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楽劇保元物語 崇徳怨霊譚

兵庫県立芸術センターへ、「楽劇 保元物語 崇徳怨霊譚」を観に行って来た。
面白かった。もう1回観たい。ぜひぜひ再演して欲しい。

「能楽の伝統的様式と西洋オペラの技法とを統合した新様式の楽劇」ということで、能の伝統的な様式をベースに、音楽は西洋管弦楽と能楽の囃子・雅楽を統合して構成された新しい楽劇だ。
国際日本文化研究センターの伝統音楽プロジェクトで、能楽と西洋管弦楽との協奏による新楽曲作成に意欲的に取り組んでおられる武内基朗氏が、音楽を担当されている。

以前、日文研での能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴、謡曲と西洋管弦楽との協奏の試みというプロジェクトの一般公開に行かせていただいている。その都度、コラボレーションする必要があるのか?心地よい音では無い!と、否定的な見方をしていた。
しかし今回の実験的な試みは、楽劇という形で結実され、たいへん面白い劇に仕上がっていた。
管弦の夜遊のシーン、御所の炎上シーン、合戦シーン、それぞれの場面で、能楽囃子と西洋管弦楽曲が、見事に融合しており、思いっきり楽しめた。

お話は、崇徳院の御陵に詣でる西行法師のシーンから始まる。そこでお決まりの謎の老人が現れて、実は崇徳院の怨霊であることを告げる。
崇徳院の出生の秘密から、保元の乱にいたる経緯を、舞台上で再現していく。舞台の両袖に大きな字幕スーパーに、謡の詞章が流れ、内容を追うことができるようになっており、この時代の流れを知らなくても理解し易いように工夫されていた。

管弦の夜遊シーンでは、天理大学雅楽部さんによる青海波が奏せられた。美しい舞人さんで、さながら後白河の五十の賀で、冠に花をかざして青海波を舞った平家の公達を見ているようだった。

バルコニー席だったので、オケピットがよく見えた。楽屋裏をそっとのぞくような感じで、これも面白かった。

【作・脚本】笠谷和比古 宮崎修多
【能楽節付・型付】梅若六郎
【管弦楽作曲 】武内基朗
【監修】梅原猛 脇田晴子
【出演者】梅若六郎玄祥 大槻文蔵  観世流能楽師
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範
天理大学雅楽部
【演出】M・フーブリヒト 梅若玄祥
【SA】河内厚郎
【制作統括】関西楽劇フェスティバル協議会

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