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2012黒川能王祇祭その7

明け方、下座一行は、春日神社下の鳥居の前の神職の家に向かう。
松明を先頭に、提灯、王祇様、頭人、能太夫が続く。

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春日神社の神職である遠藤重左衛門家の座敷で、下座の大地踏が行われる。
しばらくすると、上座からの宮のぼりをうながす七度半の使いがやってくる。

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下座の王祇様を待つ、上座の王祇様。
春日神社下の鳥居の前、「あそびの庭」と呼ばれる場所。
ここからそろって、宮のぼりする。

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2012年黒川能王祇祭その6

今年の上座の当屋は、個人宅。
王祇様を祀り、舞台を設える広い空間を得るために、家具や建具は取り払われている。

能「羽衣」

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上座の王祇様は、横にして上から吊るされて祀られる。写真のちょうど右側。

能「船弁慶」

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今回は、体調が悪く、ここでリタイア。
休憩所の王祇会館へと、一人で戻り仮眠する。


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2012年黒川能王祇祭その5

再開。
狂言「三本柱」

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能「俊寛」

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狂言「千鳥」

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能「杜若」
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狂言「膏薬煉」

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このころ夜食のうどんが配られた。私たち一般の者にもふるまわれた。
この時間になると見所の人も半分くらいに減っている。

※今回、写真があまり上手に撮れていません。
月扇堂さんが、ご自身のブログに、たくさんアップされているので、ぜひぜひ→月扇堂手帖

この後、私と月扇堂さんは、熟睡中のしばがきさんを残し、上座をのぞいてみようと、吹雪の中へ突き進むことになる。

かなりな距離を、猛吹雪の中、行軍した。
持つべきものは、良いナビゲータの相棒。
月扇堂さんがいなかったら、きっと行き着けていない。
あらためて、ありがとございます!

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2012年黒川能王祇祭その4

脇能は「高砂」。

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脇能の途中に、上座へ神事の進み具合を伺う使いが向かう。
演能中の舞台の上で、使いは王祇様を拝し、頭人に使いへ行く口上をのべる。

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脇能が終わると、中入り。
舞台の上で、能役者さんたちに夜食がふるまわれ、休憩タイム。

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私たちにも豆腐が配られ、お酒がまわってくる。

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2012年黒川能王祇祭その3

大地踏の後には、式三番が続く。
千歳、翁、三番叟だけは、演じる家が決まっているそうだ。

翁は、上下で少し様子が違う。
上座では、「所仏則の翁」とよばれる翁で、王祇祭以外では演じられない。
下座の翁は、「公儀の翁」で、王祇祭以外でも演じられる。

下座の翁。上野由部太夫。

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黒川能では、面をつけるのに、手をふれない。面を扇にのせる。
面をはずす時に、部屋の灯りが消え、蝋燭の灯だけとなった。
神秘的な一瞬。

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三番叟は、清和政俊さん。
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2012年黒川能王祇祭その2

下座の王祇様は、仮設された舞台の柱に立てて祀らる。
その下には、独特な装束をつけた頭人、王祇守、提灯持が座る。

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頭人、王祇守、提灯持が、舞台より王祇様へ拝礼、能太夫をはじめとする能役者さんたちも拝礼して、いよいよ始まる。

まずは、小さな男の子による「大地踏」から。
小さな男の子は、能太夫にかつがれて登場する。
舞台の中央に、王祇様がかつぎだされ、扇状に開かれる。
その下で、男の子が、寿詞を唱えて所作をする。

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いったん王祇様は元の位置に戻され、今度は、男の子が寿詞を唱え、扇、刀、御幣を持ち替えながら、大地を踏み、舞台をめぐる。

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大地踏は、神の舞い降りた庭を、清め祓い、祝福を与えるものだと感じる。

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2012年黒川能王祇祭その1

3年前、京都観世会館の見所で、偶然に隣り合わせた月扇堂さんから、黒川能へ行きませんか?と誘いを受けた。黒川能に興味があったので、二つ返事に行きますと答えた。
そして初めて黒川能王祇祭に行って以来、黒川能の魅力に、すっかりはまってしまった。今回で3度目の訪問となる。

黒川能とは、山形県鶴岡市櫛引町黒川地区に伝わる能で、地区の氏神である春日神社の神事に奉納される。
能楽の五流(観世・宝生・金剛・金春・喜多)には属さずに、春日神社の氏子である地区の人々によって独自に伝承され演じられてきた。
黒川能を演じるのは、春日神社の宮座組織である上下の二つの座に、それぞれ能太夫を中心に、能役者、囃子方、狂言方で構成される。

2月1日から2日かけての王祇祭は、上下の両座にわかれて神事が進められる。
上下の両座の当屋に、王祇(おうぎ)様とよぶ春日神社の神様のよりしろが迎えられ、特設された能舞台に祀られる。王祇様は、3本の白木の柱の頭に紙垂をつけ白い布で一つにまとめられており、開くと扇のような状態になる(上座は舞台の外に横に倒して吊し置かれ、下座は舞台の内に柱にたてかけられる)。
当屋には、家の主人である頭人、王祇様を守る王祇守、座の名を記した提灯を持つ提灯持ちの役があるようで、王祇様の元にはその3人が座って、終夜徹して行われる能を見守る。段取り一切を取り仕切るのは、所帯持ちという役。
かつて当屋は個人宅であったが、最近では地区の公民館を利用されるようになってきている。今年は、上座は個人宅、下座は公民館であった。昨年、一昨年は、両座とも公民館だったように記憶する。
能は、夕方より大地踏、式三番から始まり、能五番と狂言四番が演じられる。

王祇祭は神事であるので、そこに住む人たちの祭りである。しかし黒川能保存会によって、私たち一般人も、申込制によって参加させていただける。年によって当屋となる場所の広さを考慮して人数制限され、申し込んだものの、必ず参加できるとは限らない。
参加できることが決まれば、寄進料を納める。写真を撮影させていただく場合は、撮影料も加算する。
夜を徹して行われるものなので、春日神社に隣接する王祇会館を、休憩所として利用する使用料が要る。王祇会館の休憩所は、大ホールにこたつがいくつか置かれ、仮眠できるようになっている。暖かい飲み物を自由に飲めるように用意されている。近辺には飲食店が無いので、お弁当も申込むことになる。
一般人は、王祇会館で受付をすませ、あらかじめ決められた座へ、案内役に誘導していただき団体で向かう。

王祇会館で受付を済ませると、上下両座の豆腐の膳を出され、お神酒をよばれる。豆腐は、祭のために作られる料理で、豆腐を焼いたものを出汁で煮た素朴な味付け。

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王祇会館。
出発までに時間があったので、春日神社へお参りしようとしたが、猛吹雪で断念。

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今回、私の訪ねる下座の当屋。地区の公民館。

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2012年黒川能王祇祭

今年も黒川の神様に会えました。
すっごい雪でした。

少しずつ紹介していきます。
まずはiPhoneで撮った写真の中から気に入った2枚。

下座「大地踏」

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下座能「高砂」後シテの神さま

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黒川から帰ったとたんに、気が抜けてこの2日間、寝込んでます(汗)


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