〈宣伝〉京観世の伝統ー記録と記憶から聞こえるもの
ここ数年通ってる日本伝統音楽研究センターの、京都市立芸術大学創立 130 周年記念事業 日本伝統音楽研究センター平成22年度第3回公開講座を宣伝いたします♪
昨年末に、この公開講座の企画をお聞きしたときから、ずっと心待ちにしていた。
少し前に京の町には、生活の中に謡曲がとけこんでいたのではないかと思っている。
私の嫁ぎ先は商家であるが、90歳近い叔母が若い時、寄合の後の宴席では必ず誰かが謡をうなったと話していた。昨年見学した、京都近郊の成年式の民俗行事の中で、高砂の謡が使われたいた。また京都の神社を巡ると、絵馬殿や拝殿に、おびただしい数の謡曲の奉納額が掲げられているにを目にすることができる。
それらは、紛れもなく「京観世」だと思う。
以下、日本伝統音楽研究センターのサイトより引用
日本伝統音楽研究センター平成22年度第3回公開講座
京観世の伝統―記録と記憶から聞こえるもの
「京観世」とは、京都の観世流の能や謡をさすために用いられた言葉です。京都の観世流は、とくに謡いぶりにおいて、東京の観世流と大きな違いがあることが知られていました。残念ながら、交通機関や録音技術の発達、伝承についての考え方の変化などにより、京観世の独特な謡いぶりは、ほぼ失われてしまいましたが、記録はある程度残されており、伝承の正しさを検証する作業も進められつつあります。この講座では、研究者、能楽演技家を講師として招きつつ、書かれた記録と担い手の記憶から、かつての京観世の謡いぶりの実態にせまり、京都らしい謡いぶりがどのようなものか、明らかにします。
参加の皆様とともに、京都の観世流の過去だけではなく、現在、そして未来の「京観世」をも展望することができれば幸いです。
連続公開講座 (通し券はもうけません。各回)
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA2
(京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1 堀川御池ギャラリー内)
地図/アクセス案内はギャラリー@KCUA2(アクア2)ホームページをご覧ください。
2月5日(土)14時~16時
講演:京観世の歴史
講師:大谷節子(神戸女子大学教授、国文学・芸能史)
受講料:500円
2月6日(日)14時~16時
講演:歴史的変遷の中の京観世
講師:高桑いづみ(東京文化財研究所無形文化遺産部室長、日本音楽史)
受講料:500円
2月8日(火)14時~16時
ワークショップ:京観世の録音をきく(その1)
進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学)
受講料:500円
2月9日(水)14時~16時
ワークショップ:京観世の録音をきく(その2)
進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学)
受講料:500円
2月10日(木)14時~16時
講演:京観世林家を含む京都の謡いぶり
講師:味方健(観世流能楽師)
受講料:500円
2月11日(金)14時~17時
講演と実演:京観世の伝統
講演:昭和五十年代の京観世 講師:羽田昶(能楽研究者)
講演:記録と記憶のなかの京都の謡 講師:五島邦治(京都造形芸術大学客員教授、日本歴史学)
素謡の実演:井上裕久(観世流能楽師) 吉浪壽晃(観世流能楽師)
受講料:2000円
展観 :京観世の伝統:記録と記憶から聞こえてくるもの
2月5日(土)~2月13日(日)
会場:@KCUA2
※11:00~19:00(最終入館18:45まで)
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主催:京都市立芸術大学
問合せ先:京都市立芸術大学企画広報課(電話075-334-2204)
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