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砧の女

結婚したばかりの若いころ、夫と1日でも離れると寂しくてしかたなかった。
もし夫が死んだら、私も寂しくてすぐに死んでしまうだろうと真剣に思っていた。
それが20年経った今では、典型的な亭主元気で留守が良いである。
ゴメンね、ダーリン。

砧の女は、中年の女だろうか?若い女だろうか?

結婚したばかりの若い女であれば、3年帰らぬ夫を思い、純粋に恋い焦がれて死んでしまうだろう。
しかし中年の女で、長年連れ添った夫との関係だとしら、純粋に恋い焦がれて死にはしない。妄執に苛まれて憤死する。妄執とは、悟りを得られずに、迷いの心から物事に執着すること。つまり夫への愛ではなく執着なのだ。その妄執は、若い女の執心よりも数段凄まじいものとなるだろう。

日曜日の蘭の会の砧の女は、中年の女だった。

能「砧」
シテ:杉浦豊彦 ツレ:林宗一郎 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:福王知登 アイ:茂山千三郎
笛:森田保美 小鼓:成田達志 大鼓:河村大

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