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レコード「日本の横笛 ふえの名手たち」

古書店の前を通る時、よほど急いでいない限り、寄らずにはいられません。
先日、百万遍近くの古書店で、面白いレコードを見つけました。
ジャケットに、能管と蒔絵の筒の写真があったので、手に取りました。

20120801

タイトルは、「日本の横笛 ふえの名手たち」。
昭和55年3月4日に、石橋メモリアルホールで開催された同名のコンサートを収録したものです。
森田流笛方田中一次師の一管「九様乱曲」、一噌流笛方藤田大五郎師の「盤渉楽」が入っていたので、迷わず購入しました。

日本の横笛 ふえの名手たち(コジマ録音)

収録曲
九様乱曲 能管:田中一次
神楽囃子 篠笛:若山胤雄 大拍子:貫井美水 大太鼓:丸謙次郎
”綾”能管と篠笛のために 第一篠笛(六本調子):福原百之助 第二篠笛(一本調子)・能管:鯉沼廣行
盤渉楽 能管:藤田大五郎 小鼓:北村治 大鼓:安福春雄 太鼓:金春惣右衛門

ライナーノート 解説:長尾一雄

昨日、大倉流小鼓方北村治師が亡くなられました。
私は、その音色を、映像と音源でしか存じ上げません。
週間朝日百科「人間国宝」芸能能楽4での、「能楽界随一の読書家で知られる」というコメントとともに、書棚の前に立つお姿の写真が、印象に残ります。
舞台を拝見したかったものだと心から思います。
今夜は、先のレコードの盤渉楽をはじめ、能楽囃子体系から、北村治師の音色を追い、ご冥福をお祈りいたします。

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