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蘭の会@京都観世会館

今日は稀曲「輪蔵 鉢叩き」を観能。

20110613_2能「輪蔵 鉢叩き」
シテ:大江又三郎 ツレ:井上裕久 子方:寺澤杏海 大江美乃 ワキ:福王知登 ワキツレ:是川正彦 喜多雅人
アイ: 茂山童司 アイ:茂山千五郎 茂山正邦 茂山茂 茂山宗彦 松本薫 島田洋海 丸石やすし
笛:杉市和 小鼓:林吉兵衛 大鼓:谷口正壽 太鼓:前川光範

輪蔵とは、経典を収納するための回転式の書棚。
目付柱のそばに輪蔵の作り物。囃子方の前に宮が置かれた。中正面に座ったのは大失敗。輪蔵の作り物に遮られて、見えない。この能は正面から観るべし。
輪蔵の作り物、でかいし、クルクル回るし、インパクト大。

前場、大宰府の僧が北野天満宮に参詣し輪蔵を拝んでいると、老人が現れ、自分は輪蔵を守護する十二天のひとり火天であると名乗り、一夜のうちにすべての経巻を拝ませると約束して、来序で中入り。前場にはシテがでない。ツレがシテ?よくわからない。
後場、宮の中から傅大士が普建童子、普成童子を伴って姿を現し、釈迦一代の経箱を僧に与え、楽を舞う。楽の初めの部分は、二人の子方も一緒に相舞。シテの傅大士、杖を持っていて、杖をつきながら楽を舞う。シテと子方は、ずっと宮の中に入ったままだったのに、軽くびっくり。
次いで早笛で火天が登場し、僧を輪蔵にともない転読する。
傅大士というのは、中国、南北朝時代の在俗仏教者で、輪蔵(転輪蔵)を考案した人。

間狂言の「鉢叩き」がおもしろかった。左の写真は、七十一番職人歌合の鉢叩
鉢たたきの僧たちが連れだって北野に出かけ、紅梅殿の前で拝むと、紅梅殿の神(=瓢の神)が現われて、舞いながら僧たちに祝福を与える。
鉢たたききというのは、半僧半俗で、11月13日から大晦日まで、鉦をならし、あるいは瓢を竹の枝でたたきながら、念仏、和讚を唱えて洛中を勧進すること。年末には茶筅を売り歩いた。
舞台に登場した6人の鉢たたきの僧たちも、手にした笹には茶筅がぶら下がっており、一人は鉦をたたき、他は瓢を竹の枝でたたいていた。

治まれる 都の春の鉢たたき たたきつれたる一節を 茶筅めせと囃さん

狂言「茫々頭」
シテ:茂山七五三 アド:茂山逸平

仕舞「兼平」 林喜右衛門
仕舞「野宮」 杉浦元三郎
仕舞「通小町」観世清和
仕舞「天鼓」浦田保浩

能「砧」
シテ:杉浦豊彦 ツレ:林宗一郎 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:福王知登 アイ:茂山千三郎
笛:森田保美 小鼓:成田達志 大鼓:河村大

今日はここまで。砧の女については明日につづく。

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