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週末の観能メモ

◆金曜日、幸流小鼓方曽和尚靖自主企画≪囃す≫シリーズvol.1 ボヴェ太郎舞踊公演『静寂(しじま)の焔(ほむら) ―能<葵上>―』 。番囃子「葵上」にあわせて、コンテンポラリーダンスのボヴェ太郎さんが舞う。

番囃子「葵上」
舞踊:ボヴェ太郎
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口正壽 太鼓:前川光範
謡:吉浪壽晃  浦田保親 田茂井廣道 深野貴彦

独調「野宮」 曽和博朗

照明が最低限まで落とされた。見所は真っ暗、舞台も正面上方のみの光で、まさに静寂の空間。
観る・聴くということに神経が集中する。

ボヴェ太郎氏の舞踊は、私には蓮の花のように見えた。
シテではないだけに、想像力をかきたてられる。
彼は六条御息所の生霊なのか、花を散らす一陣の風なのか。

焰といえば、上村松園の葵上を題材にした「焰」が思い浮かぶ。
焰とは、ほのおのもえ上がることをいい、もえ上がったのは炎となる。

ボヴェ太郎氏は、ふっともえようとする六条御息所の思いの焰だったのかもしれない。
決して感情があるわけではなく、静寂の空間に、ほのかにゆらぐ焰の影。
それが炎にかわるかどうかは、見る人の思いにゆだねていいと思う。


人間国宝・曽和博朗師の独調も楽しみにしていた。
わずかな時間にも関わらず、凝縮された音、間に永遠の時間を感じた気がする。
照明が少し明るくなったが、暗い静寂の舞台のままで聴いてみたかったな。


◆第17回松花の会

仕舞「春栄」 井上裕久 地謡:吉浪壽晃 浅井通昭 浦部幸裕 井上裕之真

今回は、井上裕久師の初舞台から50周年の記念の年にあたるそうで、チラシの写真も50年前の初舞台仕舞「春栄」。チラシ写真の地謡の面々のそれぞれのご子息が、地謡を勤めるというのも、すばらしい。伝統は受け継がれて行くもの。そして、顔が似てる。

能「羽衣」彩色之傅
シテ:井上裕久 ワキ:原大 ワキツレ:岡充
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

盤渉の序之舞って、好きだわ〜

狂言「鍋八揆」
シテ:茂山茂 アド:茂山逸平 松本薫
笛:森田保美

初めて観る曲。面白く楽しめた。
羯鼓売りは、笛にあわせて棒振り、羯鼓を打って舞い、とんぼをきって退場する。
かたや主人公の浅鍋売りは、愚鈍な風で、最後に鍋(ほうらく)を割ってしまうが、数が多くなってめでたいと祝福する。

能「石橋」師資十二段之式
シテ・赤獅子:井上裕之真 白獅子:井上裕久  ワキ:福王知登 アイ:茂山千三郎
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

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