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片山慶次郎一周忌追善特別公演@京都観世会館

片山慶次郎師の一周忌追善特別公演。
光陰矢の如し。

能「清経」替之型
シテ:梅田邦久 ツレ:梅田嘉宏 ワキ:小林努
笛:帆足正規 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井保彦

能「松風」
シテ:片山伸吾 ツレ:味方玄 ワキ:福王和幸 アイ:茂山七五三
笛:杉信太朗 小鼓:林吉兵衛 大鼓:山本哲也

狂言「二千石」
茂山千五郎 茂山茂

舞囃子「木賊」
片山幽雪
笛:光田洋一 小鼓:曽和博朗 大鼓:河村大

能「恋重荷」
シテ:青木道喜 ツレ:分林道治 ワキ:江崎金治郎 アイ:茂山千三郎
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:前川光長


清経も、松風も、恋重荷も、好きな曲。

恋重荷を観るのは、久しぶり。
胸がキュンキュンするような舞台だった。
老人の叫びが、ストレートに伝わってくる。
見終えた後、ため息ばかり。
思いの届かない恋は切ない。

今日賢くなったこと。
番組の最後に、「追加」とあるのは、「附祝言」の対義語で追善に謡われるのだと、お友達が教えてくれた。

花を仏に手向けつつ(卒塔婆小町←これもお友達が教えてくれた)


御香宮薪能へ行きたかったが、終演時間が遅かったので、あきらめる。
明日は大槻自主公演。「千手」と「重衡」。ワクワク。

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ノラ猫のペッちゃん

ノラ猫のペッちゃんのウ◯チの世話をして約一月がたった。

うちの家の前は、車とバイク・自転車を留めるスペースになっていて、ちょっと植え込みがある。
いつかその植え込みの土の上に、ノラ猫がウ◯チをするようになった。
この5年ほど、猫との戦いだ。
猫除けのいろんな薬剤や、置物を試してきた。
固形の薬剤、液体の薬剤、トゲトゲの敷物、ペットボトル、ビー玉の目の入った猫の置物などなど。
どれも子供だましで、猫はへっちゃら。
ひとつだけ効き目があった液体の薬剤は、人間にも臭くてがまんできなかった。

降参状態が続いたすえに、猫と共存することを思い立つ。
家の前に猫砂を設置することにした。
植え込みだと、どこにウ◯チをしたのかわからないので、臭くなる。
猫砂だと、処理しやすいのではないかと思ったからだ。
ホームセンターで猫のトイレと砂を買い、車の陰に置いてみた。
猫を飼ったことが無いので、半信半疑で様子をみる。
夕方に設置して、夜に犬たちの散歩に外へ出ると、猫砂にウ◯チが!
お水とフードを置いておいたのも、なくなっていた。

世話をすると愛情もわく。
姿を見せぬ猫にペッちゃんと名前をつけて、毎日毎日、ウ◯チの処理を続けた。
先日の私の誕生日の晩のこと、いつものように砂の処理をしていると、植え込みの中から猫がのぞいている。
初めてペッちゃんが姿を見せてくれたのだ。
そっと家の中に入り、少ししてからドアをあけると、フードを食べている。
誕生日だとわかって姿を見せてくれたの?と嬉しくなる。
茶色のでかいトラ猫。
空き家になっている隣家の屋根の上で、ひなたぼっこしている猫だ。

しかし、姿を見せたのは、その時だけ。
相変わらず幻の猫ペッちゃんのウ◯チの処理を続ける毎日だ。
ペッちゃんと呼んだら、ニャーと応えてくれることを夢見ながら。。

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神仏にいます近江

いま、滋賀がおもしろい。
MIHOミュージアム・大津歴史博物館・滋賀県立近代美術館の3館が連動した特別展、「神仏にいます近江」を展開している。

各館のテーマと会期は、
●信楽会場 MIHOミュージアム  
 天台仏教への道 2011年9月3日(土)~12月11日(日)
●瀬田会場 滋賀県立近代美術館 
 祈りの国、近江の仏像 2011年9月17日(土)~11月20日(日)
●大津会場 大津市歴史博物館 
 日吉の神と祭 2011年10月8日(土)~11月23日(水)

連休の最終日、MIHOミュージアム「天台仏教への道」展へ行って来た。
これが思っていたい以上に面白くって、近江の魅力に引き込まれる。
近江の歴史は、あなどれない。

MIHOミュージアムは、もともと大好きな美術館。
車で、お昼前に着き、まずレセプション館のレストランでおむすび膳を食べるのが、わが家のお決まり。
こちらのレストランは、自然農法で作られた野菜をメインとした料理。

201109192

おむすび膳には、季節の野菜が彩りよくそえられ、名物の豆の味が存分に味わえる豆腐を舌の上にのせる幸せといったら。

そしてお腹いっぱいになったら、電気自動車で、本館へと向かう。
谷からの風が気持ちよく、木々が少し色づきはじめている。

天台佛教への道がテーマな展示。

大陸から渡来した仏サマが多くましまして、近江の歴史の古さをまず知らされる。

四方に抜ける部屋の中央に安置された丈六の薬師如来坐像(大日寺)、どっしりした体躯は、拝む者に安堵を与える。
仏像を拝まずに、後ろから横から、くるっと拝見することに抵抗がないではないが、彩色がほとんど剥げ、木目が浮かび上がっている美しさには目をみはる。
そして仏サマに向かって左側面から見ると、別室の阿弥陀如来立像が、薬師如来の左手の薬壷の上にのっているように見えるのを発見して面白がる。

面白いといえば、「阿弥陀二十五菩薩来迎図」(新知恩院)が、たまらなくポップ。
右下に描かれる往生者(施主?)を迎えるために、阿弥陀如来が二十五菩薩をともなって現れる図なのだけれど、二十五菩薩の躍動的な描かれた方といったら、アニメっぽくて、今にも動き出しそうな気配。
二十五菩薩の持ち物は決まっていてそれぞれ楽器を手にしている。自分と重ねるために、笛を持つ菩薩を探す。いるいる。笛を吹いている菩薩サマ。諸手をあげて踊っているのもいいなあ。
こんなに楽しげに迎えに来てくれるなら、あの世も悪くないかもね。
この来迎図の展示は、9/19まで。

その隣に掛けられた仏涅槃図。どの顔も目の周りを真っ赤にしているのは、悲しくて泣きはらしたの?

特別展を見終えた後は、ダンナさんは常設展をくるりと見て回り、私は地下のカフェで紅茶を飲むこともお決まり。ここのカフェの紅茶が、大好きな。お友達のさうびさんのご推薦、季節のフルーツを使ったみつ豆は、前日に販売終了だったのが、ちょっと口惜しい。

帰りは信楽へ抜けて、紫香楽宮跡の宮町遺跡までドライブ。
ススキ、彼岸花、稲刈り風景…日差しはまだまだ暑いものの、すっかり秋の風景。

20110919

写真は、紫香楽宮跡のどまんなか。
宮町遺跡の調査が進むにつれ、かつて国指定紫香楽宮跡とされていた所は、甲賀寺跡と推定され、紫香楽宮の全貌があきらかになってきた。

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マックは狭い所がお好き

マックは狭い所が好き。
紙袋を開いて、どうぞと言うと、喜んで入って行く。

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誕生日

20110917

昨日は、私の誕生日。
能つながりのツイ友からお花をいただいた。
ステキなアレンジ。

そして四季彩能では、珍しい曲の「白鬚」も観た。能の感想は、明日。

そうそう、先日観た「静寂の焰」のコンテンポラリーダンサーのボヴェ太朗さんに握手してもらった!

この1ヶ月、家の前にトイレを置いて世話をしている野良ネコちゃんが、初めて姿を見せてくれた。ペッちゃんと名付けてます。

ダンナさんのおごりで、夕食はスペイン料理。

とってもステキな1日でした。

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映画「源氏物語 千年の謎

お友達の「源氏の部屋」の小池笑芭さんに誘っていただき、12月10日(土)より公開の映画「源氏物語 千年の謎」の関係者試写会へ行って来た。

実のところ、そんなに期待していなかったのだけれども、これが面白いのなんの!
2時間16分の長時間も、飽きること無く、終わって笑芭さんと顔を見合わせて、思ってたより面白かった!と同じ第一声。

原作は、高山由紀子『源氏物語 悲しみの皇子』(角川書店)。

公式サイトのから内容を引用すると、

〈式部が生きる現実〉と〈式部によって紡ぎ出される、源氏が生きる物語の世界〉、式部の満たされぬ愛、源氏の苦悩、それぞれの登場人物たちの情念が共鳴試合い増幅し、二つの世界を行き来する

公式サイトはこちら
http://genji-nazo.jp/

私が何よりも目を見張ったのは、豪華絢爛な王朝世界の再現。
寝殿造りの邸宅、宮中が、見事に目の前に出現。
紫宸殿の賢聖障子、管弦の宴、葵上の出産場面の白一色の世界などなど。
また五条あたりの夕顔のもとへ行く途中の、市の風景、田楽もあった。

印象的だったのは、六条御息所の生霊が、葵上を襲う場面。田中麗奈ちゃん、上手く演じていた。
冒頭シーンの東山紀之くんの道長も、どんだけ色っぽかったか。
一条天皇の東儀秀樹さんが、管弦の宴でみずから篳篥を奏する場面も、ステキだった。
窪塚洋介くんの安倍晴明も、雰囲気があって良かった。

平安時代好きには、絶対におすすめな映画。
映画が公開されたら、ダンナさんを誘って、もう1回見に行きたい。


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日本謡曲全集

先日、東京へ行った折、いつも目録を送ってくれる神保町の古書店へ立ち寄る。
さんざん長居して、コーヒーをよばれながら、店主さまにいろいろと教えてもらう。
もちろん本もたくさん買って、宅配してもらう。

なかでも店主さま一押しのレコードは、最近、手に入れたなかで、1番のヒットかもしれない。
日本コロンビアが企画した『日本謡曲全集』という3枚組のレコードだ。

宝生九郎、観世清廉、梅若万三郎など、明治・大正の名人たちの謡を聴くことができる。
能楽囃子大好きなワタシにとって、一噌又六郎、藤田多賀蔵、杉山立枝といった前の世代の一噌流の笛をはじめ、川崎九淵や、幸祥光の音に触れることができるのは、非常に嬉しい。

収録曲等は、いずれ花にいとふ風に、メモしておきたい。
こういうレコードを、CDに復刻して欲しいものだ。

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2011年のお月見

月曜日、和学講座から帰ったら、広沢池に映る月をどうしても見たくなって、ダンナさんとお月見ドライブ。

広沢池の島に立つ、十一面観音の石仏。

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この石仏は、五智山蓮華寺(仁和寺の東隣)にあったもの。
LEDライトで照らしてフラッシュ無しで撮ると、ちょっと雰囲気のある写真が撮れた。
夜にLEDライトで照らすと、背後の銘文が鮮明に浮かび上がる。


上賀茂神社の大鳥居越しの月も見たくて、お月見はしご。

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12時をまわって帰宅。
お風呂に入って、ビールを片手に屋上で夕涼み。
わが家の屋上から見る月も、とってもキレイでありました。

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和学講座 藤田六郎兵衛・笛の世界

月曜日、追手門学院大学が主催している公開講座に行って来た。
和学講座「藤田六郎兵衛・笛の世界」
藤田流家元藤田六郎兵衛師の、お話と笛の実演の回だったので、楽しみにしていた。

早めに行って前の席に座ろう!と意気込んでいたが、天満橋で迷子になり、駅から7分のところを30分かけてたどり着き、始まり時間のギリギリに飛び込み、後の席。とほほ。

六郎兵衛師は、お話もたいへんお上手で、笛の話に始まり、能の見方にまで話がおよぶ。
笛は、鈴の段、盤渉序之舞、獅子を吹いてくださった。至福。

特に印象に残ったのは、藤田流の獅子が、一噌流、森田流とどう違うかについて説明された後に、獅子を聴かせてくださったこと。なるほど、すごい指の動きだ。

家に帰ってから、一噌、森田、藤田の各流派の獅子を聴き比べたいと思うが、一噌、森田のCD、レコードの音源はあるけれど、藤田が無い。アマゾンで、獅子の一管が入っている六郎兵衛さんのCDをクリックする。

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週末の観能メモ

◆金曜日、幸流小鼓方曽和尚靖自主企画≪囃す≫シリーズvol.1 ボヴェ太郎舞踊公演『静寂(しじま)の焔(ほむら) ―能<葵上>―』 。番囃子「葵上」にあわせて、コンテンポラリーダンスのボヴェ太郎さんが舞う。

番囃子「葵上」
舞踊:ボヴェ太郎
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口正壽 太鼓:前川光範
謡:吉浪壽晃  浦田保親 田茂井廣道 深野貴彦

独調「野宮」 曽和博朗

照明が最低限まで落とされた。見所は真っ暗、舞台も正面上方のみの光で、まさに静寂の空間。
観る・聴くということに神経が集中する。

ボヴェ太郎氏の舞踊は、私には蓮の花のように見えた。
シテではないだけに、想像力をかきたてられる。
彼は六条御息所の生霊なのか、花を散らす一陣の風なのか。

焰といえば、上村松園の葵上を題材にした「焰」が思い浮かぶ。
焰とは、ほのおのもえ上がることをいい、もえ上がったのは炎となる。

ボヴェ太郎氏は、ふっともえようとする六条御息所の思いの焰だったのかもしれない。
決して感情があるわけではなく、静寂の空間に、ほのかにゆらぐ焰の影。
それが炎にかわるかどうかは、見る人の思いにゆだねていいと思う。


人間国宝・曽和博朗師の独調も楽しみにしていた。
わずかな時間にも関わらず、凝縮された音、間に永遠の時間を感じた気がする。
照明が少し明るくなったが、暗い静寂の舞台のままで聴いてみたかったな。


◆第17回松花の会

仕舞「春栄」 井上裕久 地謡:吉浪壽晃 浅井通昭 浦部幸裕 井上裕之真

今回は、井上裕久師の初舞台から50周年の記念の年にあたるそうで、チラシの写真も50年前の初舞台仕舞「春栄」。チラシ写真の地謡の面々のそれぞれのご子息が、地謡を勤めるというのも、すばらしい。伝統は受け継がれて行くもの。そして、顔が似てる。

能「羽衣」彩色之傅
シテ:井上裕久 ワキ:原大 ワキツレ:岡充
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

盤渉の序之舞って、好きだわ〜

狂言「鍋八揆」
シテ:茂山茂 アド:茂山逸平 松本薫
笛:森田保美

初めて観る曲。面白く楽しめた。
羯鼓売りは、笛にあわせて棒振り、羯鼓を打って舞い、とんぼをきって退場する。
かたや主人公の浅鍋売りは、愚鈍な風で、最後に鍋(ほうらく)を割ってしまうが、数が多くなってめでたいと祝福する。

能「石橋」師資十二段之式
シテ・赤獅子:井上裕之真 白獅子:井上裕久  ワキ:福王知登 アイ:茂山千三郎
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

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shijimano

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鴻之会第1回囃子会

20110905

笛を習い始めて4年目にして、社中の発表会で初舞台を踏んだ。
左鴻先生にとっても初めての社中の会。

河村能舞台という最適な空間。
初めてのこと尽くしで、緊張の連続。
私は、舞囃子「船弁慶」をさせていただいた。
知盛の怨霊が、大物の浦から船出した義経一行を襲う。
シテに片山伸吾先生、地謡に分林道治先生、田茂井廣道先生、小鼓が曽和尚靖先生、大鼓に谷口正壽先生、太鼓が前川光範先生。
私の出番は昼過ぎ、前半の最後ということもあって、見所はかなりの人。
舞台裏の廊下の天井から、船の作り物が吊るされていた。船に手をそえて出番前に記念撮影。
この日のために用意したキモノは、絽の七宝の地模様の入った段ぼかしに、波のつづれ帯。帯締め帯揚げも波を意識して海の色。
切戸口でご挨拶して、舞台へ。
あがるというよりも高揚感。
玄人の先生方の音を真近くで聴くと、なんと迫力のあることか!
舞台がゆれるのを感じる。
間違わずに吹き通すことが目標だったが、普段は間違えない所まで間違えてしまった。
間違えるたびに歯を見せてしまったようで、見所の友人に「ニコニコと嬉しそうに、吹いていたのはあなただけ」と言われた。
終わって切戸口で再びご挨拶する時には、セーラ服と機関銃の「快感〜」というコトバが頭に中でリフレインしていた。
舞台に立つという魔力にすっかりととりつかれてしまう。
次の機会には、上手く吹きたい格好良く見せたいという欲を捨て、兄弟子姉弟子さんたちのように、落ち着いて丁寧に吹くことを目標にしよう。

番外は、左鴻先生の「獅子」、番組には載っていなかったが左鴻先生のお父様の左鴻雅義先生の「豊後下り端」、杉市和先生の「小手音取」。

観に来てたいただいたお客様も大勢で、盛会のうちに終わった。
後席、二次会では、能楽師の先生方のお話を近くでお聞きすることができて、勉強になる。
長い1日だったが、至福な時を過ごすことができた。
お相手してくだっさった先生方、左鴻先生、社中のみなさま、観に来てくれた友人のみなさまに感謝。

上の写真は、この日の記念にとお友達からいただいた船の作り物のミニチュア模型。
お友達のお祖父さまが、作られたものだ。お祖父さまが作られた作り物の模型は、名古屋能楽堂のロビーにも飾られている。

追記
なんと一月ぶりの記事!
ちょいと体調不良で薬に頼る毎日。能にだけはせっせと通ってましたが…

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