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コーヒーショップ Windy(ウインディ)

201103302

仕事の帰り道、喫茶店「Windy(ウインディ)」さんへ寄った。
コーヒー通の笛の師匠が、太鼓判を押す美味しいコーヒーを飲ませていただけるお店。

先週の金曜日に初めて伺ったところなのだけど、また飲みたくなったのだ。
一杯ごと、丁寧にいれられたコーヒーは、魔法の媚薬かもしれない。

Windyさんには、コーヒーしか無い。フードは無し。
でも温かく迎え入れてくれるマスターの笑顔はいっぱい。
そしてコーヒーをいれる所作を見ているのは、とても気持ち良い。
やっぱり魔法の媚薬かな?

写真を撮らせてもらった。真剣なまなざしheart01
店の雰囲気は、昭和レトロ。

201103301

Windy(ウインディ)
京都市東山区本町一丁目48 (本町ビル2F)
営業 7:00〜18:00
定休日 日曜日・祝日
京阪五条駅から徒歩3分(五条通本町を下がってすぐ東側)

Windyさんのブログ「京都の珈琲博士」はこちら

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俊成忠度@金剛定期

土曜日に大槻能楽堂で「忠度」を観て、どうしても「俊成忠度」が観たいと思ったら、翌日の金剛定期であるというので行って来た。

「忠度」は、藤原俊成ゆかりの僧が、須磨を訪ねて、一夜の宿を求めた老人が、実は平忠度の霊であるという話。
「俊成忠度」は、平忠度を討取った岡部六弥太が、形見の短冊を持って、藤原俊成をたずねた所に、忠度の霊が現れるという話。
どちらの曲も『平家物語』の忠度最期、忠度都落を題材としている。
好みは「忠度」だけど、「俊成忠度」も修羅能好きとしては、はずせない。

能「俊成忠度」
シテ:豊嶋三千春 ツレ:豊嶋幸洋、重本昌也 ワキ:村山弘
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:谷口正壽

豊嶋三千春師の忠度は、忠度の執心が全面に出ていて、重厚。切なくなった。

写真は、藤原俊成をまつる俊成社で、烏丸通松原の東側にある。この辺りに俊成邸があったと伝えられ、祀られた社だ。
『平家物語』の語り本系では、忠度都落の際に訪ねる俊成の邸宅は、五条京極としている。五条京極邸は、左京四坊十三町なので、俊成社のあたりよりも東の寺町通松原上ルあたりになる。

20110329


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右近@京都観世例会

3月の京都観世例会で、珍しい曲「右近」が出るというので、楽しみにしていた。

能「右近」
シテ:浦田保親 ツレ:梅田嘉宏、松野浩行 ワキ:福王知登 ワキツレ:喜多雅人、中村宜成 アイ:丸石やすし
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:谷口正壽 太鼓:井上敬介

鹿島神宮の神職が、都の花見見物に、北野社の右近の馬場を訪れた。
そこに車に乗った女が侍女二人とともに登場する。
神職は、向かいに女車が止まっているのを見て、昔業平が同じ場所で女車に歌を詠みかけた故事にならって、古歌を歌いかけ、女と語り合う。女は、北野社の名所を数え、自分が桜葉の神であることを告げ、夜に神楽を奏することを約束し、花に隠れて姿を消す。
やがて桜葉の神が顕われて、舞興じ、御代を寿ぐ。

前場で、シテが二人のツレと、桜の花で飾られた車に立つ様子は、華やいで美しい。一足早く、桜を満喫した気分。後場の女体の神が舞う中之舞、破之舞も、品よく優美。

あまり良い写真じゃないけど、右近の馬場跡。謡曲史跡保存会の駒札も立てられている。
右近の馬場とは、右近衛府に属した馬場で、毎年五月、近衛の役人の競馬の行事が行われた場所だ。桜の名所でもあり、和歌にも詠まれている。
『出来斎京土産』に、「社の南の鳥井を出れば右近馬場也。右近馬場の日折といふ事は、年中行事にあり。此馬場に桜宮あり。天照大神を祝ひ奉れり」とあり、桜宮(桜葉明神)が祀られていた。現在、桜葉明神は、北野天満宮の末社に祀られている。
また、京都市上京区千本通出水東入にも桜宮神社がある。この社の由緒には、右近の馬場より遷座したとしている。

20110328

京都は、桜の開花のたよりもちらほら。
千本出水の桜宮神社も、桜が美しいらしい。4月に入ったら写真を撮りに行こう。

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忠度@大槻能楽堂

大槻能楽堂自主公演「忠度」(シテ浅見真州)を観に行ってきた。
浅見真州師は、2009年に大槻能楽堂で「自然居士」を観て以来、好きな能楽師さんのおひとり。
関西ではめったに拝見できないので、とっても楽しみにしていた。

能「忠度」
シテ:浅見真州 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:中村宜成、喜多雅人 アイ:善竹忠亮
笛:野口亮 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井喜彦

ウコン色の長絹に中将の面、優雅な公達という体に、観ていてドキドキする。
型のひとつひとつが美しくて、文武両道に長けた理想的な平忠度像を演じられた。
前シテの尉は、桜のおりこんだ負柴を手にしていた。
修羅能であるけれど、華やいだ感もあり、かつリアルな所作もある。よくできた能だと思う。

終演後、地謡と後見が舞台にあがり、震災で亡くなられた方々のために、「砧」が手向けられた。
見所は、しみじみと聴き入り、黙祷する。

良い会だった。

来週末には、「古稀記念第二十回浅見真州の会」で翁と道成寺を演じられる。

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法然展とコーヒーと検査結果異常なし

午前中、病院で、先週に受けたMRIとCT、骨シンチの検査結果を聞く。
再発転移なし♪
ホルモン治療で服用中の薬ノルバデックスの副作用が鬱陶しいけど、慣れたら平気だろうと楽観している。

20110325

昼から京都国立博物館で、明日から開催の「法然 生涯と美術」の開会式と内覧会へ行って来た。
国宝の「法然上人絵伝」が思っていた以上にたくさん展示されていて、大興奮。
そこに描かれる人々の様子など、見ていて飽きない。
後期展にも行かねばならないなあ。
ミュージアムグッズも充実していた。法然上人フィギュア、欲しかった…
公式サイトはこちら

展覧会を見終えたら、美味しいとすすめられていた自家焙煎のコーヒ専門店へと行ってみる。
本町通の五条を少し下がった東側の2階の「windy」さん。
一人で初めて入るお店はちょっとだけドキドキする。
扉をあけると、他にお客さんはおらず、マスターがカウンターへと手招きしてくれた。
そして、ネルドリップの世にも美味しいブレンドコーヒーをよばれる。
嬉しかったのは、BGMが大好きなビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」♪
好きな曲を聴きながら、興味尽きないマスターの話に耳をかたむけ、いろんなコーヒーを試させていただき、贅沢な時を過ごさせていただいた。
ありがとうございましたheart01

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緊急災害時動物救援本部

20110323

わが家には3匹の犬がいる。
子どものいないわが家では、わが子のようなもの。
京都に災害がおこったら、置いて逃げることはできない。
かといって避難所に一緒に連れて行くこともできない。
テントを用意して、避難場所の京都御苑で野営か?
答えは容易にはだせないけれど、避難用のリュックには、ドッグフードと缶詰を用意する。

被災した動物たちのニュースが少しづつ報道されはじめた。
何かしないではいられない。

財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、社社団法人日本動物福祉協会、団法人日本獣医師会で構成される「緊急災害時動物救援本部」より、被災動物への支援を募っている。

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映画「堀川中立売」

先週、京都シネマで、映画「堀川中立売」を観た。
家の近所の堀川の下で、撮影しているのを見ていたので、どんな映画なんだろうと、好奇心から観に行く。

B級カルト映画。
監督の意図がまったく伝わらない、意味不明な映画。
おまけにやたらと長い上に、不快なシーンが多くて苦痛。

堀川中立売である意味もないし、晴明伝説とからませる意味もないように思う。
大学生が学園祭に向けて製作したようなノリという感じ。

好きか嫌いかというならば、嫌いと即答。
チケット代がもったいなかった(涙)

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「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話

神戸女子大学の春のオープンカレッジは、同大学古典芸能研究センター開設10周年記念特別講座で、〈「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話〉。

平家物語好きには、たまらない講座内容。平日なのが悔しい。行けない(涙)

以下、神戸女子大学古典芸能研究センターのサイトから引用。申込み方法等の詳細は、同センターでご確認を。

神戸女子大学古典芸能研究センター特別講座
「兵庫の築島」物語―名月姫と松王哀話

【期間】5月16日〜6月27日(毎週月曜日)
【時間】14時〜15時30分
【回数】7回
【受講料】9,000円
【場所】神戸女子大学教育センター
【講座内容】
◆5月16日 清盛の経島造営譚―「兵庫の築島」と来迎寺縁起
川端咲子(古典芸能研究センター非常勤研究員)
◆5月23日 幸若舞曲『築島』の成立
川崎剛志(就実女子大学教授)
◆5月30日 人柱伝説の系譜
小林直樹(大阪市立大学大学院教授)
◆6月6日 絵巻にみる「築島」―『築島物語絵巻』と『経ヶ島縁起』
問屋真一(神戸市立博物館学芸員)
◆6月13日 平氏と日宋貿易―通説的歴史像の再検討
山内晋次(神戸女子大学准教授)
◆6月20日 平家物語・源平盛衰記と「経ヶ島」持経者伝承
武久 堅(関西学院大学名誉教授)
◆6月27日 幸若舞曲と説経・浄瑠璃―新出テキストを紹介しながら
阪口弘之(古典芸能研究センター長)

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ドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー」

京都シネマへ、ドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー」を観に行ってきた。
雑誌で読んで気になっていた映画。

ニューヨークに住む郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー夫妻。二人の楽しみは、現代アートのコレクション。選ぶ基準はふたつ。ひとつは自分たちの給料で買えるということ。ひとつは1LDKのアパートにおさまるということ。慎ましい生活の中で、30年間コツコツと集めた作品は、ニューヨークのミニマルアートを代表する名作のコレクターとなっていた。最終的に4000点ものコレクションを築き上げ、1992年、コレクションの全てをアメリカ国立美術館ナショナルギャラリーに寄贈することを決意する。
※公式サイトはこちら
京都シネマでの上映は、3月25日まで。

いろんな見方ができる映画だと思った。
ミニマルアートは、私にはさっぱり理解できないし、美術館に行っても素通りしてしまう分野だけど、有名なアーティストたちのアトリエや作品を見ることができて、現代アート好きな人には、絶対におススメ。

私は1番に思ったことは、なんともうらやましい夫婦愛。
お互いにが尊敬しあって、常に一緒に行動し、コレクションすることを楽しむ。
豊かな人生の過ごし方のお手本のような夫婦だ。

そして、彼ら夫婦のように、小難しく考えず、シンプルに、自分が好きか嫌いかで良いのだと思う。アートに限らず、何事においても。

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第62回京都薪能の番組

平成23年第62回京都薪能の番組が出ました♪

【第1日目】6月2日(木)午後5時半開演(4時半開場) 終了午後8時45分
◆金剛流半能「淡路」急々之舞
シテ:今井清隆 ワキ:有松遼一 ワキツレ:原大 岡充
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範

◆観世流能「花月」
シテ:田茂井廣道 ワキ:村山弘 アイ:茂山あきら
笛:森田光廣 小鼓:林大輝 大鼓:谷口正壽

◆金剛流能「羽衣」床几之物着
シテ:金剛永謹 ワキ:原大 ワキツレ:小林努 久馬治彦
笛:光田洋一 小鼓:曽和博朗 大鼓:河村大 太鼓:前川光長

◆大蔵流狂言「呼声」
シテ:茂山七五三 アド:茂山茂 茂山良暢

◆観世流能「一角仙人」酔中之舞
シテ:吉浪壽晃 ツレ:吉田篤史 大江泰正 河村和晃 ワキ:小林努 ワキツレ:有松遼一 岡充
笛:相原一彦 小鼓:伊吹吉博 大鼓:井林清一 太鼓:前川雪


【第2日目】6月3日(金)午後5時半開演(4時半開場) 終了午後8時45分
◆観世流半能「養老」水波之伝
シテ:杉浦豊彦 ツレ:深野貴彦 ワキ:原大 ワキツレ:久馬治彦 岡充
笛:左鴻泰弘 小鼓:吉坂一郎 大鼓:谷口正壽 太鼓:小寺佐七

◆観世流能「自然居士」
シテ:青木道喜 子方:青木真由人 ワキ:小林努 ワキツレ:有松遼一 アイ:茂山千三郎
笛:帆足正規 小鼓:竹村英敏 大鼓:武重方軌

◆観世流半能「井筒」
シテ:林喜右衛門 ワキ:村山弘
笛:杉市和 小鼓:竹村英雄 大鼓:石井喜彦

◆大蔵流狂言「金津」
シテ:茂山千五郎 アド:茂山宗彦 茂山虎真 茂山逸平 茂山童司 網谷正美 丸石やすし 松本薫 松田浩紀

◆金剛流半能「獅子」和合連獅子
シテ:廣田幸稔 ツレ:豊嶋幸洋 ワキ:清水利宣
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:石井保彦 太鼓:井上敬介

※会場はいずれも平安神宮。昨年と同様、雨天時には京都会館第一ホールでの開催で、雨天延期にはなりませぬ。

詳しくは、京都観世会館のページで。

一気に番組をタイプしたので、間違っていたらコメントで教えてくださいませ。

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片山九郎右衛門襲名記念公演@京都観世会館

昨日、片山九郎右衛門襲名記念公演に行って来た。
先月末、金剛定期を観て以来、久々の観能。堪能して至福。
襲名記念公演だけあって、会場も人も華やか。

■能「養老」水波之伝
シテ:観世清和 ツレ:片山伸吾 味方玄 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口正壽 太鼓:井上敬介

前ツレの片山伸吾師が登場した瞬間に、この舞台は、すっごく良いと直感する。
瞬きするのも惜しい舞台だった。

気になったことflair
笛の六郎兵衛師の後見に、竹市学師がついていたのだけど、笛をたずさえていらした。笛方の後見で、笛を持っていらっしゃる姿を初めて見る。
雄略天皇の臣下ということは古墳時代の終わりごろの話になるよねえ。
前ツレの中入は何で来序なんだろう?

■狂言「蝸牛」
野村万作 野村裕基 竹山悠樹

後見の萬斎さんについつい目がいってしまう。ミーハーなワタシdown

■舞囃子「春栄」
シテ:観世銕之丞
笛:森田保美 小鼓: 大鼓:石井喜彦

■仕舞
「老松」 梅田邦久
「田村」キリ 林喜衛門
「梅」キリ 杉浦元三郎
「天鼓」 大江又三郎

■能「三輪」白式神神楽
シテ:片山九郎右衛門 ワキ:宝生欣哉
笛:杉信太朗 小鼓:吉坂一郎 大鼓:亀井広忠 太鼓:前川光長

白式神神楽の小書きがついて、後シテの装束は白一色。とっても印象的な面。正面から見ると、神性というよりも切れ長の眼差しに、怪しげな光をはなっているように思えるのだけど、それが動くと全く違う印象になる不思議な面。パンフレットには、観世分家蔵の相生増とある。
信太朗師の笛、低音を良い感じに響かせて心地よい。

■狂言「素袍落」
茂山七五三 茂山千五郎 茂山千三郎

■別習一調「勧進帳」 梅若玄祥 曽和博朗

■一調「雲林院」 大槻文藏 亀井忠雄

■舞囃子「西行桜」
シテ:片山幽雪
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:大倉源次郎 大鼓:河村総一郎

■一調「笠之段」 浅見真州 林吉兵衛

■仕舞
「屋島」 観世三郎太
「嵐山」観世淳夫
「羽衣」キリ 観世喜正

■能「岩船」
シテ:片山清愛 ワキ:宝生尚哉 ワキツレ:宝生朝哉 宝生閑
笛:杉市和 小鼓:大倉源次郎  大鼓:亀井忠雄 太鼓:前川光長

片山清愛くんの初シテ!もしかして宝生尚哉くんも初ワキなのかしら?
昨夏、京都文化博物館での片山家装束展で、九郎右衛門師の初シテの「岩船」の映像が流れていた。も一回見て、比べてみたいな。
清愛くんの動きを目で追う後見の幽雪師の姿が、微笑ましく印象に残った。囃子方に姿が隠れたら、身をのりだして見ていらっしゃるのだもの。
杉先生の早笛、今まで聴いたことがない早笛だった。うまく表現できないけど、スィングしてるみたいな感じ。

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春からの講座2つ

春からの2つの講座のご案内。

◆京都アスニー「平家物語を読む」
【講師】上横手雅敬(京都大学名誉教授)
【日時】4月11日 5月9日 6月13日 7月11日
各14時~16時
【会場】京都アスニー 
【受講費】1回800円(まなびすと会員600円)
テキスト:佐藤謙三校注『平家物語』上巻(角川ソフィア文庫)

先週、上横手雅敬先生の叙勲・傘寿をお祝いする会が開かれた。
えっ?もう傘寿?80歳?知的好奇心に満ちあふるお若いお姿からは想像がつかない。
上横手先生は、中世政治史研究の第一人者。2007年に、皇學館大学を退官されてからは、教職にはつかず、自分のお好きな研究に打ち込むことをライフワークとされている。そのライフワークのひとつが、京都アスニーでの一般市民向けの平家物語の講読。一言一句を丁寧に注釈しながら読み進めている。それこそひとつの単語や、事柄について、何時間も時間をかけて講義される。大学院の講義と同レベルの高度な内容であるにも関わらず、毎回、大教室がいっぱいになる盛況ぶり。
私自身、平家物語オタクと自称しているが、講義を受けるたびに、新しい発見の連続で、自分の無知を思い知る。
「平家物語を読む」の講座は、たしか2006年から始まったのだが、まだ2巻の途中。

◆世阿弥伝書特別講義第16期「役者の読む世阿弥 五音」
【講師】味方健(能楽観世流シテ方)
【日時】4月18日 5月2・16・30日 6月13日
全5回 各月曜日 18時30分~20時
【会場】京都産業会館 7階 第3研修室
【受講費】一般 全5回(通し券)5000円 1回1500円
学生 全5回(通し券)2000円 1回500円

能楽観世流シテ方味方健先生の伝書を読む会に参加させていただいて、早くも3年目に入る。
味方先生は、あくまで役者であって研究者でないとおっしゃられる。でも役者であるからこその洞察眼が、研究者には見えない細部まで照らすのだと思う。
世阿弥の見た中世を、世阿弥の目を通して学びたいと思う私にとって、先生の講義は刺激的。
そしてまた自分の無知を思い知らされる。

今、こうして生かされている命。
無知で無力だけれど、少しづつ学んで、大切に過ごしたい。
4月から茶道も始めるつもり。

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世阿弥が見た風景

20110314

土曜日、同志社大学今出川校地内の相国寺旧境内の発掘調査現地説明会に行ってきた。
室町時代の水路・礫敷道路、戦国時代の壕などが検出されている。
室町幕府三代将軍足利義満によって建立された相国寺。
写真は、14世紀末の礫敷道路。相国寺の創建期ごろである。

世阿弥がここを歩いたかもしれない。
世阿弥が見た風景を感じたい。

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地震お見舞い申し上げます

今日は家で確定申告の書類を作成していて、ネットからもテレビからも遠ざかっていた。
夕方、ダンナさんが血相を変えて帰ってきた。
手に持っていたのは京都新聞の号外。

観測史上過去最大の地震の発生。
テレビ画面に映し出される恐ろしい映像。

疎かになっているわが家の防災対策について、ダンナさんと話合う。

被災されたみなさまには、心からお見舞いを申し上げます。

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おもしろニッポン狂言編

20110311

昨年末に、国立能楽堂の檜書店さんの売店で買ったCD。
シリーズ名どおりに、おもしろくて、たまに聴きたくなる。
今日は、ダンナさんの確定申告のための書類を整理しながら聴いていた。

おもしろニッポン「狂言」編(コロンビア)

収録曲
1.柳の下 謡:野村万作
2.七つ子 謡:野村万作
3.貝尽し 謡:野村万作
4.海道下り 謡:野村万作
5.大原木 謡:野村万作
6.暁 謡:野村万作
7.兎 謡:野村万作
8.若松 謡:野村万作
9.住吉 謡:野村万作
10.田植
神主:野村万作 早乙女:野村万之介・石田幸雄・野村武司
11.靱猿
シテ(大名):野村万之介 アド(太郎冠者):石田幸雄 アド(猿曳):野村万作 アド〈小アド〉(猿):竹山悠樹

ライナーノート
解説:竹内道敬 演目解説:小林責

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世阿弥伝書特別講義〈役者の読む世阿弥第15期「五音」〉

観世流シテ方味方健先生の世阿弥伝書特別講義〈役者の読む世阿弥第15期「五音」〉が始まっている。
哀傷の女郎花まで進んだ。次回は当麻。

五音
世阿弥が謡の曲趣を五音、すなわち祝言・幽曲・恋慕・哀傷・闌曲の五音曲に分類し、それぞれの曲味に解説を加え、かつその曲味に該当する代表曲を例示した書。(平凡社『新訂増補 能・狂言辞典』より)

世阿弥伝書特別講義 役者の読む世阿弥「五音」
【日時】1月17日・31日、2月14日、3月7日・14日 18時半~20時 全5回
【会場】きらっ都プラザ 京都産業会館 7F第3研修室
【料金】一般全5回通し券5000円・1回券1500円、学生全5回通し券2000円・1回券500円
※今回より部屋と時間が変更になってるので注意。

何がすごいって、「五音」を読むだけにとどまらず、わきでる泉のように、味方先生から知識があふれ出てくる。私は、その言葉をひたすらノートに書留める。そして講義にでてきた本や論文が、読みたくなってくる。
とりあえず、『番外謡曲』と香西精『能謡観照』は、読んでおかなければと購入。

昨晩、ぎっくり腰になりかけた。
今日も調子が悪い。薬の副作用の関節痛かもしれない。
お風呂にゆっくりとつかって、早く寝よう。

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平成23年度でんおん連続講座受講受付中

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター平成23年度「でんおん連続講座」の受講受付が始まってます♪

藤田隆則先生の能の講座に参加しはじめて3年目。受講をはじめたころは、能に興味を持ち始めたばかりで、藤田流能の見方を忠実に実行。おかげさまで、ますます能が面白くなってきた。
課外授業、課外活動も楽しくて、題目立てや、春日おん祭、水海の田楽能舞などへ行ったのも、この講座の受講仲間のみなさんと。能に興味を持ち始めた方にはぴったりな講座。

連続講座A 「能を解剖する 謡の朗読,手付・形付の読解を通じて」
【講座内容】
室町時代に成立した能を,より面白く受けとめるために,「当麻」「海士」「誓願寺」など、天女舞の作品を取り上げて、謡のテクスト、音楽構造、演出上のポイントを学んでいく。
【講師】藤田隆則(日本伝統音楽研究センター准教授)
【開講日・開講時間】
4月20日、27日
5月11日、18日、25日
6月1日、8日、15日,22日、29日
午前10時40分から午後0時10分まで
※全10回

能の講座の他にも、「義太夫節の音楽としてのしくみを理解する」などもあります。
申し込み方法等の詳細は、京都市情報館のこちらのページで

今日は大津の稽古日。
指と頭と息と心が、てんでばらばら。自己嫌悪…

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寝起き顔

今日のマック。ベッドの上で寝起き顔。

20110306

今日は珍しく一日中家にいた。
「観世流舞の囃子」をBGMに、一日中掃除。
ひたすら掃除して断捨離を実行。
家はすっきりしたけど、がんばりすぎて腰が痛い。

追記/
二匹目。クイールは、いつもベッドのまん中を占領して、ヘソ天で寝る。

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三匹目は、ベッドの上禁止なので(目を離すと粗相をする)、写真無し。


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庭上梅@京都観世会館

新作能「庭上梅(ていしょおのんめ)」を観に行って来た。
新作能「庭上梅」は、平成17年、同志社大学創立百三十周年記念を記念して、同志社大学能楽部観世会OBの同志社紫謡会が発起人となって制作されたもので、数度上演されているという。今回は、同志社大学能楽部創部85周年の記念の大会での上演となった。

同志社の創立者新島襄の精神と、その意志を継ぐ同志社の学生たちをあつかったもの。
初演時のパンフレトとによると、前半は、病気療養中の新島襄のもとに、ひとりの学生が見舞いにやってきてその問答の中に、エピソードを交えながら、大学設立の夢に立ち向う心情など、新島の人生を綴り、後半では、100年後の現在で、新島精神を讃えて同志社の発展を誓う若人の乱舞となる。

前半、寝てしまう。同志社を母校とする人であれば、面白く観ることができるのだろうな。
新島襄の面が、リアルすぎて、びっくり。

帰りに同志社大学に寄り道。
「庭上梅」の詞章の中によみ込まれていた校舎、礼拝堂を写真に撮った。梅の木もちらほらとあった。

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木村伊兵衛展と江戸KIMONOアート展

何必館で開催中の木村伊兵衛展も、今日が最終日。ギリギリの駆け込み。
木村伊兵衛の写真は、風景にしても人物にしても、その一瞬をそのまま切り取っていて自然。
モノクロというのも、いいなあ。ライカも欲しい。
木村伊兵衛のような写真が撮りたい。
犬を木村伊兵衛風に撮ってみた。

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ハシゴして京都高島屋で開催中(〜14日)の江戸KIMONOアート展に行く。
思っていた以上に盛りだくさんで、眼福。どの意匠も、すばらしく繊細で斬新。
なかでも江戸時代の女性の化粧道具「紅板」にひかれる。小さな長方形の薄い板状の素材を重ねたものに、紅が入っているのだけれど、その意匠がまた細かかったり、凝っていたりで、欲しい!と思った。
高島屋資料室蔵の、大名家伝来の能装束も何点が展示されており、能好きなワタシはウキウキ。

夕方からは大津のお稽古。
今日から早笛リベンジ!
惨澹たるでき。う〜ん。

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寝覚@京都観世例会

2月の京都観世例会で、稀曲「寝覚」が出た。

醍醐天皇の勅使が、長寿の霊薬を求めて寝覚の里へ、三帰の翁を訪ねてやったくる。
前シテは、柴を背負った木こりの老人。ツレは供の男。井上裕久師と吉浪壽晃師。息のあった掛け合いの謡が心地良い。
木こりの老人は、三帰の翁という名の由来などを語り、自分が三帰の翁であること、薬を与えること、舞楽を奏することを約束して、作り物の中へと消える。作り物は、一畳台の上に置かれた宮。上に実をつけた松に覆われて巌のよう。
ツレの男は来序で、幕へと中入り。来序でツレが帰って行く「間」っていうのは、これから起こることへの期待感を増幅する。

間狂言は、山の神が登場して、三帰の翁のことを語り、もてなすためにと三段の舞を舞う。気になるのは、勅使の左の頬がにこにこしだしたから云々という詞。左の頬がにこにこすることに、何か意味があるのかなあ?

そして夜も更けて、下り端で天女が二人登場。朱の舞衣(長絹かな?)に白の大口、白の舞衣に赤の大口という、対称となった出で立ちで、天女の舞を相舞。微妙に違うところもあるけれど、ほぼ揃っていて美しい舞だった。
天女の舞が終わると、作り物の中からシテの声が低く響いてくる。
現れたのは、異様な面に狩衣姿の三帰の翁。面は茗荷悪尉というものだろうかしら?デフォルメされた目が印象的で、滑稽さえ感じるのだけれども、異形=神聖な感を受ける。三帰の翁は、実は薬師如来(医王仏)の化身だと名のり、重厚な重厚な楽を舞う。

舞い終えたころ、早笛にのって龍神二人が颯爽と現れる。薬壷を持っていて、それを作り物に腰掛けた三帰の翁に捧げると、相舞で舞働。龍神は河村家の若手浩太郎師と和晃師。力強く迫力のある龍神をみせてくれた。息もぴったりで、スーパー龍神コンビ。
三帰の翁が霊薬を勅使に授けておしまい。

「寝覚」という曲は、幽玄や余韻を感じるという能ではなくて、視覚で楽しむ能だった。昨年、喜多流で観た「白髭」と似ているかも。でも「白髭」よりずっと派手。

さて、来月の京都観世例会も、めったに観ることがない「右近」が出るので楽しみ。

今日は、京都のお稽古日。
見事、舞働をクリア。まぐれかなあ?でも自分の音が気に入らない。
次回は、見計らいで早笛。

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週末の観能メモ

先週から次の治療が始まった。
1月まで受けていた分子療法では、ほとんど副作用がなかったが、ホルモン療法には副作用がある。
知合いに、「副作用のせいで、情緒不安定で、ひどく落ち込む」と言うと、「普段のテンションが高すぎるし、ちょうどよくなるやん」と返された。確かに(笑)
仕事に行くのが精一杯なので、ブログは休みがちになるかも。

忘れないうちに観能メモだけ。

◆同明会能

京都の囃子方さんの団体同明会主催の能会。能楽囃子がメインなので、能管を習っている私にとっては、毎年とっても楽しみな会。
今年は、見所に空席が目立って、指定席を取らなくても、十分に良い席に座れたように思う。笛方さんの吹き姿が美しく見えるお気に入りの席に座れたので良しとする。
今年もたっぷりと聴かせていただけて堪能、堪能。
聴き比べと書くと、たいへん失礼かもしれないが、先生方の音の個性を知ることは、楽しいし、勉強になる。

太鼓方の前川雪師のお元気な姿を拝見できるのも、とっても、うれしい。密かにファン。太鼓を打つ姿、掛け声、拝見していて、自分の顔がほころんでくるのがわかる。

能「高砂」流八頭之伝 八段之舞
シテ:片山九郎右衛門 ツレ:橋本光史
ワキ:福王和幸 ワキツレ:喜多雅人、是川正彦 アイ:小笠原匡
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:谷口正壽 太鼓:井上敬介

流八頭(ながれやつがしら)之伝という小書は、前シテの登場する真の一声・越の段の後に、大小に特殊な手がはいるのだそうだけど、私にはよくわからなかった(>_<)
八段之舞の小書がついて、正先に松の作り物が出て、神舞が常とは違ってくる。この神舞、遅くなって早くなってをくり返す。常の方が、颯爽としていて好きかも。

◆京都観世例会

能「寝覚」
シテ:井上裕久 前ツレ:吉浪壽晃 後ツレ:橋本光史・吉田篤史 龍神:河村浩太郎河村和晃 ワキ:原大 ワキツレ:有松遼一・岡充 アイ:茂山正邦
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

京都観世例会に、稀曲「寝覚」が出た。昨年末に年間番組がでたときからずっと楽しみにしていた曲。
とにかく見応えのある舞台だった。元気な時に、別記事に書きたい。
京都観世例会、来月の「右近」も楽しみ♪

◆金剛定期能

能「芦刈」 
シテ:金剛龍謹 ツレ:豊嶋晃嗣 ワキ:原大 ワキツレ:小林努・有松遼一 アイ:茂山千三郎
笛:左鴻泰弘 小鼓:吉阪一郎 大鼓:守家由訓

能「雲林院」
シテ:松野恭憲 ワキ:高安勝久 ワキツレ:小林努・椙元正樹 アイ:山口耕道
笛:杉市和 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口正壽 太鼓:前川光長

芦刈は初めて観る曲。若宗家の笠の段、男舞、ステキすぎるshine
師匠の笛だったので、ステキさが倍増されて、うれしheart04
体調が悪かったにも関わらず、見いってしまう。

雲林院の杉先生の笛も、ステキだったheart04

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