2012年千本六斎会・盂蘭盆奉納
千本ゑんま堂へ、千本六斎会の盂蘭盆奉納六斎念仏を見に行ってきました。
六斎念仏とは、京都とその近郊で行われる念仏踊のひとつ。もとは鉦を叩き、経文に節をつけた鉦念仏でしたが、笛・太鼓が加わり、獅子舞や曲打ち太鼓・能・歌舞伎・浄瑠璃などから加えられ、六斎踊が中心となっていきました。(『日本民俗事典』、田中緑紅『六斉念仏と六斉踊』)
京都の六斎念仏は、踊りを伴う空也堂系(芸能六斎)と、念仏だけの干菜寺系(念仏六斎)があります。
千本六斎会の六斎念仏は、踊りを伴う空也堂系の芸能六斎です。
(6年前の自分の記事を、そのまま引用)
四つ太鼓の小刻みな太鼓の音を聴いていると、こちらまで身体がゆれてくる。
「発願」から始まり、「豆太鼓」「四つ太鼓」と続く。
「山姥」は、笛のソロが入る、千本六斎の特有なもの。
そして「祇園囃子」。祇園囃子の間に雀踊が入るのも、千本六斎会の特有なもの。
手踊りの「願人坊」は、昨年から復活したとのこと。
二人の願人坊主(大辞泉:江戸時代、門付けをしたり、大道芸能を演じたり、人に代わって参詣・祈願の修行や水垢離などをしたりした乞食僧)が登場して、面白おかしく踊りうたう。
「堀川猿回し」「さらし」と続き、「獅子」。
芸能六斎の華は、なんといっても獅子!
獅子が登場して、碁盤乗りでアクロバティックな技を披露する。
お待ちかねは、土蜘蛛と獅子との対決。蜘蛛の糸が縦横無尽に放たれる。
最後は、「阿弥陀打ち」で終わる。
「発願」と「阿弥陀打ち」は、鉦と太鼓で、念仏を唱える。
「発願」からはじまり、何曲かの番組をはさみ、「阿弥陀打ち」でおわることを「一山打ち」というそうだ。
※毎年、千本六斎会さまは、会員を募集してはります!
「京都の六斎念仏」の後継者志願の方は、ぜひぜひ。
もし私に子供がいたら、絶対に参加させていたのに。残念。
千本六斎会さまのサイトはこちら→http://rokusai.jpn.org/
京都六斎念仏保存団体連合会のサイトができています!
こちら→http://kyoto6931.com/r/index.html
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