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月の道成寺

先週末の土曜日、紀州道成寺へ、黒川能下座による能『鐘巻』の奉納を観に行って来た。

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安珍と焼けた鐘を埋めたと伝えられる安珍塚と、三重塔。

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黒川能の一行は、前日に、伊勢に奉納のために訪問し、翌日に、下座は紀州道成寺、上座は京都の金剛能楽堂に演能のために訪れたもよう。
ちょうどこの日は満月。
道成寺の境内で、月を愛でながら『道成寺』の原型である『鐘巻』を観る。
何が起こるか?想像しただけで、ワクワク、ドキドキしてくる。

…が、曇りがちな天気で、雨がポツポツ。
境内の舞台は、無惨にも目の前で、撤収されていった。無念。

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中学校の体育館での演能となる。
体育館の舞台とはいえ、たっぷり2時間の幽玄の世界に、しばしうっとり。
蛇体になった時の真蛇の面が、むちゃ怖かった。

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演能後は、王祇祭で見たように、舞台に装束を広げての片付けが始まった。

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ほぼ丸1日の強行軍。
境内で観ることができなかったのは、とても残念だったけど、道成寺の絵解きも聞けたし、安くて美味しいミカンも買えたし、何よりも能を堪能し、大満足。
ご一緒してくださったみなさま、ありがとう〜♡


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