能と狂言11 能・狂言の絵画資料
描かれた能狂言には、とても興味がある。
発売されたばかりの能楽学会の学会誌『能と狂言』(ペリカン社)は、昨年の能楽学会大会の特集号で、私の興味のまさにストライクゾーン。
中でも巻頭の、謡曲「藤戸」を題材にして描かれたという屏風の話に、興味をひかれた。
香川県立ミュージアム所蔵の二曲一双の「源平合戦図屏風」には、右隻に一の谷合戦、左隻に藤戸合戦が描かれている。その藤戸合戦の方が、謡曲「藤戸」になぞられて展開されているそうだ。
能狂言の絵画といえば、先月、三井記念美術館で特別展「河鍋暁斎の能・狂言画」を観た(現在終了)。
狂言を稽古していた暁斎の絵には、狂言が好きでたまらないとうオーラのようなモノを感じ、よく知られる暁斎の別の一面を知ることができた気がする。
どちらかというと、狂言画が多く、狂言に疎い私には、知らない曲がたくさんあって、どんなお話なのか気になる。
「河鍋暁斎の能・狂言画」展は、来月から金沢能楽美術館へ巡回する。
【会期】7月12日(金)~9月22日(日)
【会場】金沢能楽美術館
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