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今年最初の京都のお稽古日。

昨年、入門されたTさんが、お父様から譲られたという笛を持参されるというので、楽しみにしていた。
漆塗りの箱には、大きく「松風」と銘が入っている。
革製の筒袋、紅葉を散らした蒔絵の筒に納められた笛は、古色を帯びて存在感がある。
頭金は、迦陵頻伽のように見えるのだけれど、何なのだろう?

Sさんが使っていらっしゃる笛も、おばあ様から譲り受けたものだという。

Tさん、Sさん、そして私の笛を並べてみる。
だいたいは同じピッチだけれども、太さも孔の大きさも微妙に違う。

笛が大切に受け継がれて行くって、ステキだ。

私の笛「七草」、つきあいはじめてまだ1年とちょっと。
自分の子どものように思えてしかたない。
大切に、大切に育てたい。

が、舞働6回目。
思うように吹けない。トホホ。
ごめんね、七草。

今日のお稽古には、以前、大阪薪能に誘ってくれたスレンダー美人のFさんが見学に来てくださった。

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能笛日記」カテゴリの記事

コメント

diziさん
やっぱり師匠の前では遠慮しますよ。
お稽古場じゃなかったら、きっと吹き比べてワイワイしていると思います。

能のお稽古事は、今よりも一昔前の方が、盛んだったように思うのですが、どうでしょう?

投稿: ヨウダ | 2011.01.14 19:32

Fさん
わたしの七草は新管ですが、それまで使っていたしづやしづは、なんとなく神舞とか躍るような曲が好きだったのではと感じます。笛が、高い音になると、もっと吹いて、もっと吹いてと言っているのを感じるのです。

投稿: ヨウダ | 2011.01.14 19:31

ミロクさん
以前にミロクさんがミロクさんの師匠の笛守の話を書かれていたことを思い出しました。
ミロクさん師匠、早くお元気になられることを祈っております。

太鼓が宙を舞う。ワタシもその口です(笑)

投稿: ヨウダ | 2011.01.14 19:31

笛に歴史あり
吹いていた人に
人生あり

ですか

昔は、情報も発達していなかったでしょうから
今よりも数段貴重な代物でほんのひとにぎりの
裕福な人しか、お稽古していなかったのですかね

こういう場合は、皆さんの笛を吹き比べて
何処がどうだとかの音色の違いを試して見る

なんてことはしないんですかね

***(素人の思いと感想)***

投稿: dizi | 2011.01.14 13:52

能管と一口に言ってもいろんな形や来歴のものがありますよね。
指の穴のピッチが同じでも、長さが同じでも音が違うし。
古いものは、それを吹いてきた方のことを考えると重みが増しますよね。

投稿: F氏 | 2011.01.14 11:00

素敵なことですね〜。
大切な想いと一緒に、ずっと繋がっている。
素晴らしいものごとは、その想いと共に、ずっと先まで繋げていきたいです。

舞働、頑張ってらっしゃいますな〜。
『太鼓が上がったら』いまだにこの言葉、太鼓がグングン空中に昇っていく光景が浮かんできて可笑しくなるおバカな私です。

私の方は今月お稽古お休みになり、自主練も元日に吹いたっきり…
お笛さん、泣いてるかな。

投稿: ミロク | 2011.01.14 08:03

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