« 平城遷都1300年祭 | トップページ | 面白能楽館@京都観世会館 »

上村松園『序の舞』について@金剛能楽堂

11月6日
京都市立近代美術館で開催中の「上村松園」展の関連イベント、特別文化講座「上村松園『序の舞』について お話と実演」に行って来た。
上村松園は、金剛流の謡曲を習っていたというので、一連の能を題材とした作品群のお話を聞けるのではないかと、楽しみにしたいた。

解説と実演は、金剛流宗家金剛永謹師。
序の舞とはどういうものなのかを解説していかれた。
印象に残っているのは、「能は、要らないものを表現しない(→要らないモノは捨てる)。そして大事なもの(=本質)を表現する。」という定義で、「本質的に美しいもの=序の舞である」とおっしゃられたこと。

後半は、上村松園の能を題材とした絵の制作秘話。
テーマでもある「序の舞」、「花がたみ」「焔」「砧」「草子洗小町」の制作で、上村松園が参考にした面、モデルについて言及される。
「序の舞」は、帯に鳳凰の文様があるので、能「羽衣」の序の舞をイメージしているのではないかと推測された。そしてその舞姿のモデルは、金剛流能楽師廣田陸一師の女きょうだいで、顔のモデルは、息子の上村松篁の妻だそうだ。舞姿は、とても良い構えであるともおっしゃっておられた。
「花がたみ」の顔は、「十寸神(ますかみ 増阿弥作)」、「焔」は「泥眼(でいがん 河内作)」、「草子洗小町」は「孫次郎(まごじろう 河内作)」、「砧」は「若曲見(わかしゃくみ 河内作)」を参考にしているとのことで、それぞれの面を見せていただいた。
なるほど、「十寸神(増阿弥作)」の面を見ていると、たしかに「花がたみ」の狂気の女をほうふつさせる。

休憩をはさんで序の舞の実演は、装束をつけてのもの。

「野宮」
金剛永謹
笛:杉市和 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞

孫次郎の面、赤の大口、つゆ芝の摺箔、紫地の花車文様の長絹←この長絹、金剛宗家のお好みなのかしら?お目にかかることが多いかも。

今回の講座は、上村松園展の鑑賞チケット付。後期展示が待ち遠しい。

|

« 平城遷都1300年祭 | トップページ | 面白能楽館@京都観世会館 »

観能メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49695/49967521

この記事へのトラックバック一覧です: 上村松園『序の舞』について@金剛能楽堂:

« 平城遷都1300年祭 | トップページ | 面白能楽館@京都観世会館 »