週末の観能メモ
大槻能楽堂自主公演〈平家物語を観る ー「戦のあわれ!」を語る〉、今月は、観世清和師の「屋島」。
ツレは杉浦豊彦師だし、楽しみにしていた。
大事・那須与一語の小書つき。
アイ狂言は関東の和泉流の三宅右近師の那須与一語。三宅右近師は、初めて拝見するかも。
弓流と素働を合わせた小書を大事といい、後のカケリが省力される。
屋島は大好きな曲。
平家物語の世界を、目の前で再現してくれるのだもの!
瞬きするのも惜しくて、屋島の浦で、じっと事の顛末を見つめている気分だった。
観世清和師の舞台は、装束や面、扇も、見事なものを使われるので、目の保養になる。
祇園祭の山鉾巡幸のことを、動く美術館と言うけれど、能も全く同じだと思う。
大槻能楽堂のロビーの売店で、「能楽イラスト+++」のkyoranさんが、能楽イラスト絵ハガキとしおりを販売されていた。
ネズミの笛方さん、ウサギの大小鼓方さん。海士、葵上の絵ハガキを購入。
観能後、能つながりのお友達に誘われて、天神祭へ。
天神祭の宵宮に合わせ24日夜、帝国ホテルの前に停泊している能船の舞台で、水上薪能が行われるのを観に行く。
船の四方に掲げられたかがり火の火入れ式の後、三番叟、羽衣、石橋と続く。
私は大阪の笛のお稽古があるので、三番叟を観て失礼する。
能船の後方に掲げられた竿燈が印象的。
提灯には、観世流・金剛流・金春流・喜多流・宝生流のシテ方五流をはじめ、ワキ方、囃子方の各流派の名前が書かれた提灯があがっていた。
天神囃子に後ろ髪をひかれながら、大阪の笛のお稽古へ。
9月に社中の会をひかえて、みなさま真剣。
わたしも、間違わずに吹き通す事をめざしたけれど、早笛がボロボロ。
ひとつ手を間違えたら、頭が真っ白になって、唱歌と指がちぐはぐ。
舞働は、なんとか吹けた。
あと3回のお稽古で、本番の舞台に立てるのか?
屋島を観て、天神祭に行って、お稽古へ行って、盛りだくさんな1日。
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