2013年日本伝統音楽研究センター公開講座「西浦田楽」

今年の京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの公開講座は、「西浦田楽(にしうれでんがく)伝承の現在と未来」です!
チラシができあがったようですので、アップいたします。楽しみ、楽しみ♪

西浦田楽(にしうれでんがく)とは、毎年旧正月18日、浜松市天竜区水窪(みさくぼ)町西浦で、夜を徹して行われる観音の祭のことを言います。中世の芸能を感じることができる貴重な芸能です。
私は、今年の西浦田楽へ見学に行ってきました。見学記を8回にわけてアップしているので、ご参考に。

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【日時】平成25年11月9日(土)午後2時〜午後6時(午後1時半受付開始)
【場所】京都芸術センターフリースペース(京都市中京区室町通蛸薬師下ル)
【参加費】1,000円
【定員】150名(要予約)
【内容】企画構成 藤田隆則(日本伝統音楽研究センター教授)
●学術講演
細馬広通(滋賀県立大学)「西浦田楽の時空間と身体」
菅原和孝(京都大学) 西浦田楽の伝承および身体技法の変容
●祭の奉納
能衆(西浦田楽保存会)
地能 庭ならし・獅子舞・麦つき・田うち・水口・高足もどき・鶴の舞・出体童子・鳥追い・早乙女・田楽舞
はね能 しんたい・くらま・猩々・弁慶

※申込は、はがき・FAX・電子メールのいずれかの方法により、京都市立芸術大学教務学生支援室(事業推進担当)まで。詳しくは、京都市立芸術大学のWEBサイトで確認してください。

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日本伝統音楽研究センター連続講座の募集開始

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターのでんおん連続講座の募集が始まっています!
藤田隆則先生が担当される能楽の講義は、私が能に興味を持ち始めたころに受講させていただいて、能の見方を教わりました。
講座でご一緒させていただく世代を超えた受講生仲間のみなさんと仲良くなって、いろんなところへ一緒に見学へも行きました。また新しいお友達が増えるのを楽しみにしています。

今回の講座では、特に「謡を楽しむ文化―京観世とその周辺」が、個人的にツボにはまりそうでワクワク。

申込は、日本伝統音楽研究センターのサイトで→http://w3.kcua.ac.jp/jtm/

以下は、案内いただいた内容をコピペさせていただきました。

でんおん連続講座C  題名:能の音楽の原形をさぐる―他のジャンルの比較や演出資料を通じて(2012年の講座の繰り返しです)  担当:藤田隆則  開講期間:2013年10月~2013年11月 水曜日10時40分~12時10分 受講料: 5000円(8回分) 会場:京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター合同研究室1 定員:50名

趣旨:室町時代に成立した能は、現在でもよく演じられていますが、2時間にもおよぶ力のこもる演技をより面白く受けとめるためには、謡のテクスト内容の理解にくわえ、音楽や舞の構造を熟知しておくことも必要です。能の鑑賞歴・稽古歴は長くてもわかったという実感が得られないと感じておられる方、ぜひ受講してください。今期は、登場楽、謡、舞などの原形を実践的になぞりつつ、把握していくことを試みます。

1回目(10月9日)登場楽(その1)
2回目(10月16日)登場楽(その2)
3回目(10月23日)謡(その1)
4回目(10月30日)謡(その2)
5回目(11月6日)謡(その3)
6回目(11月13日)謡(その4)
7回目(11月20日)舞(その1)
8回目(11月27日)舞(その2)

でんおん連続講座D
 題名:謡を楽しむ文化―京観世とその周辺
司会・構成:藤田隆則
開講期間:2013年10月~2013年11月 水曜日13時00分~14時30分
受講料: 5000円(8回分)
会場:京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター合同研究室1
定員:50名

趣旨:現代の謡は、複雑な技法と高い精神性をもった芸術的な音曲ですが、その音楽的骨組みはじつは簡素で合理的です。したがって謡には、初歩の手ほどきを受けただけで自由に楽しめる手軽さが、本来備わっていたのです。手軽さゆえに謡は、娯楽や儀礼に用いられ、季節の節目をいろどるのに必要不可欠な音曲とされていました。
 この講座では、謡が身近な場所で楽しまれ、必要とされていた近代までの様子を、残された資料から明らかにしたいと思います。毎回、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターのプロジェクト研究「京観世の記録化」のメンバーが、関連する話題を提供します。音曲としての謡に興味を持っておられる方、その歴史的背景に関心をお持ちの方、どうぞご参加下さい。

1回目(10月9日)  大谷節子「岩井七郎右衛門家と岩井家蔵書」
2回目10月16日) 上野正章「日出新聞に記録された京都の謡会」
3回目10月23日) 宮本圭造「謡講―謡がつなぐ人々の輪」
4回目(10月30日) 中尾薫「江戸観世大夫元章の京都弟子家への視線」
5回目(11月6日)  日出新聞を読む/長田あかね「禁裏・仙洞能における京観世の謡」
6回目(11月13日) 五島邦治「室町時代京都の能と謡―木内弥二郎を中心に」
7回目(11月20日) 丹羽幸江・高橋葉子「常磐会本と京観世の録音」
8回目(11月27日) 高桑いづみ「実践としての謡―音楽としてのおもしろさはどこにあるのか」

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紀州道成寺で鐘巻を見よう

2013年10月19日(土)、紀州道成寺の境内特設舞台で、黒川能下座による能『鐘巻』の奉納があります。
本日からチケットの売り出しが始まりました!

黒川能は、上下のニ座に分かれており、それぞれが独自の曲を持っています。
『鐘巻』は、『道成寺』の原型と言われている曲で、下座に伝わっています。
道成寺で、能『鐘巻』を見ることを考えただけでも、ワクワクしてきます。
ちょうどこの日は満月。どんな奇跡が起こるでしょうか。

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【日時】2013年10月19日(土) 17時開演(終了は19時の予定)
【場所】道成寺の境内特設舞台(和歌山市日高川町大字鐘巻)
【出演】黒川能下座
【演目】能『鐘巻』
【入場料】2000円(全席自由 座席300席)
【主催】おいでよ!日高実行委員会(日高川町役場まちみらい課)

詳しくは日高川町観光協会のサイトで→http://kanko.hidakagawa.jp/

同じ日に京都の金剛能楽堂でも、黒川能上座による能『道成寺』の公演があります。
下の写真は、2010年の黒川能王祇祭での『鐘巻』の写真です。

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このブログの過去にも、鐘巻の写真ありますので、みてくださいませ。
鐘巻と道成寺の違いを知るには何をみればいいかも載っけていたので、再掲。

「道成寺」と「鐘巻」の違いについて、香西靖「道成寺」(『能謡新考〜世阿弥に照らす』檜書店 1972年)で、わかり易く解説されている。どこが違うのかの対照表あり。
詞章は、『校註謡曲叢書』、新潮の日本古典集成『謡曲集』の「道成寺」の解説中にあり。

鐘巻@黒川能


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京都で黒川能を観よう

今日は、お友達の社中会で金剛能楽堂へ行って来た。
金剛流シテ方宇高竜成師の能楽教室「景風会 夏の会」。
お友達は珍しい曲「大蛇」の仕舞。
鱗文様のおキモノがステキすぎる。

金剛能楽堂のロビーで、黒川能の文字の入ったチラシを見つけ、狂喜乱舞。

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京都で40年ぶりの黒川能が!

平成25年10月19日(土)
会場 金剛能楽堂
能『道成寺』 斎藤賢一太夫
狂言『こんかい』 五十嵐信市
主催 公益財団法人金剛能楽堂財団
後援 古典の日推進委員会
※チケットはまだ発売されていませんが、8000円の予定で自由席とのこと。

黒川能には、上座下座の二座があり、上座に道成寺、下座に鐘巻が残っている。
斎藤賢一太夫は、上座の太夫なので、今回の公演は、上座の能。

以下は、平成23年に見た王祇祭での上座『道成寺』と『こんかい』。
『こんかい』は、『釣狐』と同じ内容。

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追記
能つながりのお友達の情報によりますと、「(10月)前日の18日は、内宮参集殿能舞台て、黒川能下座『三輪』上座『大蛇』が13時からあります。」とのこと。

権藤芳一著『戦後関西能楽誌』に、「京都で初の黒川能公演が金剛会主催で(昭和48年)11月5日催された」とあります。

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宵々山はせぬひまで!

ハモが美味しくなると、祇園祭に思いをはせる。
今年の祇園祭の宵々山(7月15日)には、小鼓師匠の吉阪一郎先生のトリオであるせぬひまの公演「えらんでちょ」があるので、さらに楽しみ♪

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「えらんでちょ」は、タイトル通り、リクエストで曲目を決めるというユニークな企画公演。
候補曲の中から居囃子(謡と囃子)、素囃子(囃子のみ)を選んで当日会場で投票し、得票の一番多かった居囃子1曲、素囃子は上位3曲を上演される。他に、出演者が選んだ1曲を舞囃子で演じられる。
打ち合わせ無しでも演奏できるという能楽囃子ならではのもの。
ちなみに「えらんでちょ」は、名古屋弁らしい(笑)

えらんでちょ
【日時】平成25年7月15日(祝) 午後6時開演(午後5時半開場、8時頃終了予定)
【場所】大江能楽堂
【出演】シテ方:味方玄 笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村 大 太鼓:前川光範
【料金】前売¥2,500 当日¥3,000(全席自由席)
チケットのお申し込みは、せぬひま事務局まで こちら

えらんでちょに行った後、謡曲にちなんだ山を選んで祇園祭をそぞろ歩くのも一興。

黒主山 室町通
桜の花を仰ぎみる大伴黒主がご神体。「志賀」

木賊山 仏光寺通
子どもをさらわれた翁が、木賊を刈る姿のご神体。「木賊」

芦刈山 綾小路通
妻と離ればなれになって、難波の浦で芦を刈る翁がご神体。「芦刈」

橋弁慶山 蛸薬師通
五条の橋の上で、戦う牛若丸と弁慶がご神体。「橋弁慶」


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【チラシ】第34回公開講座「題目立への誘い‐中世芸能と神事の世界」

毎回たのしみにしている京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの公開講座の申込が始まったので、さっそく申し込む。

今回は、日本の中世の語り物の姿を今に伝える貴重な神事であり,ユネスコ無形文化遺産である「題目立(だいもくたて)」とのこと。
保存会や自治会の方々によるワークショップと専門家による講演で構成されています。

第34回公開講座「題目立への誘い‐中世芸能と神事の世界」
平成24年10月6日(土)午後2時〜午後5時
京都市立芸術大学 ・新研究棟7階
 【第一部】奈良と中世芸能の伝承 講演:西瀬英紀(国立文楽劇場)
         沖本幸子(青山学院大学,芸能史)
         時田アリソン(東京工業大学,音楽学)
【第二部】インタビュー/ワークショップ
         出演:題目立保存会ほか
参加費     1,000円

※申込方法、詳細のPDFはこちら→http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000126054.html

私は2010年に、題目立を見学に行きました。
そのときの記事はこちら→http://heiankyo.cocolog-nifty.com/heiankyo/2010/10/post-b3dd.html

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鴻之会第一回囃子会 番組

鴻之会第一回囃子会 開催
2011年9月4日(日) 午前11時始曲
於:河村能舞台(烏丸通上立売上ル)

の、番組ができた〜!
※画像をクリックしたら、別画面で拡大されます。

Bbangumi

印刷された自分の名前を見て、いよいよ不安…
必死で自主練な毎日。


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勧進平家へのお誘い

今週の金曜日、このブログで何度か紹介させていただいている平家琵琶相伝者・鈴木まどかさんの、平家琵琶の演奏会があります。
場所は、北野天満宮に近い町家カフェのぎゃらりぃ澤さん。

【日時】4月22日(金曜日) 19時から
【場所】ぎゃらりぃ澤(京都市上京区元誓願寺通七本松東入ル)
【会費】2000円(お茶とお菓子付き)

中世から江戸にかけて、寺社の修復費用などの寄進を募るために平家琵琶の会を催すことがあり、これを「勧進平家」と言いました。勧進平家ができるのは盲人最高位の検校に限られたそうです。
今回はこの「勧進平家」の精神を受け継ぎ、東日本の復興のために会費の一部を日本赤十字社に寄付いたします。

※お問い合わせ・お申込みは、コメントくださいませ。確実に、主催者に伝言いたします。
まどかさんファンのワタクシ、もちろん参ります♪

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京都での東日本大震災チャリティー能

この4月、京都では東日本大震災のチャリティー能が開催されます。

◆東日本大震災チャリティー狂言会
【日時】2011年4月12日(火)17時〜21時
【会場】大江能楽堂(京都市中京区押小路通柳馬場東入)
【チケット】入場無料(自由席・出入自由)
【主催】茂山千五郎家一門
【協力】大江能楽堂
【問合せ】茂山狂言会事務局 075-221-8371
詳細はこちら

◆東北地方太平洋沖地震義援能 第1部・第2部
【日時】2011年4月25日(月) 第1部:11時開演 第2部:18時半開演
【場所】京都観世会館
【料金】全席自由 1,500円  
【問合せ】京都観世会館 .075-771-6114
【主催】京都観世会 京都囃子方同明会 京都ワキ方 有志一同
詳細はこちら

◆東日本大震災チャリティー能
【日時】2011年4月29日(月) 13時半開演
【場所】金剛能楽堂
【料金】全席自由 2,000円  
【問合せ】金剛能楽堂 075-441-7222
【共催】公益財団法人金剛能楽堂財団 金剛会 高安会 同明会 茂山狂言会
詳細はこちら

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「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話

神戸女子大学の春のオープンカレッジは、同大学古典芸能研究センター開設10周年記念特別講座で、〈「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話〉。

平家物語好きには、たまらない講座内容。平日なのが悔しい。行けない(涙)

以下、神戸女子大学古典芸能研究センターのサイトから引用。申込み方法等の詳細は、同センターでご確認を。

神戸女子大学古典芸能研究センター特別講座
「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話

【期間】5月16日〜6月27日(毎週月曜日)
【時間】14時〜15時30分
【回数】7回
【受講料】9,000円
【場所】神戸女子大学教育センター
【講座内容】
◆5月16日 清盛の経島造営譚―「兵庫の築島」と来迎寺縁起
川端咲子(古典芸能研究センター非常勤研究員)
◆5月23日 幸若舞曲『築島』の成立
川崎剛志(就実女子大学教授)
◆5月30日 人柱伝説の系譜
小林直樹(大阪市立大学大学院教授)
◆6月6日 絵巻にみる「築島」―『築島物語絵巻』と『経ヶ島縁起』
問屋真一(神戸市立博物館学芸員)
◆6月13日 平氏と日宋貿易―通説的歴史像の再検討
山内晋次(神戸女子大学准教授)
◆6月20日 平家物語・源平盛衰記と「経ヶ島」持経者伝承
武久 堅(関西学院大学名誉教授)
◆6月27日 幸若舞曲と説経・浄瑠璃―新出テキストを紹介しながら
阪口弘之(古典芸能研究センター長)

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