« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

熊野になる@能装束から知る能の楽しみ

201102251

継ぐこと・伝えること番外編アートマネージメント講座「伝統芸能の舞台裏」の第2回目、能楽講座「能装束から知る能の楽しみ」へ行って来た。

伝統芸能を普段とは違った角度から紹介する講座で、今回のテーマは、「能装束から知る能の楽しみ」。金剛流シテ方豊嶋晃嗣師とその制作に携わる佐々木能衣装の佐々木洋次氏のお話からその魅力に迫りまするというもの。
前半は、木ノ下裕一氏(木ノ下歌舞伎主宰/演出家)の司会で、スクリーンに演能写真を映しながら、豊嶋晃嗣師と佐々木洋次氏の対談。

後半は、実際に装束付けの実演。会場から希望者を募ると、何人かの手が挙がる。じゃんけんで一人選ぶこととなり、見事に勝ち抜き、生まれて初めて能装束を体験することになった。

豊嶋晃嗣師と一緒に豊嶋幸洋師が着付けてくださった。
金剛流のイケメン2人にはさまれ、耳元でささやかれ、胸がドキドキheart02
嬉しくて、嬉しくて、終始にやけっぱなし。
熊野になりきってます。

201102252

装束だけだと思っていたら、鬘も面(孫次郎)もつけていただけた!
想像していた以上に、窮屈で、面をつけた視界も狭い。
この状態で、能1番を演じるなんて、すごすぎる。
びっくりしたのは、装束を留める糸が、凧糸くらいに太いものだったこと。

一生に一度の貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
写真をブログにアップすることもお許しいただき、ありがとうございました。

継ぐこと・伝えること番外編アートマネージメント講座「伝統芸能の舞台裏」の最終回、三味線講座「裏方からみる舞台の魅力」は、すでに定員に達しているとのこと。残念。
京都芸術センターのサイトはこちら

| | コメント (8) | トラックバック (0)

見計らいを見計られない

京都のお稽古日。
今日こそはクリアするんだと意気込むが、舞働の見計らいを見計られない。とほほ。
このままでは本番の9月の会に間に合わない…なんだかちょっと不安。
でも親しいお友達に、知盛が出てくるんだよ〜絶対に観に来てね♪といいふらしているので、後には引けない。
師匠は、来月、アメリカ公演に旅立たれる。それまでには、見計らいを克服するぞ!

笛の兄弟子さんが、京都大学観世会のOB・OGで構成される団体・諧声会のホームページを作られた。
HTMLの知識なしでも簡単に作れるのだそうだ。
試しに登録してみたら、なるほどブログを書くみたいにホームページが作成できる。しかも見栄も良い.。
いっそのこと平安京探偵団を、これでリニューアルさせてみようかしら?

| | コメント (8) | トラックバック (0)

最近買った本など

本を手に入れて愛でることは、知的好奇心を満たす何よりの方法で、ストレス発散の特効薬だと思っている。

最近手に入れた本の中で、ピカイチなのは、『平家物語大事典』(東京書籍)。
第1部物語編、第2部周縁編、第3部研究編と分かれいる。物語編では、国文学のみならず、特に歴史学からのアプローチで、虚構と史実を、読者はすっきりと読みとることができる。研究編では、最新の研究成果を知ることができるし、巻末付録も充実していて、どこをとっても読みふけってしまう。今後の平家物語研究の基本書となるのだろうなあ。
マックとクーな日々は、能ブログとなりつつあるので、特記しておきたいのは、第2部周縁編に入っている、平家物語関連能演目一覧。平家好きな能愛好家には必見。またうれしいことに、演目ひとつひとつについても項目がたてられている。

能の本では、三浦裕子著『面白いほどよくわかる能・狂言ー代表的演目の解説から鑑賞のポイントまで』(日本文芸社)が、読み物として楽しめた。
能の入門書は、昔からたくさんあるし、わが家の本棚にも、何冊も並んでいる。もしその中から、能に興味が出始めたお友達に薦めるとしら、きっとこの本をあげると思う。なぜなら本当に手際よく、能の約束事や、鑑賞のポイントを解説しているからだ。

もひとつ能の本で、高安流大鼓方柿原崇志師の書かれた『先人よりの覚え書 付・誰でもすぐ分かる地拍子の手引』(檜書店)。地拍子を少しでも理解しようと思って買ったのだけれど、挫折中。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

週末は第56回同明会能

今週末は、いよいよ同明会能♪
同明会とは、京都を活動の拠点とする能楽囃子方の団体。
そしてその同明会が主催する能楽囃子がメインな能公演が、同明会能だ。
能楽囃子をめいっぱい楽しめるので、ワクワク、ウキウキ、ドキドキheart04

第56回同明会能
【日時】平成23年2月27日(土)午前11時始曲(開場午前10時)
【場所】京都観世会館

舞囃子「鶴亀」
林喜右衛門
笛:左鴻泰弘heart02 小鼓:林大和 大鼓:武重方軌 太鼓:前川光長

舞囃子「放下僧」
片山伸吾
笛:相原一彦 小鼓:伊吹吉博 大鼓:石井保彦

舞囃子「龍田」
大江又三郎
笛:杉信太朗 小鼓:林大輝 大鼓:谷口正喜 太鼓:前川雪

舞囃子「善知鳥」
今井清隆
笛:帆足正規 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大

舞囃子「安宅」瀧流
浦田保浩
笛:左鴻泰弘heart02 小鼓:竹村英敏 大鼓:井林清一

舞囃子「舎利」
味方玄、味方團
笛:森田光廣 小鼓:古田知英 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光範

素囃子「乱」
笛:光田洋一 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範

狂言「棒縛」
小笠原匡 泉愼也 山本豪一

舞囃子「雪」
金剛永謹
笛:杉市和 小鼓:竹村英雄 大鼓:石井喜彦

一調「砧」
杉浦元三郎 小鼓:曽和博朗

能「高砂」流八頭之伝 八段之舞
シテ:片山九郎右衛門 ツレ:橋本光史
ワキ:福王和幸 ワキツレ:喜多雅人、是川正彦 アイ:小笠原匡
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:谷口正壽 太鼓:井上敬介

詳しくは同明会のサイトで!

| | コメント (7) | トラックバック (0)

磯野浩光「京都市内に現存する能舞台略考」

能好きな妻のために、ダンナさんが教えてくれた情報。

『京都府埋蔵文化財論集第6集』(京都府埋蔵文化財調査研究センター 2010年)に、磯野浩光氏が「京都市内に現存する能舞台略考」と題する小論を載せている。

なんで考古学の論集に能舞台の論考が?と思われるかもしれない。
京都迎賓館建築に先立つ発掘調査で、江戸時代末期の公家屋敷跡が検出され、その屋敷跡の内部に、能舞台が設けられていたことが見つかっているのだ。
それに関連して、能楽略史と京都との関わり、現存する能舞台に言及されている。

『京都府埋蔵文化財論集第6集』は、市販はされていない。いずれ京都府立図書館や、総合資料館に行けば閲覧できるはずだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

舞働、何回目かな?

大阪のお稽古日。
舞働、何回目かな?
最初は失敗したけれど、なんとか「太鼓があがる」というのが理解できるようになった。
見計らいなんて、へっちゃらだい。次回は、すんなり初会からクリアを目指すぞ!

人のお稽古を見ているのが好きだ。
習った曲ならなおのこと。自分が習っている時には、吹くことに必死で、師匠のコトバがあまり耳に残っていない。でも今なら、そういうことだったのかと納得できる。
兄弟子や姉弟子さんたちのお稽古は、あんな気持ち良さげな曲を早く吹けるようになりたいなあ〜というあこがれ。

先週から新しい治療がはじまった。
再び、副作用に悩まされそう…ちょっと憂鬱。
突然泣き出したり、涙目になっても、それは副作用のせいなので、気にしないでください。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

実盛@大槻能楽堂

昨日は、大槻能楽堂の自主公演〈平家物語を観る-「戦のあわれ!」を語る〉へ行って来た。

演能前のお話は中西進さんであったが、ロビーのモニターで聞いたり聞かなかったり。

◆能「実盛」
シテ:梅若玄祥 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:是川正彦、喜多雅人 アイ:茂山良暢
笛:左鴻雅義  小鼓:横山晴明 大鼓:山本哲也 太鼓:上田悟

梅若玄祥師の舞台は、何度か拝見しているが、鬘物ではない曲を観るのは初めて(新作能をのぞいて)かも。
実盛は修羅能の中でも重厚なもの、カケリもないし、長い語りに寝るかもと思っていたが、目が離せなかった。
平家物語好きのワタクシには、感涙もの(泣かなかったけど)の舞台だった。
終演後、早々に拍手がおこる。お願い、もちょっと余韻を楽しませてくれ〜。

次年度の大槻能楽堂自主公演は、平家物語を観るの後半。
通し券、出遅れて良い席は無し。とほほ。

能の魅力を探るシリーズ 平家物語を観る「戦のあわれ!」を語る

4月23日 能「清経」片山九郎右衛門
5月21日 能「敦盛」武富康之
6月25日 能「通盛」浅見真州←heart01
8月27日 能「碇潜」浅井文義←初めて観る碇潜にワクワク
9月24日 能「千手」塩津哲生←heart01「重衡」大槻文藏
10月29日 能「正尊」梅若玄祥
11月19日 能「船弁慶」上田拓司
12月17日 能「吉野静」上野雄三
2月25日 能「安宅」赤松禎英←heart01
3月24日 能「実朝」野村四郎←絶対に観たい!

特別公演

7月24日能「屋島」 観世清和
1月28日能「小原御幸」友枝昭世

研究公演

2月4日 復曲能「経盛」多久島利之←むっちゃ楽しみ♪期待大。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

和洋の再会@国立文楽劇場

先日、今回で4回目となる西洋古楽器と能管とのコラボ演奏会「和洋の再会」へ行って来た。
会場も国立文楽劇場小ホールとなり、キャパもでかい。でも、ほぼ満席で、大盛況。
今回は、能楽から謡で金剛流シテ方宇高竜成師が参加された。

前半は、
音取〜グレゴリオ聖歌「タントゥム・エルゴ」〜謡曲「雪」からはじまり、独吟「放下僧」、一管、西洋古楽器によるフラソワ・クープランの「劇場風」。
そして能管とチェンバロによる「三番三」の改訂初演。すみません。私にはどこがどう変わったのかわからないのだけれど、とにかく心地よかった。
休憩時間、会場で会ったお友達が、能管とチェンバロによる「三番三」に、とても感動して、どこか違う世界にいるような感じだったと言っいた。そうでしょう、そうでしょう♪

休憩をはさみ後半は、
森本英希さんの作曲、能管、フルート、オーボエ、チェンバロのための「序破急」改訂初演。
「羯鼓」と「王のエスタンピー」。
中世の典礼劇「ダニエル物語」より。

中世の典礼劇「ダニエル物語」とその内容に合わせて、謡曲の「経正」と「嵐山」「養老」の謡を組み合わせた最後の曲は、西洋古楽器と能管・謡が混沌として交わっていたのがおもしろかった。これだけ違うものが不思議と寄り添おうとする。演者の思いか?

演奏に使われてていたポルタティフオルガンという、パイプオルガンが興味深い。左手で後から風を送って、右手で鍵盤をたたく。音は、低い感じ。さわてみたい〜!

またさらなる進化を期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 番外

呉服

2011021527

例年になく大雪の福井県池田町水海。

2011021526

また行きたいな…


| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 能その2

呉服
呉織(くれはとり)の祝賀の舞。

2011021521

2011021522

羅生門
渡辺綱登場

2011021523

戦い場面は、やっぱり興奮する。

2011021524

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 能舞その1

水海の田楽能舞の能は、すべてが後半部のみの半能だ。

高砂

2011021518

田村

2011021519

2011021520

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 式三番

式三番
面箱を千歳が持ち、囃子方が登場。囃子方の道具置きに注目。
笛方さんは、笛の筒ではんて箱に入れて持って出る。曲の途中、吹かないときは、膝にたてて構えるのではなく、置いていた。一回ふくごとに、笛にたまるつばを掃除している。

2011021512

千歳をつとめるのは、小学校の6年生の男の子。地元の新聞によると、親子三代で共演されたとのこと。後に登場する三番叟がお父さん。おじいさんは座謡に座っている。

2011021513


面がなんとなく大きい気がする。

2011021514

三番叟 揉の段
舞台を縦横無尽に踏み固める。五流の能とも違うし、黒川能とも違う。もう1度拝見したい。

2011021515

翁の間は、三番叟、千歳と本殿の座についていた。千歳くんに座り方に注目。

2011021516

三番叟 鈴の段
種まきをする所作を何度もくり返すのが印象的。

2011021517

| | コメント (2) | トラックバック (0)

TTR能公演「小鍛冶 黒頭別習」

昨日、ブログでも宣伝したTTR能公演「小鍛冶 黒頭別習」に行って来た。

◆素囃子「延年之舞」
笛:杉市和 小鼓:成田達志 大鼓:山本哲也

◆解説 河村晴道

◆能「小鍛冶」黒頭別習
シテ:上田拓司 ワキ:福王和幸 ワキツレ:福王知登 アイ:茂山逸平
笛:杉市和 小鼓:成田達志 大鼓山本哲也 太鼓:前川光長


小鍛冶は何度か何度か観ているが、黒頭別習の小書つきは初めて。

前場の童子の面が、なんとも魅惑的で、不思議な表情。若い女にようにもみえる面だった。それに反して後場の狐の面の怖いことったら!
半幕で聞いているのではなくて、幕が全部あがって橋掛に進み姿を現し、再び幕の内に入り、乱序で登場。
面が怖いだけに、狐じゃないよ〜すっごく怪しい妖怪だよ〜と思ってしまう。
とにかくお囃子が変化にとんで楽しめた。地頭は片山九郎衛門さんで、パワフル。シテの上田拓司さんの能を観るのは初めてかもしれない。全体にバランスのとれた良い舞台だった。

能の前には、延年之舞の素囃子。
杉先生の笛も、能の乱序とともに、めいっぱい楽しませていただいた。

次回の公演は「野宮」だそうだ。ぜひ行きたいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 田楽その2

あまじゃんごこ
3人の舞人が連なって、腰をかがめて登場。手にはびんざさらを持っている。それを鳴らしながら、囃子とかけ声に合わせて舞台を回る。びんざさらの音と、囃子の音、かけ声が渾然として、一種異様な雰囲気。
あまんじゃごという名前の由来は、『能楽の里』によると、「あま田楽」がなまったもと言われるが、確かなことはわからないという。

201102157

201102158

阿満(あま)
面が真っ黒で、地の底からはい出してきたような印象。前段はチリ(幣)を持って舞い、後段は鈴と中啓を手にして舞う。

201102159

2011021510

2011021511

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞 田楽その1

烏とび(からすとび)
黒尽くめで、いかにも烏。締め太鼓の力強い囃子で、烏のようにピョン、ピョンと飛びながら手にした中啓を交互の肩にかけ、舞台をひとまわりしてそのまま退場。あっと言う間なので、目をはなしてはならない。

201102154

201102155

祝詞(のっと)
翁のようで翁じゃない?
狩衣に大口、翁の面に烏帽子。手に持っているのはチリ(幣)と言う、奉書紙を竹にはさんだもの。
詞に耳を澄ませると、仏教的な文言も入っている。

201102156


| | コメント (2) | トラックバック (0)

水海の田楽能舞エピローグ

日本伝統音楽研究センターの講義の受講者仲間で発足したFの会の仲間と、福井県池田町水海(みずうみ)の鵜甘(うかん)神社に残る田楽能舞の奉納を観に行ってきた。

福井駅より、池田町が観覧者を募りチャーターしたバスに乗り、1時間弱で池田町の鵜甘神社に着く。神社前のしめ縄会館で田楽能舞の説明を受け、奉納神事の見学となる。

奉納の前、翁・祝詞、三番叟、高砂を演じる舞人3人が、神社前の水海川でみそぎをする。雪が2メートルあまり積もる中、川に入る姿は清々しい。

20110215

舞台は神社の拝殿。図のように囃子方、地謡が並ぶ。
正面は、神様ではなく、←方向のように思うのだが、未確認。

201102153

201102152

囃子は独特のリズムを刻む。太鼓は〆太鼓と呼んでいるようで、とても強い力で叩くように打たれる。小鼓は2つ。それぞれの道具には、前に足のついた置台が置かれて、演奏するつどに道具を掲げて軽く拝礼し、また拝礼して台に置く。

神事の後、奉納田楽能舞が始まる。
田楽「烏とび(からすとび)」「祝詞(のっと)」「あまじゃんごこ」「阿満(あま)」が奉納され、続いて「式三番」「高砂」「田村」「呉服」「羅生門」と演じられる。能はすべて後場のみ。
田楽は、まさに中世芸能の世界をかいま見る気分。
『能楽の里』という小冊子が500円で販売されており、各曲の解説と詞章が掲載されている。

たくさん写真を撮らせていただいたので、整理次第、雰囲気が伝わるものを、紹介していきたいと思う。

境内では、地元の方々による、おろしそばやおでん、地元のイノシシ肉の串焼きなどの販売があり、漬け物や、きびだんごのお土産ものを物色するのも楽しかった。

この奉納田楽能舞に誘ってくださった、K大学金剛会の草創メンバーのお兄様方に、感謝。なかでもバスの予約から神社での席まで確保してくださったN様、本当に、本当に、ありがとうございました。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

和洋の再会公開リハーサル

今週の金曜日、国立文楽劇場の小ホールで、上方西洋古楽演奏会シリーズの「和洋の再会」が開催される。チラシの言葉を借りると、「西洋音楽(中世〜バロック)」と「能楽」との競演によって西洋文化と日本文化の西海をプロデュースし、新しい響きを創造しようとする試みで、今回が4回目。

◆上方西洋古楽演奏会シリーズ 「和洋の再会」

【日時】2011年2月18日(金)午後7時開演(午後6時30分開場)
【会場】国立文楽劇場 小ホール

<出演> 
宇高竜成(謡・舞、金剛流シテ方)
左鴻泰弘(能管、森田流笛方)
森本英希(ルネッサンスリコーダー、バロックフルートほか)  
赤坂放笛(バロックオーボエ、ショームほか)
吉竹百合子(チェンバロ、ポルタティフオルガン)

<プログラム>
音取〜グレゴリオ聖歌「タントゥム・エルゴ」〜謡曲「雪」
吉竹百合子編曲:三番三より「鈴の段」改訂初演
森本英希作曲:能管、フルート、オーボエ、チェンバロのための「序破急」改訂初演
中世の典礼劇「ダニエル物語」より
ほか

※詳細は、そう楽舎のサイトで→こちら

本公演に先立って、今日は公開リハーサルと講演が、大阪九皐会館で行われたので、お友達と連れ立って行って来た。
講演は、いつもお世話になっている日本伝統音楽研究センターの藤田隆則先生。今日のお話は、能楽がつくる時間と空間というテーマで、白州としての舞台、山としての舞台の二類型に分けて、観客と舞台の関係を論じられた。発展していろいろなことが考えられる視点。

公開リハーサルは、本公演で演奏される曲から、3曲演奏された。
和洋の再会は、初会からずっと聴きに行かせていただいている。その都度、どうしようもない違和感を感じ、それとは相反して全く異質の音の出会いの面白みも感じる。本番では、どういった形になっているのか楽しみ。
左鴻先生の笛をすぐそばで聴くことができて、幸せ。お友達から目がheart01になっていると言われた。いえいえ、師匠の技を盗もうと、ガン見していただけです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ジュピターと結婚記念日の花束

金曜日、テレビで今日は建国記念日というニュースが流れたときのこと、「えっ?建国記念日!」と、ダンナさんと顔を見合わせた。私たちの結婚記念日は2月10日。建国記念日の前日なのだ。いつもなら私が、どこそこへ食べに行こうとうるさくせがむのだが、今年に限ってすっかりと忘れたいた。
何年目だろうと数えると、なんと20周年目じゃないか。なんだか、トホホ。20年もたつと、こんなもんなのかなあ〜。

日曜日、大好きな井上道義さん指揮の京響の定期演奏会を聴きに行って、夜は外食することにした。

◆京都市交響楽団第543回定期演奏会〜オール・モーツァルト・プログラム〜
指揮:井上道義
歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲K.527
セレナード第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361(370a)より
交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551

井上道義さんのダンスするような指揮を見ていたら、こちらまで踊りだしたくなる。魅惑的なパフォーマンスだ。
グラン・パルティータも良かったし、ジュピターも良かった。至福。

結婚記念日には、ハイアットリージェンシー京都のレストラン、ザ・グリルでディナーを食べたいと思っていた。予約無しで行ったが、お客さんが少なくて、庭を見渡せる良い席に案内してもらえた。
メインはラムチョップ。ソースのフルーツチャツネがよく合って美味。
デザートの時、花束のサプライズプレゼント。食事の時、何気なしに、ダンナさんが結婚20周年の記念日だと告げたので、サービスしてくれたのだ。
さすが一流ホテル。細やかな心遣いが嬉しい。

20110210


| | コメント (4) | トラックバック (0)

京観世とは

2月5日から11日まで、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの公開連続講座「京観世の伝統—記録と記憶から聞こえるもの」が開催され、皆勤賞で受講した。

一昨年、偶然に手に入れたレコード「京観世をたずねて」(監修:羽田昶 CBSソニー 1980年)を聞いて以来、ずっと気になっていた「京観世」。いったい京観世とは何なのだろう、どこへ行ってしまったのだろう。
今回の連続講座では、京都の素謡の歴史から始まり、音楽的な特性を知り、能の中の謡ではなく、素謡として謡の特徴を知り、五軒家と呼ばれる京都の家々の謡を感じ、最後の日には、井上裕久師、吉浪壽晃師による謡講の再現もあり、漠然としていた京観世の輪郭が、なんとなくみえてきた。

京観世とは、特別なものがあるわけではなく、言い換えれば京風の観世流の謡というようなものだ。
京風の観世流の謡は、観世流の全国統一事業の結果、観世流宗家の技法によることとなり、正式な舞台から姿を消すこととなる。

かつてのように、誰もが謡を娯楽として楽しむ習慣がなくなってしまった現在、京風の観世流の謡が、人々の記憶の中にとどまることはないだろう。しかし、よりイマジネーションを高めてくれるリズムを持った素謡に触れることは、日本人として日本語力を高めるために、有意義なことだと思う。

今回のために編集された小冊子には、野々村戒三「京観世覚書」、前西芳雄「京観世の流」、大西信久「京観世のこと」、片山博通「京観世の興亡」、井上嘉介「素謡の起源とその変遷」という古い雑誌、書籍のエッセイが再録され、また公開講座の間に展観された資料の詳細な解説、また京観世の技法をまとめられた解説も入っている。
京観世に興味がある方は、ぜひぜひ一読されたい。日本伝統音楽研究センターで、引き続き販売されていると思うので、お問い合わせを。一部500円。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

平成23年春日神社王祇祭エピローグ

2011020121

王祇祭2日目は、春日神社で、能と神事が続く。
王祇柱に、上下の王祇様が立てかけられ、両座の当人、王祇守が並ぶ。

残念ながら今年は、午前中で失礼する。
また来年も行けたら良いな。

ご一緒してくださった月扇堂さん、しばがきさん、クリコさん、ありがとう!!!!

| | コメント (7) | トラックバック (0)

朝尋常@平成23年王祇祭

七度の使いにうながされた下座の王祇様も、榊屋敷を出て、春日神社の石段を、上下座そろっておのぼりになる(宮のぼり)。

2011020118

途中で、先頭を争う神事となる。

2011020119

王祇様を、小さな窓からかつぎ込み、王祇柱に安置する。これを朝尋常(あさじんじょう)と呼ぶ。

20110201219


| | コメント (0) | トラックバック (0)

榊屋敷での大地踏@平成23年王祇祭

演能は、夜通し続く。もちろん仮眠しても良いのだけれど、もったいなくて眠れない(もともと夜更かしなので、寝ないのは得意)。最後の能を見終えて、休憩所の王祇会館に戻るころには、半分寝かけていた。

洗面所でメイクを落とし、顔を洗って休憩所に戻ろうとした所、なり先生こと観世流シテ方清水義也師に出会う。これから榊屋敷での大地踏に行かれるとのこと、一緒に連れて行ってもらうことをお願いする。なり先生とは、SNSでご縁をいただいた。なり先生の能に対する真摯な姿勢のファンでもある。

演能が終わると、王祇様は、春日神社へとお戻りになる。松明を先頭に、行列をつくって神社へと向かう。

2011020122

下座の行列は、春日神社の鳥居前の榊屋敷の奥座敷に入り、大地踏が行なわれる。

2011020116

そこへ上座から、宮のぼりをうながす使いがやってくる。1度目は、座敷にあがってあいさつをし、その後、門口まで7回使いをくり返す。これを七度半の使いという。

2011020117

| | コメント (4) | トラックバック (0)

八島@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭 上座
八島

2011020113

2011020114


| | コメント (0) | トラックバック (0)

道成寺@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭 上座
道成寺

2011020112_2


| | コメント (0) | トラックバック (0)

羽衣@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭 上座
羽衣

2011020111_2


| | コメント (2) | トラックバック (0)

絵馬@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭 上座
絵馬

2011020110

| | コメント (0) | トラックバック (0)

式三番(三番叟)@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭 上座
式三番 三番叟。

201102019_3

激しく大地を踏みしめ言祝ぐ。

201102019_4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

式三番(所仏則の翁)@平成23年王祇祭

平成23年春日神社王祇祭上座
式三番 所仏則の翁(ところぶつそくのおきな)

201102018

所仏則の翁は、王祇祭のだけに舞われる特別なもの。上座の当屋と、翌日の春日神社で演じられる。

201102017


| | コメント (2) | トラックバック (0)

大地踏@平成23年王祇祭

平成23年2月1日春日神社王祇祭 上座

大地踏。黒川能独特のもの。

201102014

王祇様が、扇のように開かれて、その下で大地踏が行われる。
扇、刀、御幣を手にして、大地を踏み、舞台をめぐる。

201102016


| | コメント (0) | トラックバック (0)

謡ぶり

日にちが前後するが、先日、紬の会の特別編「彩いろいろー座の芸」 へ行って来た。
これが面白かったというよりも、流儀によってこんなにも違うのだとびっくりしたという方が正しい。
観世流片山伸吾師、金剛流豊島晃嗣師、金春流山井綱雄師による流儀の違いや、特色を検証しようという試み。
それこそ扇から袴の結び方から違う。
極めつけは、仕舞。前半では「船弁慶」のキリを順番に謡い舞ってみせてくださり、後半では「野守」「加茂」の舞比べ。舞い始めるタイミングも型も全然違うのにびっくりした。
京都に住んでいると、観世流、金剛流を観る機会が多くて、金春流は、ほとんど観たことが無い。その謡いぶりや型が新鮮で、ぜひとも機会があれば観に行きたいと思った。
帰りにご出演の能楽師お三方が、記念撮影をしていらしたので、あつかましくもその中に入って記念撮影させていただいた。イケメン能楽師さんに囲まれて至福なワタクシ。宝物にいたします。

謡ぶりといえば、今日は、京観世のワークショプ2日目。高桑いづみ先生の講演。
世阿弥の時代の謡、桃山時代の謡、近世の謡の節や音程がどのようなものだったのかを、塵芥抄や下間少進手沢車屋謡本、文秋譜を使い、高桑先生が実際に謡ってみせてくださる。今の謡よりもずっとメロディックで、平曲みたいな感じ。さてそれが京観世となるとどうのようになっているくのかは、明後日、明々後日のお楽しみ。

能は奥が深い。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

鴻々会

年に1度の、左鴻先生の笛の社中の懇親会は、町家を借り切っての宴会。

20110205

今年もめいっぱい楽しみました。
大阪の兄弟子さんが作った2時間煮込んだ鶏鍋。絶品!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京観世の伝統ー記録と記憶から聞こえるもの

今日から(って、もう昨日ですが…)、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの公開講座「京観世の伝統ー記録と記憶から聞こえるもの」がはじまった。

第1回目は、「京観世の歴史」と題して、大谷節子先生の講演。
『素謡世々之蹟』(『日本庶民文化史料集成 2』所収)を追いながら、京観世の歴史を紐解いてかれた。
また謡講の廻状、神門帳などの興味深い資料も紹介くださり、京観世の輪郭が見えてきた。
明日は高桑いづみ先生。音楽史がご専門。具体的な中身に言及されのかしら?楽しみ。
会場には、京観世をめぐる謡本の版木なども展示されている。
またすべてを読んでいはいないが、今回のワークショップのために作られた冊子が、充実していておもしろい。

以下再掲

連続公開講座 (通し券はもうけません。各回)
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA2
(京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1 堀川御池ギャラリー内)

2月5日(土)14時~16時
講演:京観世の歴史
講師:大谷節子(神戸女子大学教授、国文学・芸能史)
受講料:500円

2月6日(日)14時~16時
講演:歴史的変遷の中の京観世
講師:高桑いづみ(東京文化財研究所無形文化遺産部室長、日本音楽史)
受講料:500円

2月8日(火)14時~16時
ワークショップ:京観世の録音をきく(その1)
進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学)
受講料:500円

2月9日(水)14時~16時
ワークショップ:京観世の録音をきく(その2)
進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学)
受講料:500円

2月10日(木)14時~16時
講演:京観世林家を含む京都の謡いぶり
講師:味方健(観世流能楽師)
受講料:500円

2月11日(金)14時~17時
講演と実演:京観世の伝統
講演:昭和五十年代の京観世 講師:羽田昶(能楽研究者)
講演:記録と記憶のなかの京都の謡 講師:五島邦治(京都造形芸術大学客員教授、日本歴史学)
素謡の実演:井上裕久(観世流能楽師) 吉浪壽晃(観世流能楽師)
受講料:2000円


展観 :京観世の伝統:記録と記憶から聞こえてくるもの
2月5日(土)~2月13日(日)
会場:@KCUA2
※11:00~19:00(最終入館18:45まで)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

平成23年春日神社王祇祭プロローグ

今年も山形県鶴岡市櫛引町黒川の春日神社の、王祇祭に行って来た。

乗る予定だった列車が、大雪のために、前日、前々日と運休したいたので、チケットをキャンセルし、急遽飛行機で山形入りすることに変更。伊丹から羽田経由で庄内空港へ。
結果的には少しお金がかかったけれど(特定乗り継ぎ割引で29000円)、時間が半分以下で済み、快適このうえなかった。
庄内空港を降りたら、真っ白な世界。月扇堂さんとご一緒だったので、空港から王祇会館までタクシーで向かう(約9000円ちょっと)。

王祇会館で受付をすませ、上下両座のしみ豆腐と、にごり酒の接待を受け、休憩所でしばし休憩。

201102011

2月1日には、春日神社の氏子が、上座下座の両座に分かれ、それぞれの当屋(今年も昨年と同様に両座とも公民館が使われた)で夜を徹して、大地踏・式三番・能5番・狂言4番が演じられる。翌2日には、春日神社において、神事と大地踏・式三番・能2番が奉納される。

昨年は下座だったが、今年は上座に伺う。

下座では、ご神体である王祇様は、立てて祀られていたが、上座では、天井から横に吊るさていた。

201102012

王祇様の前には、小さな祠が鎮座する。その中には面が、下の箪笥には装束などがおさめられている。

201102013

能太夫が王祇様を拝み楽屋へ入ると、面や装束が入った箪笥が楽屋へと運び込まれ、いよいよ演能が始まる。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

故浦田保利三回忌追善能

1日〜2日、黒川の王祇祭に行ってきた。
写真もいっぱい撮ったし、思いがけずに貴重な体験もできたし、忘れないうちに書き残したい。

先週の日曜日、浦田追善能で観た「砧」も最高だったし、「道成寺」の鐘入りも美しかった。
印象に残ったことを、時間のあるときに追記するつもり。

2011年1月30日(日)
故浦田保利三回忌追善能

仕舞「小鍛冶」浦田親良

能「砧」
シテ:浦田保浩 ツレ:深野貴彦 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:是川正彦 アイ:茂山七五三
笛:光田洋一 小鼓:大倉源次郎 大鼓:河村大

舞囃子「卒都婆小町」
片山幽雪
笛:野口傳之輔 小鼓:曽和正博 大鼓:山本孝

狂言「二千石」
茂山千五郎 茂山あきら

舞囃子「葛城 大和舞」 
観世清和
笛:杉市和 小鼓:曽和博朗 大鼓:山本孝 太鼓:前川光範

舞囃子「三山」 
観世銕之丞 片山九郎右衛門
笛:野口傳之輔 小鼓:曽和正博 大鼓:河村大

能「道成寺」赤頭・中之段数躙・無躙之崩
シテ:浦田保親 ワキ:福王和幸 ワキツレ:喜多雅人、福王知登 アイ:茂山千三郎、茂山正邦
笛:杉市和 小鼓:曽和尚靖 大鼓:山本哲也 太鼓:前川光長

| | コメント (0) | トラックバック (0)

紬の会特別編「彩いろいろー座の芸」 

能楽観世流シテ方片山伸吾師の花習塾さまが主催していらっしゃる、トーク主体の催し「紬(つむぎ)の会」の案内です。
明日なのですが、絶対におもしろそうなので、まだお席にも余裕があるようですし、お時間のある方はと思い、告知いたします。

以下の案内文は、花習塾さまよりの案内メールから抜粋しました。

紬の会特別編「彩いろいろー座の芸」 

『紬の会』のお知らせです。
この4日(金)の午後7時から、京都芸術センターの大広間にて
『紬の会・特別編』を催します。
今までいろいろなジャンルの比較を行ってきましたが、
今回は我々のシテ方を比較してお見せします。
金剛流の豊嶋晃嗣氏と、東京より金春流の山井綱雄氏をお迎えし、
それぞれの特徴や比較を、所作や約束事などを例に挙げてご紹介します。
実演ももちろんあり。

いつもとは違う面から「能」に興味を持って頂けるような内容にしたいと思っています。

【日時】2月4日(金) 午後7時開演(午後6時30分開場)
【場所】京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下る 東側)
【料金】 3,500円(全席自由)

申込みは花習塾さまの紬の会のページで

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »