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週末の観能メモ

年末は仕事も家事も忙しくパソコンの前に座る時間が極端に減る。
しかし能へ行ったり遊びに行ったりは欠かせない。
自分のためのメモ。

12月14日(火)
国際交流の夕べ 能と狂言の会
京都観世会館
◆狂言「素袍落」
シテ:茂山千五郎 アド:茂山茂 茂山七五三

◆能「船弁慶」
シテ:片山清司 子方:片山清愛 ワキ:原大 ワキツレ:小林努 有松遼一  間:茂山茂
笛:杉市和 小鼓:曽和尚靖  大鼓:河村大 太鼓:前川光範

本当は会社の忘年会の予定だったが延期になったので、いそいそと出かける。
見所は、外国人のほうが圧倒的に多くて、雰囲気が違う。演能後の大拍手にビックリ。
清司師、やっぱし華があって良いわ。清愛くんの目力、半端じゃない。
今日の杉先生の笛は、好きな笛。心地良いヒシギ。

12月18日(土)
河村定期研能会
◆能「朝長」三世十方之出
シテ:河村栄重 ツレ:河村和晃 トモ:田茂井廣道 ワキ:福王和幸 ワキツレ:中村宜成 山本順三 間:小笠原匡
笛:杉市和 小鼓:大倉源次郎 大鼓:白坂信行 太鼓:中田弘美

◆能「龍田」神楽留
シテ:河村晴久 ワキ:森本幸冶 間:泉慎也
笛:左鴻泰弘 小鼓:吉坂一郎 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光長

◆能「猩々乱」
シテ:河村和貴 ワキ:福王和幸
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光長

12月19日(日)
京都観世会12月例会
◆能「放下僧」
シテ:片山伸吾 ツレ:橋本忠樹 ワキ:小林努 間:安東伸元
笛:竹市学 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大

◆能「葛城」大和舞
シテ:味方健 ワキ:福王茂十郎 ワキツレ:是川正彦・山本順三 間:山口耕道
笛:森田保美 小鼓:荒木賀光 大鼓:石井喜彦 太鼓:井上敬介

◆能「小鍛冶」黒頭
シテ:杉浦豊彦 ワキ:原大 ワキツレ:有松遼一 間:茂山良暢
笛:左鴻泰弘 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光範

※番組を書いたら力つきる。休みに続きを書ければいいかな。
今週の観能予定は、藤田大五郎三回忌偲ぶ会、みやびとひかり能乃会、河村研究能。

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2010年春日若宮おんまつり その3

春日若宮おん祭、17日はお渡り式、松の下式、お旅所祭。
今回は、春日若宮おん祭保存会にその場で入会し(一口3000円、松の下式だけの観覧券は3000円でパンフレット付)、その特典として、松の下式観覧席と、お旅所祭観覧席が用意される。
が、やはり早く行かねば後ろでは何も見えない(汗)

今年の猿楽の囃子方はどなただろうとワクワク。
笛は杉市和先生。小鼓は林大輝、大和兄弟、大鼓は谷口有辞師でした。

弓矢立合いのはじまり
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翌日の、河村定期研能に備え、今年はお旅所祭までは残らずに、松の下式でお友達より先に失礼する。
帰り道、昼ご飯を食べ損ねたので、有名店の茶粥弁当を一人で食べてみた。半分の量で良いし、値段も半分にして欲しい。

家に帰ると、お風呂に入ったらバタンキュー。

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2010年春日若宮おんまつり その2

昔からの夢、それは奈良に泊って、早朝の奈良公園飛火野あたりを散歩すること。
今回はその絶好のチャンス。同行したお友達たちにそのことを告げると、みんなも行ってみたいということになり、7時に奈良駅前のホテルを出発し、飛火野を目指してお散歩。

早朝の飛火野、まさに入江泰吉の写真の風景に出会う。
しかし、寸でのところで、私たちは多くのカメラマンさんたちから顰蹙を買うところだった。たくさんのカメラマンがシャッターチャンスを狙っていたのは、御笠山に上る太陽。私たちは太陽が昇る直前に、知らずにその風景の中をずかずかと歩いていたのだ。

太陽が昇る前
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太陽が昇って一斉にシャッター。鹿くんがうしろからのぞいてるのがおかしかったので、後から。
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謡曲保存会による「野守」と「春日龍神」の駒札見つけ♪
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飛火野から手向山八幡宮へと出て、二月堂へと向かう。四月堂(三昧堂)からは、僧侶による読経の声が聞こえる。しばし二月堂の舞台からの遠景を堪能。

東大寺の前からバスで奈良駅まで戻り、カフェで朝食。ここで松の下式までいったん解散。

近鉄奈良駅前の奈良県商工観光館「きてみてならSHOP」で、笛を吹いている天女と、笛を吹いている楽人さんが描かれている赤膚焼のぐい飲みをお土産に購入。

奈良県立美術館で開催中の「平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像展 会津八一のうたにのせて」を見に行く(~12月19日まで)。
会津八一は、青春時代の思い出の歌人。中高校生時代、会津八一の著書『自註鹿鳴集』を手に奈良を歩き回ったのがなつかしい。今回の展覧会では、その草稿が展示されており、感慨深く鑑賞する。

次に奈良博へ「おん祭りと春日信仰の美術展」を見に行く(~平成23年1月16日)。
今年の展示は、能楽が取り上げられて、面や装束、大小鼓の胴などが展示されていて興味深かった。

さていよいよ松の下式へ向かう。

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2010年春日若宮おんまつり その1

京都市立芸術大学・日本伝統音楽研究センターの公開講座のお勉強仲間に誘われて、今年の春日若宮おんまつりは、春日若宮の神様がお旅所へお遷りになる遷幸の儀を見学に行った。

神様がお遷りになるのは、夜中の12時。防寒対策に身を包んで、真っ暗な、春日大社の参道でじっと待つ。
一切の灯りをつけることが禁じられており、闇の中で粛々と進む。
道を清める松明を先頭に、目の前を、神様がお通りになった。
2本の大松明は、その炎を、道の両側にこすりつけながら進んで行く。そしてその後を、榊の枝を手にした神官たちに囲まれた神様が通る。先払いであるオーオーという警蹕の声、道楽の音が幾重にも重なる。

それは、とても神々しいものだと想像していた。
しかし、目に見えぬ大きな何かがを前を通り過ぎた時、恐怖を感じた。
神は、畏怖すべきものだ。

神様の後、奉賛者、一般の参列者の長い列が続く。私たちもその列の最後尾について行く。

神様が、お旅所にお遷りになると、供物をささげる暁祭が始まる。

神様がまだいらっしゃらないお旅所
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暁祭での神楽
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暁祭は、午前2時前ごろに終わり、ホテルへ帰り仮眠するが、興奮して寝付けない。

つづく


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週末の観能メモ

分林道治師の道成寺を観て、しばらく能は観なくてもいいやと思っていたけれど、ますます能が好きになったように思う。

土曜日は、年末の掃除をしないといけないし、行くつもりはなかったのだけれど、師匠の乱を聴きたいと、能楽堂へバイクを走らせていた。
日曜日は、もともと菊之会へ行くつもりだったのだけれど、河村晴道師の三井寺も観たかったので、金剛能楽堂とアクロバットなハシゴをしてしまう。

こういう観能のしかたはよくない…と、頭ではわかってるのだけれども。

12月11日(土)杉浦定期能
◆能「船弁慶」
シテ:金子昭 子方:橋本淑香 ワキ:原大 ワキツレ:小林努 岡充 アイ:茂山茂
笛:杉信太朗 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:前川光範

この日の信太朗師の笛は、お調べからなんかいつもと違う。早笛、舞働と、まるで音が飛び跳ねているかのようで魅惑的。一つの音に、いくつもの音が重なって聴こえるし、実際に主音の他に高音が出ているように思う。

◆能「乱」
シテ:松井美樹 ワキ:有松遼一
笛:左鴻泰弘 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井保彦 太鼓:井上敬介

女性のシテ方は苦手という意識があるけれど、舞はとてもキレイで、遊び戯れている様子が目に浮かぶ。

12月12日(日)林定期能
◆能「三井寺」  
シテ:河村晴道 子方:河村春穂 ワキ:福王和幸 ワキツレ:中村宜成 山本順三
アイ:茂山良暢 アイ:山口耕三
笛:竹市学 小鼓:吉阪一郎 大鼓:石井喜彦

長丁場の三井寺だけど、河村晴道師は長さを感じさせない。謡も姿も美しく心地よい。藤田流の竹市学師の笛を聴くのも久しぶりで、満足度が倍増。
後シテの装束の唐織の文様が葛花。そっくりな帯を持ってる♪とうれしくなる。

◆能「鵺」    
シテ:林宗一郎 ワキ:小林努 アイ:茂山良暢
笛:杉信太朗 小鼓:成田達志 大鼓:守家由訓 太鼓:前川光長

信太朗師のヒシギが、鵺の悲痛な叫びのように聴こえた。

12月12日(日)菊之会
◆能「善知鳥」
シテ:廣田泰能 子方:宮原雅美 ツレ:豊嶋幸洋 ワキ:村山弘 アイ:佐々木千吉
笛:左鴻泰弘 小鼓:林吉兵衛 大鼓:谷口有辞

善知鳥という曲は、面白くないと思っていたけれど、今日の舞台は違った。
カケリ、大好き。カケリ、最高。
廣田泰能師の他の舞台も観てみたい。

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分林記念能@京都観世会館

先週末は、楽しみにしていた分林記念能、一日中テンションがあがりっぱなし。
終演後は、お稽古仲間と、ご飯食べ。舞台のこと、お稽古のこと、来年の社中の会に向けての話で盛り上がる。
夢か幻か、二日たった今でも放心状態が続いている。

◆仕舞「猩々」分林桜子

桜子ちゃんが舞台に登場すると同時に、見所からはかわいいの声。ホントに可愛らしかった。

◆能「鶴亀」
シテ:分林弘一 ツレ:分林道隆 分林寛奈子 ワキ:原大 ワキツレ:有松遼一 岡充 アイ:小笠原匡
笛:森田保美 小鼓:伊吹吉博 大鼓:柿原弘和 太鼓:井上敬介

分林弘一師とお孫さんの寛奈子ちゃんと道隆くんとで「鶴亀」。
弘一師の舞台を拝見するのは初めてかも。堂々とした皇帝。お孫さんたちとの共演が、喜寿の祝賀能にふさわしく、お祝いしたい気持ちでいっぱいになる。

※2011年の秋の能会では、道隆くん「岩船」shineshine

◆狂言「寝音曲」野村万禄 小笠原匡

◆能「千手」郢曲之舞
シテ:片山清司 ツレ:片山幽雪 ワキ:宝生欣哉
笛:杉市和 小鼓:曽和博朗 大鼓:河村大

◆能「道成寺」赤頭
シテ:分林道治 ワキ:福王和幸 ワキツレ:山本順三 喜多雅人 アイ:野村万禄 吉住講
笛:左鴻泰弘 小鼓:成田達志 大鼓:柿原崇志 太鼓:観世元伯

道治師の道成寺。白拍子、美しかった。
装束、前シテの、コバルトブルーと金の鱗紋の摺箔と白地の唐織のコントラストにハッとさせられる。
乱拍子がとても長かったが、静から動へ移っても、疲れたよう様子を見せずに一気に高みまで上りつめるという感じ。

とっても気になったのは、アイのコトバの中に、「乱拍子などをふんで 舞を舞い候〜」と、「乱拍子」がでてきたこと。今まで見た道成寺では、面白う舞いを云々だったような。乱拍子って何かを、もっと知りたい。

私が左鴻先生に笛を習っていると知っている知人から、先生の笛良かったね~と言われるたびに、顔がにやける。ここ数日は、ずっと頭の中で急之舞がグルグルしているに違いない。

来年は、きっと道成寺にお参りに行こう。

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キモノの楽しみ

明日はいよいよ待ちに待った分林記念能「道成寺」。
師匠がどんな笛を聴かせてくださるのか楽しみ、楽しみ。

キモノを着て行こうと、数日前から和室の整理。
洗いに出す夏物を仕分けたり、たとう紙を開いたり、閉じたり。

明日着ていくキモノに、帯や帯締め、帯揚げの色合わせの楽しいこと。
「道成寺」だし、帯は鱗紋にしたいけど、「千手」もあるので、琵琶の帯もいいかもと、ためすながめつ。
キモノは、洋服では絶対にあり得ない色の組み合わせでも、はっとするほどぴったりとくることがあって楽しい。

結局、懐中時計の根付けに琵琶をぶら下げるので、帯はやっぱり鱗かなあ〜。
紫のグラデーションの半襟を長襦袢につけた。

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歳末能@京都観世会館

昨日、歳末能へ行った。
用事があったので、舞囃子と能を一番観ただけ。
正面席の前から5列目のちょうど真ん中という、いつもは座らない席に座る。とっても新鮮で、シテの姿がより美しく見える。笛方さんも、正面から見るこできて、吹き込み方がよくわかるflair早く帰って杉先生の真似っこをして笛を吹いてみたくてうずうずする。

12月3日歳末能

◆観世流舞囃子「放下僧」
吉浪壽晃
笛:帆足正規 小鼓:林大輝 大鼓:井林清一

吉浪壽晃師の声は、しびれますheart01

◆観世流 能「通盛」
シテ:杉浦豊彦 ツレ:浦田保親
ワキ:原大 ワキツレ:有松遼一 アイ:茂山宗彦
笛:杉市和 小鼓:竹村英雄 大鼓:武重方軌 太鼓:井上敬介

杉浦豊彦師の修羅物は、いつもドキドキheart01
竹村英雄師と武重方軌師の大小の組み合わせ、とっても好き。聴いていると、五感が喜んで、自分の顔がにんまりとなってることがわかる。

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A´s JUNKS.12 ~at 鞍馬口ん家~

お酒とキモノつながりのお友達、inugaoさんこと、よしだあきこさんの個展に行って来た。
鞍馬口にある町家が、今回の会場。
いいごこちの良い空間に、そこの住人のようなinugaoさん。
そしておなじみのコルク人形と、針金の人形たち。
ほっこりさせていただきました。
明日が最終日なのですが、お近くの方は、ぜひぜひ。

よしだあきこ個展 “A´s JUNKS.12 ~at 鞍馬口ん家~”
12月5日(日)…11:00~17:00
鞍馬口ん家(京都市上京区上御霊中町456の4 地下鉄鞍馬口の1番出口すぐ)
詳細はこちらで→inugao日記

猩猩の灯りのオブジェと、一升瓶にひついている針金人形
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コルク人形さんたちは、一升瓶と肴を持ってます。
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会場の風景
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愛犬マックYouTubeデビュー♪

完全に親ばかです。

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自炊のすすめ

モノが人の生活を変えることは多々あるけれど、わたしにとってiPhoneは、人生がかわるかと思うくらいに衝撃を受け、生活を一変させた。けれどもそれが絶対的に良いとは思わないし、全面的に頼ることも危険だとは知っている。

iPhoneを持って、良かったこと。
・道に迷わない。
・電車の発着時間がわかり、ロスがなくなった。
・コンパクトデジカメ並みの写真機能と、加工のためのアプリで、写真撮りが楽しくなった。
・メールを一括管理できる。
・いつでもネットにつながり、辞書代わりになる。
・ボイス機能がすぐれていて、ちょっとしたメモ録や、講義、自分のお稽古などを録音して聞き直す。
・iPod機能で、いつでも音楽を楽しめ、語学の勉強もできる。
・ちょとした空き時間に、mixiやTwitterをチャックしたり、アプリで遊べる。
・本を自炊して入れておけば、いつでも読める。
・料理アプリでレパートリーが広がった。

これからしたいこと。
・スケジュールを管理したい。来年の手帳は買わないぞ!

ということで、実際に自炊したレポート少しだけ書いておきます。
これが思っていたよりも、案外と簡単にできたので。

自炊とは、本を断裁してスキャンし、PDFファイルにして、電子書籍としてiPhoneやiPadで読めるようにすることをいう。
本を断裁することについて、うちのダンナさんなんて言語道断と言う。私自身も抵抗がないわけではない。断裁して電子書籍として読むべき本と、そうでない本があると思う。小説や実用書は、わざわざ電子書籍で読む必要はないと思うけれど、辞書的な本は、データーとして持ち歩いた方が役に立つ。

古書店で断裁用に買った本、現物では手に入らないのでコピーで持っていた本を、自炊してみた。

用意するもの。
◆カッター台とカッター→たくさん自炊する人は、断裁機を買うべし。私は、ちまちまとカッターで断裁した。
◆ドキュメントスキャナ機→定評のあるのは富士通のScanSnap S1500。裏表をあっという間にスキャナしてくれる。

最初に挑戦したのは、『謡曲三百五十番集』。バラして断裁し、スキャンしてPDF書類にし(検索が可能なようにOCRでテキストにしておくと便利)、あとはiPhone、iPadに入れるだけ。この間、作業時間は、2時間かからない。半分以上の時間がカッターで切りそろえることだったので、断裁機があれば、1時間かからなかったと思う。

今、iPhoneとiPadの中に入っている自炊本。『謡曲三百五十番集』、『能・狂言必携』、『要技類従』。
これから入れたい本。『観世流謡曲百番集』、平凡社の『能・狂言事典』、『謡曲大観』。

断裁してPDFのデータにしてくれるサービスもあるとのことなので、そちらも試してみたい。

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