未刊謡曲集

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古典文庫の田中允編『未刊謡曲集』。53冊。
2403番の未刊曲の解題と翻刻が収録されている。

今年の春、全巻揃いで格安だったので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った本(それでも私にとっては高かった)。
「いったい何のために買ったん?」というダンナさんの問いに、きっぱりと宣言しましたとも。
「京都の史跡には、なんでこんな所に、こんな伝承地があるん?という所がたくさんあるでしょ。それは近世に能や歌舞伎から作られた伝承地やと思うの。私は、それを探すのを趣味にする!」
大好きな平家物語を題材の曲も多いし、こんな主人公がという曲もあるし、えっと思うような曲(キリスト復活とか朝日新聞)もあり、読んでいると面白い。

室町時代から現代にいたるまで、どれくらいの曲が作られたのか、どんな曲があるのかと興味を持たれた方は、田中允「謡曲の現存曲」「謡曲曲名総覧」(『能楽全書』第3巻所収)を読んでみてくださいませ。

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CD幸若舞に能の源流をみる—中世芸能の伝承と復元〈敦盛〉

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京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター主催の平成20年度第4回公開講座「幸若舞に能の源流をみる—中世芸能の伝承と復元〈敦盛〉」で、上演された福岡県みやま市瀬高町大江地区の幸若舞保存会による幸若舞の音源を収録したCD。
11月26日の国立能楽堂での企画公演が幸若舞なので、このCDをご紹介しておきます。

幸若舞(こうわかまい)とは、室町中期から末期にかけて流行した簡単な動作を伴う語り物で、曲舞(くせまい)という芸能のひとつです。単に「舞(まい)」ともいい、戦国時代の武将に愛好されました。

【出演】幸若舞保存会 (福岡県みやま市瀬高町大江)

【日時】平成21年2月7日

【場所】ウィングス京都イベントホール

【収録曲】
〈安宅〉下 太夫:松尾裕二 シテ:堤日出夫 ワキ:松尾義文  鼓方:松尾正巳

〈敦盛〉 1回目の上演 太夫:椛島健夫 シテ:松尾成功 ワキ:松尾正春  鼓方:松尾正巳

〈敦盛〉 2回目の上演  太夫:椛島健夫 シテ:松尾成功 ワキ:松尾正春  鼓方:松尾正巳

【編集発行】京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター

※頒布価格は600円。入手方法は、日本伝統音楽研究センターのサイトでご覧ください。

このCDが録音された上演会と、上演会の前日に行われたワークショップに参加した。
ワークショップでは、幸若舞保存会の現家元と、「敦盛」を復元した前家元へのインタビューを聞き、幸若舞を体験。希望者に、実際に教わるところを体験してもらいましょうという提案に、いちはやく手を挙げ、おうむ返しに幸若舞を教わることを体験。習ったのは、もちろん「敦盛」。人間五十年〜♪
大江の幸若舞は、素朴な芸能。でも古い型を残していて、「ソンキョ」など考察してみたいことがいっぱいある。

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秋の古本まつり

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秋の古本まつりに行って来た。
体調がよろしくないので、午前中だけだけど、持ってなかった本を買えた。全部1冊500円。

角川の鑑賞日本古典文学のシリーズは、解説がとっても、とっても充実している。たとえば今日買った『謡曲・狂言』の中には、表章先生の「間狂言の変遷」とか入っているしね。
河出の日本の古典には、狂言の伝書『わらんべ草』が入っている。
なかでも欲しかった『校註謡曲叢書』全3巻を見つけて、ちょっとうれしい。校註は役立つとは思わないけど、548番入っているし、謡曲大観や謡曲全集に入ってない曲の詞章を読むことができる。って、ホンマに読むんかいなとつっこまないでください(汗)

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角川ソフィア文庫「風姿花伝・三道」

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9月に角川ソフィア文庫の1冊として、竹本幹夫訳注『風姿花伝・三道 現代語訳付き』が出ました!
現代語訳と、最新の研究成果が盛り込まれた詳しい本文解説がついている。
特筆すべきは、『三道』について、吉田文庫蔵の新出本を底本にしていること。

何よりも文庫本だし、いつでもどこでも世阿弥と一緒heart01

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DEN

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能・狂言愛好家のための雑誌「DEN」。
1999年7月に創刊されましたが、2009年7-9月号「道成寺」の特集号で休刊となりました。
私は、能に興味を持ったのが最近なので、手元には2号分しか残っていないのが、とても残念。
編集部のサイトも、もうすでに閉鎖されています。そのトップページには、「演者のエネルギーあふれる舞台と、観客をつなぐさまざまな情報を発信しています」とありました。
最終号の奥付には、DENはしばらくの間、休刊させていただくことになりました。新しい雑誌の立ち上げについては、販売ルートを開拓しながら、雑誌名、内容、発刊時期等を検討していきたい」とあります。
早期再刊を、心からお待ちしています。

で、前にも書きましたが、DENのライターさんと知り合い、昔の号を貸していただきました♪
興味ある記事がいっぱいで、秋の夜長を楽しみます。

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ブログ「能 狂言 ビラくばり」

少し前から気になってたいたブログ「能 狂言 ビラくばり」。
全国の演能情報を伝えるブログ。必要最低限な情報を、きっちりとまとめられている。
きっと編集のプロが作っているに違いないと感じていた(いちおうワタシも業界の人間なので)。でも作成者に関する情報がいっさい無かったので、誰が作っているのだろうとずっと気になっていた。

今日は偶然にも、その作成者の方と知り合えた。
能の話しをしていて、謡や能囃子を習っていらっしゃらないにも関わらず、かなりの情報通。で、なんでですか?という話になり、ブログ「能 狂言 ビラくばり」を書いていらっしゃること、惜しくも先号で廃刊となった能楽雑誌「DEN」のライターさんであったことをお聞きする。
え〜!と、びっくりいたしました。
ここ最近、行こうと思っている舞台の情報を検索すると、必ず上位にあがってくるブログが、「能 狂言 ビラくばり」。
これからもお世話になります。情報をたくさん載せていってくださいませ。

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観世寿夫に会いたい

観世寿夫と同時代に生きながら、その舞台を生で観たことがない悔しさといったら…

Book11

8月に出たCD「砧・羽衣 観世寿夫 至花の二曲」。聴けば聴くほど、もっと聴きたい。
観世寿夫の追悼盤の5枚組のレコード「至花の風曲」やら、NHKのDVDやら、家にある観世寿夫をかたっぱしからかけて、観世寿夫の本を読み、妄想にふける。

「砧」の、一噌幸政師の笛に魅入られる。私は、ひと世代前の一噌流の笛が好きheart01
ダメダメ(>_<) わたしが習ってるのは森田流!

「砧・羽衣 観世寿夫 至花の二曲」2枚組

日本伝統文化振興財団

収録曲

「砧」

シテ〈観世流〉:観世寿夫 ツレ〈観世流〉:奥善助 ワキ〈宝生流〉:宝生閑 アイ〈和泉流〉:野村万之丞(野村萬) 笛〈一噌流〉:一噌幸政 小鼓〈大倉流〉:北村治 大鼓〈葛野流〉:亀井忠雄 太鼓〈金春流〉:三島元太郎 地謡:観世静夫(八世観世銕之亟)、山本順之、浅見真州、永島忠侈、長山禮三郎、浅井文義

「羽衣」

シテ〈観世流〉:観世寿夫 ワキ〈観世流〉:観世静夫(八世観世銕之亟) ワキツレ〈観世流〉:山本順之 地頭〈観世流〉:観世静夫 地謡〈観世流〉:未詳 笛〈一噌流〉:一噌正之助 小鼓〈幸流〉:穂高光晴 大鼓〈高安流〉:安福建雄 太鼓〈金春流〉:金春惣右衛門

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ジャパニーズ・トラディショナル・ミュージック 能・琵琶・尺八1941年

Book10

日本伝統音楽「ジャパニーズ・トラディショナル・ミュージック 能・琵琶・尺八1941年」を買う。今年の6月に発売されたもの。

ライナーノートによると、太平洋戦争直前の1941〜1942年頃に、国際交流基金の前身である国際文化振興会によって、海外に日本の音楽文化を紹介するために発行された、非売品のSPレコードのうち、能、狂言、琵琶、尺八をまとめた復刻版とのこと。
ノイズがひどくて音量をあげたらイラっとくるけれど、聴き応えあり。尺八の音色には、うちの犬たちがいっせいに吠えだした。
若くして亡くなった一噌流の十三世一噌鍈二師(一噌庸二師のお父さん)の笛を聴くことができた。

収録曲
1. 高砂 素謡 謡:観世鐵之丞(六世)(観世流)
2. 八島(屋島) 素謡 謡:金剛巌(初世)(金剛流)
3.4. 羽衣 番囃子 謡:桜間金太郎(金春流) 大鼓:川崎利吉、小鼓:幸悟朗、太鼓:柿本豊次 笛:一噌鍈二
5. 松虫 素謡 謡:喜多六平太(喜多流)
6. 葵上 素謡 謡:桜間金太郎(金春流)
7.8. 鉢木 素謡 シテ:桜間金太郎(金春流) ツレ: 不明、ワキ:宝生新
9.10.. 夜討曽我 一調 謡:近藤乾三(宝生流)、小鼓:大倉六蔵
11,12. 定家一字題 独吟 謡:梅若万三郎(初世)(観世流)
13,14. 実方 独吟 謡:宝生新(下懸宝生流)
15. 狂言小謡土車 、七つになる子謡:茂山千五郎(十世)
16. 狂言小謡 宇治の晒 、福の神謡:茂山千五郎(十世)
17. 盲僧琵琶地神経 演奏:北田明澄
18. 平曲那須与一 演奏:佐藤正和
19. 薩摩琵琶小敦盛 演奏:吉村岳城
20. 筑前琵琶義士の本懐 演奏:田中旭嶺
21. 阿字観 演奏:宮川如山
22. 虚空鈴慕 演奏:青木鈴慕(琴古流)
23. 岩清水 演奏:片山雄山、関野生山(都山流)
24. 追分節 演奏:涌井古月

同じシリーズで、「雅楽・声明」がある。同時に購入したけれど、まだ聴いていない。

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杉市和@KENSYO

能楽堂に置いてあるフリーペーパー「KENSYO(けんしょ)」は、能楽・文楽・歌舞伎の世界へアプローチのための情報誌。舞台情報をはじめ、インタビュー記事で構成されている。

最新号のvol.74に、左鴻先生の師匠にあたる杉市和先生のインタビューが載ってます!

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杉市和先生の祖父・杉市太郎師、森田光春師とのエピソード、杉家のこと、また12月9日(水)に開催される「杉市太郎三十三回忌追善能」(会場 京都観世会館)への思いが綴られている。「魂が呼吸に乗り音になる。」のコトバを胸に刻み、にこやかなお写真とともに、保存版にいたします。

保存版といえば、昨年11月、杉先生の子息・杉信太朗師が、新聞紙面の文化欄に、男前な写真入りで紹介されていた記事もスクラップしてます♪

「KENSYO」を発行するセクターエイティエイトのサイトはこちら。インタビュー記事のバックナンバーあり。

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能楽名演集 DVD-BOX III

能楽名演集 DVD-BOX III(NHKエンタープライズ)が出ました♪
内容は、こんな感じ。

1 能 「卒都婆小町 一度之次第」 観世流(1967年/梅若能楽学院) 梅若六郎 半能 「松虫 勘盃之舞」 観世流(1962年/東京観世会館) 梅若六郎


能「俊寛」観世流(1975年/観世能楽堂) 観世寿夫
能「猩々乱」 観世流(1964年/梅若能楽学院) 観世寿夫


能「楊貴妃」喜多流(1983年/喜多六平太記念能楽堂) 友枝喜久夫
能「居囃子 草紙洗小町」喜多流(1992年/喜多六平太記念能楽堂) 友枝喜久夫

観世寿夫師のNHKに残っている映像が、すべてDVD化されたことになる。
思わず衝動買いしてしまった。明日の夜に楽しみます。

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CD能楽囃子体系届く

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発売日からちょっと遅れで、CD能楽囃子体系がやっと届いた!
光り輝く桐箱入りです♪
CD復刻版は、昭和48年に出た「能楽囃子体系」(LP6枚組)と翌年に出た「補遺編」(LP2枚組)をデジタル化してCD7枚組となった。初回限定で特典CDが1枚ついている。24490円(税込)
特典CDを聴きながら、この日記を書いている。そうなんや〜と、耳を傾ける。
解説書は、檜書店さんによると、誤植や誤りが訂正されているそうだ。


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能のグリーティングカード@能楽グッズ

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先月、大阪市立美術館へ「小袖」展を見に行ったときに、ミュージアムショップでゲットしたもの。
飛び出す絵本みたいな、グリーティングカード。
たまに取り出して眺めるだけで満足♪

鶴亀、羽衣、紅葉狩の3種類。
羽衣は薪能のようなイメージで1番のお気に入りかも。だって囃子方さんが囃してるし♪

買わなかったけれど、歌舞伎バージョンもありました。

1部 475円也。

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DVD片山清司(能楽シテ方)

家事をしているとき、BGMに能楽囃子のCDを流していることが多いが、DVDをつけていることもある。
片山清司師の道成寺を観た余韻で、昨日、今日と、こちらのDVDをエンドレスでつけていた。
舞囃子が2つと、半能「石橋」が収録されている。BGMといいながら、石橋になると、テレビの前に座って見入ってしまう。

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第11回日本伝統文化振興財団賞(平成19年)を授賞された副賞が映像記録によるDVDの制作という。
第8回は亀井広忠師が授賞し、そのCDも大好きな1枚。
日本伝統文化振興財団のサイトはこちら

第11回日本伝統文化振興財団賞 片山清司(能楽シテ方)

ビクター 61分 3500円

舞囃子「高砂」 舞囃子「猩々乱」 半能「石橋」

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第60回京都薪能パンフレット

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第60回記念京都薪能のパンフレット。
わたしにとっては、宝物。なぜなら、能楽師さんたちのサイン入りですもの♪
左鴻師匠にも、当然、いただきましたheart01
今年から、薪能のポスターと同じ図柄のクリアファイル付きです!

味方健先生が、「世阿弥伝書 刊行一世紀」と題する文章を載せていらっしゃる。特筆すべきは、『三道』の本文が再吟味されるとのこと。


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DVD「能とはどんなものか/能「井筒」

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いただきもののDVD「能とはどんなものか/能「井筒」。
なんとなく「井筒」を観たくなって、家事をしながらつけていた。
えっ?師匠の笛の音?あわてて見に行くと、若い師匠に遭遇heart02びっくり。
あらためて最初から観る。
最初に大好きな能楽師さんの一人、河村和晃さんの16歳の姿。キュートheart02
まだあどけない少年の杉信太朗師が、お父様の杉市和先生からお稽古を受けている場面、上手〜heart02
片山慶次郎師の「安宅」観たかった〜!
全体、みなさま若いのに感動ものです。河村和晃さんは現在26歳くらいのはずだから、10年前?

教材用のプロモーションDVDですが、ワタシにとって、見所満載な、レアなDVDでございました。

DVD「能とはどんなものか/能「井筒」

制作・著作:能楽協会京都支部・京都能楽会 教材ビデオ制作委員会 40分


入門みちしるべ 能とはどんなものか

 出演/能楽協会京都支部委員 京都能楽会員他


鑑賞のみちしるべ 能「井筒」

 出演/片山慶次郎 谷田宗二朗 茂山あきら他

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能楽囃子体系がCD化!

能楽囃子体系のCDが発売されるみたいです!
「能楽囃子体系」(LP6枚組)に、「補遺篇」(LP2枚組)を含めての完全復刻。
詳しくは、檜書店さんのサイト

「能楽囃子体系」

発売日: 2009年6月24日

定価: 24,990円 (税込)

苦心惨憺してレコードを手に入れたのですが、気長に待っても良かったかも…

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あらすじで読む名作能50

アマゾンで注文していた本が届いた♪

監修/多田富雄 写真/森田捨史郎『あらすじで読む名作能50』(世界文化社 2005年)
A5判 144頁 本体価格1800円

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表紙の写真は、好きな能楽師のひとり観世流シテ方吉田篤史さんが、面をまさにつけようとしているところ(はずすところかな?)。
とっても良い写真だと思う。緊張感というか、一瞬の気合いが凝縮されたような感じ。
監修者の多田富雄氏が、はじめにの中で、フランスの作家ポール・クローデルの言葉を引用している。
「能では何事かが起るのではなくて、何ものかが現れる」
表紙の写真は、人がまさに何ものかに変身する瞬間かも。

パラパラと斜め読みしたら、あらすじといっても、見所とエピソードをしっかりと紹介し、「翁」と「道成寺」については、11人の演者自らが語るといた内容。面白そう♪


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戦後関西能楽誌

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権藤芳一著『戦後関西能楽誌』(和泉書院 2009年)本体3500円 A5判 370ページ

京都観世会館の檜書店さんの売店で、新しい本が出ていると、何気なく手に取った1冊。
「関西の能の家」を立ち読みして、おもしろそうと、購入。買ってすぐに一気に読んでしまった。
著者は、権藤芳一氏。古典芸能の研究家でもあり、批評家でもある。
戦中戦後の関西の能楽界の状況がよくわかったし、観たかったな〜と思う舞台がいっぱい。

能批評って、読む機会がないが、この本を読んで、読んでみたくなり、いくつかの能楽雑誌を買ってみる。
自分はこう感じたけれど、人はどう感じるんだろうかは気になるところ。
自分自身が良いと思える能に出会えるまで、たくさん能を観に行こうと、あらためて思った。

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能楽風土記

家に帰ると、古書店に頼んでいた本が届いていた♪

薮田嘉一朗著『能楽風土記 能楽の歴史地理的研究』(檜書店 1972年)。

先日、吉田東伍と世阿弥が結びつかなかったのと同様、この本を手に取るまで、薮田嘉一朗氏が、金石文の研究で有名な薮田嘉一朗氏であることに全く気がつかなかった。

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序文に言う

題して『能楽風土記』というが、これは題名から安易に推察されるような、単なる能謡名所の案内所ではない。能楽に関する歴史地理的研究書のつもりである。

少し読んでみる。「花にいとふ風」の謡曲史跡案内で、やりたいと思っている方法で、「高砂」「弓八幡」「賀茂」「清経」「敦盛」「江口」「松風」「熊野」「蝉丸」「小督」について読み解かれている。
読み応えがあり、おもしろい。ああそうかと思ったり、調べてみなきゃと思ったり、違うよ〜と思ったり。
連休中のお楽しみができた♪

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能の絵ハガキ

昨年の古本祭で、古い能の絵ハガキを手に入れる。
気になるのは、笛方さん。どなたなのかご存知の方、教えてくださいませ。

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上が「田村」、下が「小鍛冶」。

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別冊太陽「能」

能にはまりだして1年ちょっと、なんとなく増えてくる能関連の本、本、本。
夜中に思い立って、自分の部屋の掃除に励み、能関連の本を整理整頓。
でも、手に取るごとに見入ってしまうので、なかなか前には進まない。

そんな中からこの1冊♪

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1978年の別冊太陽「能」。
味方健先生が、伝書を読む会の講義の中で、とても良い雑誌だとおっしゃっていたので購入。

構成が表章先生なので、おもしろくないはずがない。
特別付録にとして原寸大の「世阿弥自筆金春禅竹宛書状」「桃山時代小謡色紙」「小鼓打ち宮増弥左衛門画像」がついている。
解説はもちろん、舞台や史料・装束、面などの写真ページが豊富で、能ってこんなもんなんだよ〜と雄弁に語りかけてくれる。

古書店でしか手に入らないけれど、能が気になるという人におすすめ♪

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丸岡明著『能楽鑑賞事典』

先日、能を観に行った時、大切なモノを座席に置き忘れてしまった。
あわてて次の日に取りに行き、無事手元も戻る。良かった〜
だってお気に入りの本だもの♪

その本は、丸岡明著『能楽鑑賞事典』(河出書房新社 1961年)。四六判でコンパクト。
1年前ほど前に、古本市で手にいれた。ちょうど能に興味を持ち始めたころで、この本のおかげでたくさんの基礎知識を得ることができた。私の観能のお供の常連である。

3つの章に分かれており、第1章は「能の解説」、第2章は「能の鑑賞」、第3章は「能の歴史・他」。
「能の解説」では、簡潔明瞭に、能についての基礎知識、用語等を解説してくれる。
「能の鑑賞」では、255曲をアイウエオ順に並べ、作者、曲柄、時、所、登場人物とその装束、持ち物を記し、〈能の鑑賞〉〈小書〉〈備考〉と本文が続く。
「能の歴史・他」では、能の歴史の解説と、狂言の解説。
全体を通して、特殊な用語に、ルビがほどこされているところが、初心者には親切でありがたい。

私は、観能前に詞章を繰り返し読んだ後、この『能楽鑑賞事典』で曲の流れを確認しておかないと、わけがわからなくなって、寝てしまうのです…

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図録「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」

吉田東伍といえば、『大日本地名辞書』を作った人、歴史地理の学者としての認識しか無かった。能にはまってから、初めて能楽研究史上でも、とても有名な人だったと知る。
世の中に「世阿弥」の名前を広く知らしめたのは、明治42年(1909)、吉田東伍博士校註『世阿弥十六部集』が刊行されたことによる。

先日、京都観世会館の檜書店売店で、図録「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」を買った。これは、2009年3月1日〜3月25日に早稲田大学演劇博物館で開催された企画展「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」の図録である。
図録を見ていると、貴重な史料が、たくさん展示されていたようで、行けば良かった〜と後悔。史料の写真が掲載さているし、所収されている論文も読み応えがあり、500円で得した気分♪

以下、目次は、早稲田大学演劇博物館の刊行物情報より引用。

「世阿弥発見100年によせて」 竹本幹夫
Ⅰ 歴史家吉田東伍
  「祖父・吉田東伍」 吉田ゆき
Ⅱ 能楽研究の黎明
Ⅲ 世阿弥発見
Ⅳ 能楽研究から芸能研究へ
Ⅴ 吉田東伍の死とその後

論考編
「能楽論研究100年の歩み」 表章
「松廼舎文庫本世阿弥伝書の記録—堀家旧蔵本および種彦本申楽談儀—」落合博志
「『十六部集』刊行後の世阿弥受容」横山太郎

資料編

定価 500円(税込) B5判

角川選書からも、千田稔著『 地名の巨人 吉田東伍—大日本地名辞書の誕生 』という本がある。

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謡曲三百五十番集

能を観に行く前には、必ずその詞章を数回、音読するようにしている。
謡曲本文はたくさんある。『謡曲大観』『解註謡曲全集』をはじめ、岩波に小学館、新潮、古典全書などなどなど。
家でゆっくりと読む時は、新潮日本古典集成『謡曲集』上中下(伊藤正義校注 新潮社)を開くことが多い。頭注が詳しいし、巻末の各曲解題も読み応えがあり、もっと知りたいという好奇心を満たす道しるべとなってくれる。

でも観能のお供にするにはお荷物だ。観能のお供用として重宝しているのが、日本名著全集江戸文藝之部第29巻『謡曲三百五十番集』(野々村戒三校訂 日本名著全集刊行会)。コンパクトで持ち歩き便利。ちょこっと確認したい時や、時間つぶしの読書に最適。古書店で1000円前後で見かける。

『謡曲三百五十番集』は、金沢美術工芸大学准教授高橋明彦氏のサイト・半魚文庫で電子テキスト化するプロジェクトが進み、おおかたのテキストデーターをダウンロードすることができる。すごいいなあ。

先日、ヤフーオークションをのぞいていたら、『謡曲二百五十番集』『謡曲二百五十番集索引』 (赤尾照文堂)のセットが、相場よりも安く出ていたので購入。
『謡曲二百五十番集』は、『謡曲三百五十番集』のうち曲舞と番外を除いた謡曲二百五十三番を、拡大復刻したもの。『謡曲二百五十番集索引』は、『謡曲二百五十番集』中の詞章を検索するため、詞章を十五字前後に区切り、五十音順に配列したもの。
この索引がおもしろい。気になるフレーズや語句が、どこにどのように使われているのか、興味が尽きない。
『謡曲二百五十番集』は判形が大きく上製なので、観能のお供にはできないな。


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「能の輪郭」田茂井廣道師

能を初めて観るという友達に、必ずすすめるのは、こちらです。

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能楽師シテ方・田茂井廣道師が書かれた「能の輪郭〜能を初めてご覧になる方のために〜」というリーフレット。
A4用紙の片面で、能っていうのはどんなものかがわかるというすぐれもの。
「能とは」「能楽(能と狂言)」「能楽の歴史」「狂言とは」「能楽の流儀」「能の見方」「能の五番立」「能の様々な演奏形態」「能とその他の芸能」「能を観るときのコツ」が、簡潔にまとめれている。
私が能を見始めたころ、ああ、そういうことだったんだ!と、共感した言葉を引用させていただく。

 江戸時代ならば、能を嗜むのは将軍や大名など、一部の上流階級の特権であった。それに比べれば現代は恵まれている。だって、誰でも能に親しめるからだ。日本が世界に誇る、世界の宝・能楽を、現代に生きる日本人にぜひ愛好していただきたいと願う。要は、「解る」「解らない」ではない。「好き」か「嫌い」か、である。日本人ならば必ず「好き」と言える、それが能なのだと信じたい。

田茂井師が出演なさる能の舞台で、その日の番組の解説とともに配布されることが多い。
番組の解説も、「あらすじ」「登場人物」「舞台経過」「筆者のひとりごと」と、語句や小書の説明が記され、とっても便利な鑑賞の手引きとなっている。

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能楽囃子体系

能楽に関する書籍やCD、DVDなどなどを紹介するカテゴリを作ろうと思います。
能楽囃子大好き♪のワタクシの1回目は、まずこれでしょう♪
「能楽囃子体系」 オヒャ〜♪

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収録されている音源のすばらしさはもちろんのこと、100ページにもおよぶ解説書が、「監修のことば」の中で自ら〈『能楽囃子事典』といった性格も帯びる〉と記されているように、レコードを鑑賞するためだけにとどまらず、能の囃子の基礎から楽器の構造、構成までも詳解する格好の参考書となっている。必聴必見!

LP6枚組「能楽囃子体系」 監修:金春惣右衛門・増田正造 ビクター 昭和48年

1 音取(置鼓)礼ワキ 真ノ一セイ 真ノ来序 早笛 名ノリ笛 次第 一セイ 下リ端 大ベシ
2 出端 真ノ序ノ舞 黄鐘早舞 序ノ舞 イロエ掛リ中ノ舞 イロエ掛リ破ノ舞
3 盤渉序ノ舞 太鼓入リ中ノ舞 太鼓入リ破ノ舞 早舞 神舞 男舞 鞨鼓
4 楽 猩々乱 鷺乱 カケリ 太鼓入リイロエ 祈リ 舞働 歩ミノアシライ アシライ出シ 松門アシライ
5 物着アシライ 送リ笛(大ユリ) ノット 波頭 早鼓 中入リ来序 「楽器の音色と基本の手組み」 「翁」(抄録) 揉ノ段
6 鈴ノ段 恋ノ音取 懺法 豊後下リ端 「道成寺」 獅子

「能楽囃子体系」には、その続編としてLP2枚組「能楽囃子のバリエーション」(能楽囃子大系/補遺 監修:金春惣右衛門・増田正造)がある。

LP2枚組「能楽囃子のバリエーション」 監修:金春惣右衛門・増田正造

1 烏手 出端モジリ 八段ノ舞 盤渉楽 笏ノ舞 延年ノ舞 惣神楽 早舞クツロギ
2 狂乱ノ楽 鶴ノ舞 水波ノ伝 知ラセ笛 狂言三段ノ舞 狂言次第 狂言下リ端 狂言早笛 狂言獅子 狂言楽 狂言鞨鼓 狂言神楽 狂言舞働 棒フリ 責メ シャギリ

残念ながら古いレコードなので、容易くは手に入らないと思います。
公共の図書館で借りるか、レコード店で根気よく探すしかありません。

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