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百万遍の五刧思惟阿弥陀如来石仏

先日、思い立って、百万遍の知恩寺へお参りして来た。
毎年、春の古本まつりでは、たいへんにぎやかなのだが、それ以外で来ることはめったにない。
閑散とした境内に、御影堂から念仏の声が聞こえて来る。
ここは、念仏の道場なのだなあと、あらためて思う。

浄土宗四大本山ひとつである知恩寺は、賀茂神社の神宮寺であった賀茂の河原屋に、法然の弟子の源智が、法然の御影堂を建て知恩寺と改称したのがはじまりだ。もとは現在の相国寺の北あたりにあったが、転々として現在地に移ったのは、江戸時代に入ってからだ。

この法然の弟子源智には、とても興味がある。
源平動乱のさなかの寿永2年(1183)、平師盛の子として生まれた。平重盛の孫にあたる。
平氏滅亡後、13歳で法然の門に入り、法然臨終の際には、『一枚起請文』を授けられるほどの高弟となっていた。
知恩寺の御影堂の向かって右側には、源智の像が祀られている。近づいて手を合わせた。
御影堂の受付で、梶村昇著『勢観房源智』(東方出版 1993)という本を買う。
源智の父親について、師盛の他にも、敦盛、通盛、資盛、重衡の説もあるそうな。
この中で、敦盛説は、能楽好きなワタシにとっては魅力的。
その根拠のひとつが能「生田敦盛」。
法然上人が賀茂神社へ参詣の途中、捨てられてた子を引き取り育てるのであるが、その子が敦盛の子だという筋。

知恩寺の境内墓地には、五劫思惟阿弥陀如来の石仏がいらっしゃる。
先日、奈良の五刧院で、五刧思惟阿弥陀さまをお参りしたので、訪ねてみた。

知恩寺の境内墓地には、五劫思惟阿弥陀如来の石仏の墓石が3体安置されている。

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ひときわ目を引く阿弥陀如来座像。
首と光背が、後補のもの。

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金剛巌『初心不可忘』

百万遍に行ったついでに、古本屋さんへ行く。
CBSソニーから出たレコード『狂言 上下』、『狂言85年 茂山千作』、金剛巌『初心不可忘』を購入。

金剛巌『初心不可忘』は、金剛流二十五世宗家金剛巌師が、昭和62年3月から9月、京都新聞の夕刊に25回にわたって掲載されたものをまとめたもの。

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面白くて一気に読んだ。京ことばで簡潔にまとめられた文章は、とても読み易く、何よりも戦前戦後の京都の能楽界を知る貴重な資料だと思う。

京都に住まう能楽ファンには、ぜひともすすめたい1冊。

狂言のレコードは、聴いてから感想を書きます。

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能と狂言総合誌『花もよ』

能と狂言総合誌『花もよ』の第3号が届いた。

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『花もよ』とは、今年の5月に創刊した能狂言の総合雑誌だ。
今年の春に廃刊となった『能楽ジャーナル』の意志を継いだ女性が、編集の代表をつとめ、奮闘しているとのこと。

1冊目は様子見で、能楽堂の書店さんで購入。
おもしろそうな連載もあるし、2号から定期購読を申し込んだ。

高桑いずみさんの連載「 能・狂言 演出の萃点(すいてん)」がお気に入り。
今号のテーマは、能管のお話し。能管を習っている私には、とってもうれしい記事。

各流派の雑誌はあるけれど、やはり能楽ファンにとって、総合的な雑誌は欲しい。
『花もよ』は、まだページ数が少なく、情報も関東が中心は否めないけれど、随所に若い感性にあふれている。
細々でも良いので、長く続けてもらいたいと切に願う。
そのためには、定期購読者を増やしてもらわなければ!

『花もよ』の詳細、定期購読のお申込はこちら→http://www.hanamoyo.info/

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2012年8月京都観世例会@京都観世例会

午前中、出かけていたので、午後から「夕顔」と「融」を観る。

能「夕顔」山ノ端之出
シテ:林喜右衛門 ワキ:福王茂十郎 アイ:善竹隆司
笛:杉信太朗 小鼓:吉阪一郎 大鼓:石井仁兵衛

林喜右衛門師の舞う姿は、大好き♡なぜなら立ち姿が美しいのだもの。

でも、山ノ端之出の小書きがついているのに、師匠の鼓なのに、途中入場ってダメだわ〜。
大いに反省…

こちらは午前に携帯で撮影した平安神宮神苑の夕顔。
作り物の藁屋をみて、あっ、さっき撮ったのにそっくりと一人ほくそ笑む。

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能「融」
シテ:吉浪壽晃 ワキ:原大 アイ:善竹隆平
笛:森田保美 小鼓:久田舜一郎 大鼓:石井保彦 太鼓:小寺佐七

吉浪壽晃師は、謡がステキなので、聴いていてホント心地よい。

お笛のお稽古は、今年に入って、ず〜っと盤渉早舞の五段から抜け出せない。
大いに反省…なんとか次へ進みたい。次のお稽古には、融の掛りでのぞむ!

ロビーの、京都観世会館グッズのコーナーに、上手な完成したぬり絵が、飾られていた。
私も持っているので、闘志がわく。今度の休みはぬり絵に挑戦だ!
※面白能楽館オリジナルぬり絵は、能面と能姿の2種類あり、売っています。

檜書店さんで、新刊書、足立禮子著『「風姿花伝」の如く』(PHP研究所)を購入。
足立禮子師は、87歳、現役最高齢観世流の女性能楽師。
学ぶべきことがたくさんありそうだ。

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禰宜さんといく、平安神宮のバックヤード

午前中、まいまい京都さんの京都のまちあるきイベント、「禰宜さんといく、平安神宮のバックヤード~あの大鳥居の小型模型!?応天門から額殿、神苑まで~」に参加してきました。

これがパーフェクトに面白くて、参加させていただいて本当に良かったです。
京都には、まだまだ知らないことがいっぱいで、興味がつきません。

今回の街あるきは、平安神宮の禰宜本多さん、京都岡崎魅力づくり推進協議会の藤井さんの案内で、平安神宮のバックヤードをたずねました。

資料としていただいた『地図で読む京都・岡崎』(京都岡崎魅力づくり推進協議会 定価500円)

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明治28年(1895)、平安建都千百年を記念して、大規模な博覧会(第4回内国勧業博覧会)が開催されました。その博覧会のシンボル・パビリオンとして建設されたのが、平安宮大極殿を再現した平安神宮です。

額殿で、近年発見された大鳥居の小型模型、乾板からデータ化された古写真や設計図を、見せていただきながら、平安神宮についての解説をしていただきました。
大鳥居の小型模型は、長い間、倉庫にねむっていたのだそうです。
古写真の画像を紹介できないのは残念ですが、京都の近代史を知る上で、たいへん貴重なものだと思います。鳥居の模型とともに、ぜひとも常設展示していただきたいです。

下の写真は、大鳥居の模型と、試作の瓦。
瓦は、清水焼の陶工によってつくられたとのこと。

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蔀戸があげられた額殿からの眺めもステキ。

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歴史的な解説の後に、7代目小川治兵衛の作った平安神宮神苑を案内していただきました。
禰宜の本多さんは、こちらがご専門。
神苑にだけ生息する絶滅危惧種の魚や、珍しい植物を終えていただきながら、そぞろ歩き。

面白かったのは、中神苑にある臥龍橋。
豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚を使って、龍の姿になぞらえています。
池に写る雲を見ながらこの橋を渡ると、まるで龍の背に乗って空をかけている気分になれます。

平安神宮さまのサイトはこちら→http://www.heianjingu.or.jp/index.html
まいまい京都さまのサイトはこちら→http://www.maimai-kyoto.jp/
京都岡崎魅力づくり推進協議会さまのサイトはこちら→http://www.city.kyoto.jp/sogo/project/okazaki/

今回のまちあるきイベントは、9月9日の11時からKBS放送によって紹介されるもよう。
きっと、ワタクシ、ちょこまかと映っているに違いありません(笑)

以前、平安京探偵団の記事に、西面する「大極殿建築図」について紹介したことがあります。
今の平安神宮の大極殿は南面しており、どのような経緯で変更になったのかと疑問を残す記事でした。
その理由を、教えていただけました。やはり「天子は南面す」との京都市民の世論に拠ったもののようです。

平安京探偵団の「平安神宮」はこちら→http://homepage1.nifty.com/heiankyo/rekishi/reki44.html
※平安京探偵団は、停止中ですが、今回のまちあるきに触発されて、リニューアルして、続けたいなあと、強く思いました。

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鵜羽@大槻能楽堂

先週末、観たかった能「鵜羽」を、贔屓の赤松禎英師♡が舞うというので、久しぶりに大槻能楽堂へ行く。

鵜羽は、将軍家にとって不吉な曲とされ、江戸時代初期より廃曲になっている。
というのは、室町時代、赤松満祐が、将軍足利義教を自邸にまねき殺害したのは(嘉吉の変)、『嘉吉記』によると、ちょうど鵜羽の観能中のできごとだったからだ。
今回上演される「鵜羽」は、平成3年(1991年)に大槻文蔵師が中心となって復曲されたものだ。

家を出て最寄り駅の駐車場へ自転車を留める前、赤松満祐邸跡に寄り道する。
赤松満祐邸跡は、『建内記』に「西洞院以西 冷泉以南 二条以北」とあるので、ちょうど京都国際ホテルの北東くらいになる。義教は、鵜羽のほかに2番、何を観たのだろう…
大槻能楽堂へ着いたころまでは、とても晴れていたが、能楽堂に入ってしばらくすると、激しい雨となった。演能中も、雷の音がたゆまなく聞こえる。シテは赤松をなのる能楽師だし、足利義教の呪い?赤松満祐の怨念?と、よからぬ妄想をしてしまった。

能「鵜羽」
シテ:赤松禎英 ツレ:武富康之
ワキ:福王知登 ワキツレ:中村宜成、,喜多雅人
間:茂山あきら、茂山千三郎、茂山童司、丸石やすし、松本薫
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:清水晧祐 大鼓:白坂信行 太鼓:三島元太郎

舞台には、波の文様が入った一畳台と、その上には鵜の羽で半分葺かれた仮屋が置かれた。
間狂言の後、後場の前に、仮屋は取り去られ、二つの宝珠が置かれた。

神代の古跡を訪ねるため日向の鵜戸の岩屋にやってきた恵心僧都。
そこで出会った海女が、鵜の羽で半分だけ葺かれた仮屋のいわれ、豊玉姫とその子・鵜羽葺不合尊の故事を語る。僧都が干珠満珠のありかを尋ねると、海女は自分が豊玉姫であることをほのめかして消える。
やがて、豊玉姫である龍女が現れ、干珠満珠を捧げ持ち舞を舞い、僧都に妙法を授けられることを願って、海中に消える。
というお話。

間狂言は、大槻文蔵師らが復曲したときに創作されたもの。
鱗(うろくず)の精が登場する。「うろくず」とは魚のこと、つまり魚の精。頭に魚のかぶり物をしている。
にぎやかしく楽しい演出。

前場の海女は、とても上品な感じで登場。
後場の龍女は、凛として美しかった。
舞衣は、萌葱色(↑番組の色)と銀色の大きめな鱗文様。
脇正面の1番前に座っていたので、珠を捧げ持ち一畳台から降りる一瞬の緊張の「間」を垣間見ることができて幸せ。やっぱり好きだわ〜と目がハートになったのは、言うまでもない。

笛は藤田六郎兵衛師。この上なく、鵜羽にぴったりな笛の音。破ノ舞にしびれる。

※昔、平安京探偵団に、足利義教の記事を書きました。
十念寺(京都市)と祟禅寺(大阪市)にある義教の墓の写真も載せているので、お参りしてください。
合掌→http://homepage1.nifty.com/heiankyo/rekishi/reki14.html

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2012年中堂寺六斎念・精霊送り

送り火を拝んだ後、西方寺へ行って念仏六斎を見るか、壬生寺へ行って芸能六斎を見るか悩む。
昨年、西方寺へ行ったので、今年は壬生寺へ行くことにした。

中堂寺六斎会は、下京区中堂寺櫛笥町界隈を中心とした地域(中堂寺六斎念仏パンフレットより)。
年齢層が幅広く、講員も多いように見受けられた。

送り火の灯が消えたころ、壬生寺精霊送り法要奉納が、壬生寺の本堂前に設えた舞台で行われる。

祇園囃子の後半には、棒振りが登場する。

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猿廻しには、子供たちが大活躍。

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獅子舞は、六段重ねの碁盤の上で、逆立ちしてみせる。スリル満点。

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獅子と土蜘蛛の対決!
中堂寺六斎の土蜘蛛は、面をつけて黒頭。壬生狂言の土蜘蛛。

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中堂寺六斎会さまのサイトはこちら→http://kyoto6931.com/


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残暑お見舞い申しあげますー近況

残暑お見舞い申しあげます。

なんだかあっと言う間に、送り火を迎えました。
少しだけ近況を書きます。

退院後、自宅療養中の夫は、外出することに抵抗があり、町内をリハビリのために散歩する程度でした。
それが今日は、古本まつりに少しだけ行ってみる?と誘ったら、行ってみるということになり、午前中の小一時間程度、行ってきました。
下鴨神社の門前のさるやさんで、申餅を賞味。お店の売り物でもある御器を、手に取って観察するのは職業病?
9月からの仕事復帰へ向けて、ちょっとづつがんばってはります。

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私は、乳ガン治療のためホルモン治療を、あと3年半続けなければならなかったのですが、2ヶ月前に中止しました。薬の副作用によるひどい関節痛と、腱鞘炎で、日常生活に支障をきたすからです。薬をやめてから、関節痛は少しは治まったものの、腱鞘炎は治りません。
昨日、思いきって整形外科へ行き、足首からは水を抜き、腱鞘炎は、注射を打ってもらいました。大好きな笛も、指が痛くて練習する気になれず悲しかったのですが、これで吹けるようになるかしら。

マックとクイールとルークは、元気です。
彼らが元気でいてくれることが、私たちの元気の源かもしれません。

この後、家族で、近所の通りまで、送り火を拝みに行きます。
ご先祖さまを送り、みなが元気で暮らせますようにと。


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2012年千本六斎会・勧善廻り

千本六斎会の恒例行事は、千本ゑんま堂での盂蘭盆会奉納と、勧善廻りだ。
勧善廻りとは、盆に家々を回り、その門前で、六斎念仏を演じること。今に残る京都の貴重な民俗行事だ。
こうして家々を回り六斎念仏を演じることこそが、本来の形だったのではないだろうか。

今日は、勧善廻りの最終日に同行させていただいた。

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6年前にも同行させていただいて、別ブログで紹介させていただきましたが、サーバーがなくなり、記事が残っていません。ぜひとも伝え残していっていただきたい伝統行事と思いますので、今回、あらためて紹介いたしました。

※毎年、千本六斎会さまは、会員を募集してはります!
「京都の六斎念仏」の後継者志願の方は、ぜひぜひ。
年齢、性別、住所は問わず、会費不要、誰でも入れます。
ただし8月の行事に参加が条件。
私が、20歳若ければ参加するのになあ。残念。
千本六斎会さまのサイトはこちら→http://rokusai.jpn.org/


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2012年千本六斎会・盂蘭盆奉納

千本ゑんま堂へ、千本六斎会の盂蘭盆奉納六斎念仏を見に行ってきました。

六斎念仏とは、京都とその近郊で行われる念仏踊のひとつ。もとは鉦を叩き、経文に節をつけた鉦念仏でしたが、笛・太鼓が加わり、獅子舞や曲打ち太鼓・能・歌舞伎・浄瑠璃などから加えられ、六斎踊が中心となっていきました。(『日本民俗事典』、田中緑紅『六斉念仏と六斉踊』)
京都の六斎念仏は、踊りを伴う空也堂系(芸能六斎)と、念仏だけの干菜寺系(念仏六斎)があります。
千本六斎会の六斎念仏は、踊りを伴う空也堂系の芸能六斎です。
(6年前の自分の記事を、そのまま引用)

四つ太鼓の小刻みな太鼓の音を聴いていると、こちらまで身体がゆれてくる。

「発願」から始まり、「豆太鼓」「四つ太鼓」と続く。
「山姥」は、笛のソロが入る、千本六斎の特有なもの。
そして「祇園囃子」。祇園囃子の間に雀踊が入るのも、千本六斎会の特有なもの。

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手踊りの「願人坊」は、昨年から復活したとのこと。
二人の願人坊主(大辞泉:江戸時代、門付けをしたり、大道芸能を演じたり、人に代わって参詣・祈願の修行や水垢離などをしたりした乞食僧)が登場して、面白おかしく踊りうたう。

「堀川猿回し」「さらし」と続き、「獅子」。

芸能六斎の華は、なんといっても獅子!
獅子が登場して、碁盤乗りでアクロバティックな技を披露する。
お待ちかねは、土蜘蛛と獅子との対決。蜘蛛の糸が縦横無尽に放たれる。

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最後は、「阿弥陀打ち」で終わる。

「発願」と「阿弥陀打ち」は、鉦と太鼓で、念仏を唱える。
「発願」からはじまり、何曲かの番組をはさみ、「阿弥陀打ち」でおわることを「一山打ち」というそうだ。

※毎年、千本六斎会さまは、会員を募集してはります!
「京都の六斎念仏」の後継者志願の方は、ぜひぜひ。
もし私に子供がいたら、絶対に参加させていたのに。残念。
千本六斎会さまのサイトはこちら→http://rokusai.jpn.org/

京都六斎念仏保存団体連合会のサイトができています!
こちら→http://kyoto6931.com/r/index.html

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堀川で謡と小鼓その2

20120813

今夜も行ってきました。
が、今にも降りそうな天気で、雷がゴロゴロ。
8時からはちょうど雨が降り出して中止。
その後なんとか止んで、8時半からは、「鉄輪」「天鼓」。
9時からは、「葵上」「放下僧」。

風に、謡の声、鼓の音が、のっかっていく(?)のが面白い。
田茂井先生、曽和先生、贅沢な時をありがとうございます。

京の七夕も、今夜でおしまい。

追記:
さきほど、えらい通り雨が!
演奏中に、降られずに、本当に良かった、良かった。

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片山慶次郎師三回忌追善自演会@京都観世会館

昨日は、諧声会による片山慶次郎師三回忌追善自演会へ行ってきました。

諧声会とは、京都大学観世会のOB・OGの集まり。
さすが京大観世会。
卒業後も、これだけの人数が集まり、自演会を開けるんだ。
見所にもたくさんの人。

能は「清経」が出た。
ツレが、よく知っている女性だったので、ドキドキ。
立派に勤められて、かっこいい☆
小鼓を打っていらした年配の男性も、かっこ良くて、目がハートになりながら拝見。
私も舞台の上で、あのような音を出せたら気持ち良いだろうなあと妄想。

学生時代に能に出会い、そして社会人になっても続けられるって、いいなあ。
そして、とってもうらやましい。

諧声会のサイトはこちら→http://kaiseikai.jimdo.com/

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堀川で謡と小鼓

京の七夕のイベントで、謡と小鼓の演奏があるという情報を、ツイッターで知り、行ってきました。

8月11日と13日の午後8時、8時半、9時の3ステージ。
京の七夕堀川会場の一条戻橋以北のエリア。
大きなクスノキの下が舞台。
謡が観世流シテ方田茂井廣道師、小鼓は幸流小鼓方曽和尚靖師。

ちょうど2回目のステージ開始の直前に間に合う。
「葵上」と「放下僧」

3回目のステージは、
「松虫」、アンコール曲として「羽衣」

一条戻橋以北は、自然の川の流れを復元するような散歩道が続いている。
クスノキの下で小川を前に演じられた様子は、中世の河原での猿楽もかくあったのだろうかと思わせる。
川の音、人々がそぞろ歩く足音、車の音(これは中世にはないだろうけど)、いろんな雑多な音と、謡と小鼓の音が混じり合う、不思議空間。
とても貴重な体験をさせていただけた気分。
ありがたや、ありがたや。

13日も行きたいな。

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下鴨納涼古本まつり

201208111

下鴨納涼古本まつりがはじまりました!
初日の朝、さっそく行ってきました。

京都では、年に3回、大きな古書市が開かれる。
春の古書大即売会(京都市勧業館)、秋の古本まつり(百万遍知恩寺)。そして下鴨納涼古本まつり。
下鴨納涼古本まつりは、下鴨神社の糺の森が会場で、東西に二列に露天が並ぶ。
緑に囲まれて、若干涼しいかも。

私はまず片側を北に上がりながらみて、下鴨神社の門前の茶店で休憩。
申餅を食べる。美味♪300円也。

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そして今度は、反対側を下がりながらみていく。
今日は、途中で雷が鳴り出したので、すべてを見終わっていうちに退去。
また次回のお楽しみ。

萩書房さんの店先に、こんなステキな立看が!

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持っている本を2冊も買ってしまい、反省中。。
鼓胴の版画、月岡耕漁の版画を数枚購入で、ホクホク♪

下鴨納涼古本まつり
8月11日~16日
10時~17時30分(最終日16日は16時にて閉場)

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【チラシ】第34回公開講座「題目立への誘い‐中世芸能と神事の世界」

毎回たのしみにしている京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの公開講座の申込が始まったので、さっそく申し込む。

今回は、日本の中世の語り物の姿を今に伝える貴重な神事であり,ユネスコ無形文化遺産である「題目立(だいもくたて)」とのこと。
保存会や自治会の方々によるワークショップと専門家による講演で構成されています。

第34回公開講座「題目立への誘い‐中世芸能と神事の世界」
平成24年10月6日(土)午後2時〜午後5時
京都市立芸術大学 ・新研究棟7階
 【第一部】奈良と中世芸能の伝承 講演:西瀬英紀(国立文楽劇場)
         沖本幸子(青山学院大学,芸能史)
         時田アリソン(東京工業大学,音楽学)
【第二部】インタビュー/ワークショップ
         出演:題目立保存会ほか
参加費     1,000円

※申込方法、詳細のPDFはこちら→http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000126054.html

私は2010年に、題目立を見学に行きました。
そのときの記事はこちら→http://heiankyo.cocolog-nifty.com/heiankyo/2010/10/post-b3dd.html

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六斎念仏の季節がやって来た

今年も、六斎念仏の季節がやって来た。

平成24年の日程は、千本六斎会さまのサイトに、詳しくまとめられています。
六斎念仏の日程のページ→http://rokusai.jpn.org/schedule/index.html

ここ数年、六斎念仏の記事を書こうと思っているのですが、まとまりませぬ。

日本伝統音楽研究センターの伝音アーカイブに、田井竜一先生の「桂地蔵前六斎念仏ーその特質と伝承をめぐって」という論文が掲載されています。
興味のある方は、ぜひぜひ!
日本伝統音楽研究センター伝音アーカイブ桂地蔵前六斎念仏ーその特質と伝承をめぐって

桂六斎念仏は、現在、中断しています。
私が初めて見た六斎念仏は、桂六斎念仏でした。今から20年ほど前、中学か高校生くらいの青年が、鮮やかに舞った夜のことを忘れられず、六斎念仏好きがはじまりました。

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なら燈火会能@奈良新公会堂

日曜日、金春流の桜間金記師が、奈良で「江口」を舞われるというので行って来た。
何年か前に京都で、融の舞囃子を拝見して、能も見てみたいと思っていたチャンス到来。
金春流の能を見ることもめったいに無いので、楽しみにしていた。

開演前、桜間金記師をよく知る能つながりのお友達が、師の健康状態、運びが美しいこと、最新号の「花もよ」に載っている江口鑑賞のポイントなどの情報を教えてもらい、事前予習。

金春流能「江口」
シテ:櫻間金記
ツレ:松谷吉蔵,柴山暁
ワキ:福王茂十郎
ワキツレ:喜多雅人、福王知登
間:網谷正美
笛:左鴻泰弘 小鼓:荒木賀光 大鼓:石井保彦

体調を崩されてから声が小さくなったと聞いていたが、マイクを分からない程度に使われていたように思う。その声は、しっかりと声が見所へ届いてた。

江口の詞章は、とても美しく、コトバの奥に潜む意味を考えさせられる。
前場の里の女の唐織は、紅無?と一瞬おもうほど色が退行してか落ち着いたもので、それがまた品がある美しさをだしていた。

それは、それは、美しい序の舞を見せていただいた。
笛が師匠だったのも、なお嬉し。


秋の櫻間金記乃会で、遊行柳を舞われるのを、観に行きたいな。。

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奈良へ五刧思惟阿弥陀如来に会いにいく

先日の日曜日、奈良へなら燈火会能を観に行った折、家を早く出て、奈良公園をぶらぶらしてきた。

まず東大寺の北にある華厳宗の五刧院。

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五刧院は、東大寺の勧進上人・重源により創建されたお寺。
ご本尊は木造の五刧思惟阿弥陀如来坐像。重源が、宋からもたらした仏像だ。
螺髪が長く、アフロな仏サマとして知られている。毎年この時期に、開扉されています(8月1日~12日 9:00~16:00 拝観料は志納)。
外陣から拝むので、頭頂部は、ちょうどお厨子に隠れてみえないのが残念。

境内墓地には、江戸時代に大仏の修理と再建に尽力した公慶上人の墓がある。
大きな五輪塔。墓地の入り口には、見返地蔵と朝日地蔵が祀られている。

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京都では、上京区の地蔵院のご本尊も五刧思惟阿弥陀如来だったはず。
黒谷さんや、知恩寺にも、石仏の五刧思惟阿弥陀さまがいらっしゃる。

五刧院を後にして、奈良国立博物館へ、「頼朝と重源」展を観に行く。
重源の愛用の勧進の柄杓をはじめ、愛用品が並ぶ。
その意志の強さと宗教心の篤さを、しみじみと感じた。
山梨の善光寺の頼朝像に再会できて、うれし、うれし。

東大寺ミュージアムを初めて訪問。
思ったよりも小さな展示スペースで、あっという間に出口にたどりつき、あわてて元に戻った。
三月堂の不空羂索観音の宝冠を真近く見ることができる機会はないので、くるくると何度も宝冠のケースのまわりを回る。
ミュージアムショップでは、月光菩薩のフィギュアを買おうかどうしようか、しばし悩んで断念。

なら燈火会能の指定席は、時間よりも早くに指定がとれたので、開演までに春日大社の万葉植物園へ、古代蓮を見に行った。しかし昼過ぎに花が開いているはずがない。

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お昼は、ちょっと早めにカフェ・イルガ。
大仏殿が見える席で、週末限定のランチコース

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美味しゅうございました。
イルガさんは、すぐそばにレストランもある。
レストランの方へ行きたかったが、いつか夫と来るときのためにとっておきます。

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役者の読む世阿弥第21期 五音

今週から、味方健先生の、世阿弥の伝書を読む会第21期五音が始まりました。

「世阿弥伝書」特別講義─役者の読む世阿弥─第21期「五音」
8月6日(月)・20日(月)、9月3日(月)・24日(月)、10月1日(月)18時半~20時、
きらっ都プラザ京都産業会館7F第3研修室
講師:味方健(能楽師シテ方観世流)。
一般5回通し券5000円・1回券1500円、学生5回通し券2000円・1回券500円

先期は、夫の入院でほとんど参加できませんでしたが、今期はがんばって皆勤を目指します。
私には、いつまでたっても難しくて、ノートをとるのがやっとなんですが、なんとか少しでも世阿弥に近づきたいなあと思います。

世阿弥がみた風景をみたい。。

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京の七夕はじまる

今年も京の七夕がはじまりました。
8時ごろに堀川会場へ行ったら、すごい人で下に降りるの断念。

京の七夕
8月4日〜12日
点灯時間19:00~21:30
堀川会場 鴨川会場

※寺社でも夜間拝観があったり、ライトアップされたりと、いろいろイベントがあります。
京の七夕サイトでチェックしてください!→http://www.kyoto-tanabata.jp/index.html

堀川のそばに住んでいるので、堀川会場は、犬くんたちの散歩道。
この数日、お散歩の折に、設営準備を見てきました。
試験点灯をされていたので、天の川を独り占めという特典も♪

前日の、天の川の様子。

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マックと、七夕に願いを。

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天の川、独り占めのマック。

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平成24年金剛家能面・装束展観〜石橋の勇壮な世界

今日から金剛家の能面・装束展が始まりました。
毎年、楽しみにしています。

今年は、大文字送り火能が10周年にあたり、演目は「石橋」。
それにちなんで、「石橋」をテーマにした展示がありました。

先日、若手能で若宗家が舞った船弁慶の前シテの装束が展示されていて、再会できてうれし、うれし。
帆掛け船と千鳥の唐織。舞台で拝見した以上に千鳥が大きかったです。

古い面が、ずらりと並ぶと、壮観。
今年も会えましたねと、心の中でご挨拶。

金剛家 能面・能装束展観 「石橋の勇壮な世界」
金剛能楽堂
8月4日(土) 5日(日)  10:00~17:00(解説 午前11時・午後3時)
入場料 1000円
※両日で入替えがあるとのこと。

昨日、行って来た片山家の装束展の記事が、今朝の京都新聞に載っていました。
そして、ちゃっかり私も写真に写っています。
能に興味がない夫ですが、新聞や本で、能楽関連の記事があると必ず教えてくれます。
朝、新聞を読んでいて、能関連の記事があるし、私に教えようと、よくよく見ると私が写真に写っていてびっくりして声をあげました(笑)

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第16回片山家能装束・能面展~継承の美@京都文化博物館

今日から、片山家の能装束・能面展が始まったので行ってきました。
今年のテーマは道成寺だそうです。

昼過ぎに会場へ着くと、能面師見市泰男氏による能面の解説が始まったところでした。
6月に京都観世会館で復曲上演された能「阿古屋松」の翁面をはじめ、白黒赤の般若などなど。
能面の解説が終わると、片山幽雪師による全体の解説が始まりました。
どの曲に使ったとか、装束の由来など、詳しく語られました。

今年の片山九郎右衛門後援会能で、幽雪師が演じられた「楊貴妃」に使った白地の舞絹と薄紅の大口も展示されていました。この装束はとても印象的でしたので、よく覚えています。

「阿古屋松」の装束一式も展示されていました。

明日は、十松屋福井扇舗・福井芳秀氏による「扇と能楽」 と題した講演があります。

第十六回能装束・能面展~継承の美~
8月3日(金)、4日(土)、5日(日)
午前10時~午後6時まで(最終日のみ午後5時まで)
京都文化博物館

※講演「扇と能楽」十松屋福井扇舗・福井芳秀氏 8月4日(土)午後2時~

片山家能楽・京舞保存財団のサイトはこちら→http://www.arc.ritsumei.ac.jp/k-kanze/

京都文化博物館では、先週からヴェネツィア展が開催されています。
私は、ヴェネツィアのことは、ほとんど知識がなかったので、勉強になりました。
いつか行きたい、水上都市。。
ヴェネツィア展の公式サイトはこちら→http://go-venezia.com/index.html

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大出雲展@京都国立博物館

古事記1300年出雲大社大遷宮特別展覧会「大出雲展」が京都国立博物館で始まりました!
私は先週の内覧会へ行ってきました。
出雲の文化・精神世界にふれ、神話の世界と、人間の世界の混沌とした接点を垣間みた気分になりました。

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上の写真は、博物館を入ってすぐの正面にある大看板。

最初のコーナーで印象に残ったのは、本居宣長の書入本の古事記と、再稿本の古事記伝。
びっしりと書き込みがあり、その思索のあとをしのぶことができます。というか、通り一遍に読むだけではなく、これだけびっしりと書込みをるすほど勉強しなきゃと、反省させられたのでした。

2000年に出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱の大きさにびっくり。杉材の柱は、3本をたばねて直径約3メートルもの1本の柱となり、鎌倉時代の大社本殿を支えたということです。
同じ展示室には、その本殿の模型がありましたが、これが創造力を刺激します。
このコーナー、写真撮影が許されてます。

世間がびっくりした、荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡から出土した大量の青銅器群。
発見されたとき、胸が躍ったのを覚えています。

たくさん装飾付須恵器もでていました。うちの夫は、実は装飾付須恵器の専門家でもあるので、妙に親しみがわきます。子持ちツボ〜と、呼びかけてしまいます。

太平記ファンとって見逃せないのが、「後醍醐天皇宸翰宝剣代綸旨」。
かくいうワタクシは、見逃してしまいました。帰宅後に、図録を見て、がっくり。
元弘の変で隠岐へ配流されていた後醍醐天皇が、杵築大社に伝わる神剣を提供するように命じたのがこの綸旨。通常、綸旨というのは、側に使える者が天皇に代わって書きます。この綸旨には、左中将とあり、千種忠顕が書いたことになっていますが、千種忠顕はこのときそばにはおりません。後醍醐天皇が、自分で書いたのです。だから綸旨でありながら宸翰という奇妙なもの。

古事記1300年出雲大社大遷宮特別展覧会「大出雲展」
2012年7月28日(土)~9月9日(日)
午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
※会期中の毎週金曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
月曜休館

ミュージアムグッズのメインキャラクターは、埴輪の見返り鹿くんでした。

この日は、特別に石見神楽の実演が、博物館の前庭であり、その迫力に喝采。

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今年は、古事記編纂1300年で、古事記関連の出版が盛んです。
その中でもおすすめな本を2冊紹介しておきます。

古事記が、単なる神話物語としてではなく、時代ごとに、どのように享受されてきたのかを教えてくださるのが、佛教大学の斎藤英喜先生。
私は下の2冊で、中世神話世界のおもしろさに目覚めました。
中世神話をキーワードとしてみていくと、中世神道をはじめとする、中世の人々の宗教世界観は、想像をはるかに越えて創造的なものであることを知りました。
私の大好きな能にしても、大きな影響を受けています。

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斎藤英喜著『荒ぶるスサノヲ、七変化 〈中世神話〉の世界』
歴史文化ライブラリー 吉川弘文館 2012年

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斎藤英喜著『読み替えられた日本神話』
講談社現代新書 講談社 2006年

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レコード「日本の横笛 ふえの名手たち」

古書店の前を通る時、よほど急いでいない限り、寄らずにはいられません。
先日、百万遍近くの古書店で、面白いレコードを見つけました。
ジャケットに、能管と蒔絵の筒の写真があったので、手に取りました。

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タイトルは、「日本の横笛 ふえの名手たち」。
昭和55年3月4日に、石橋メモリアルホールで開催された同名のコンサートを収録したものです。
森田流笛方田中一次師の一管「九様乱曲」、一噌流笛方藤田大五郎師の「盤渉楽」が入っていたので、迷わず購入しました。

日本の横笛 ふえの名手たち(コジマ録音)

収録曲
九様乱曲 能管:田中一次
神楽囃子 篠笛:若山胤雄 大拍子:貫井美水 大太鼓:丸謙次郎
”綾”能管と篠笛のために 第一篠笛(六本調子):福原百之助 第二篠笛(一本調子)・能管:鯉沼廣行
盤渉楽 能管:藤田大五郎 小鼓:北村治 大鼓:安福春雄 太鼓:金春惣右衛門

ライナーノート 解説:長尾一雄

昨日、大倉流小鼓方北村治師が亡くなられました。
私は、その音色を、映像と音源でしか存じ上げません。
週間朝日百科「人間国宝」芸能能楽4での、「能楽界随一の読書家で知られる」というコメントとともに、書棚の前に立つお姿の写真が、印象に残ります。
舞台を拝見したかったものだと心から思います。
今夜は、先のレコードの盤渉楽をはじめ、能楽囃子体系から、北村治師の音色を追い、ご冥福をお祈りいたします。

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