« 面白能楽館@京都観世会館 | トップページ | 一眼トイカメラ »

平曲鑑賞会@名古屋市西文化小劇場

名古屋の荻野検校顕彰会が主催する平曲鑑賞会へ行ってきた。
荻野検校顕彰会とは、平曲の普及と保存のために名古屋で活動されている会で、毎年二回、平曲鑑賞会を開いていらっしゃる。原則として会員のみの会ではあるが、臨時会費を払って参加することができる。
今回の鑑賞会のテーマは、「能楽にも登場する平家の女性物語」ということで、林和利氏(名古屋女子大学教授)が「能の本説(ほんぜつ/典拠)としての平曲」を講演し、平曲が、今井検校(国風音楽会会長)による「横笛」、館山宣昭師(平家琵琶研究保存会会長)による「小原御幸」を聴かせていただいた。

林先生の講演は、時間も30分と限られた短いものであったので、簡単に平家物語を本説としている能の紹介にとどまった。
今井検校の語りは、京都で2回聴かせていただいたことがある。朗々としてホールに響きわたる語りだ。
館山宣昭師の語りを聴かせていただくのは初めて。館山宣昭師は、私を平曲へと導いてくれた鈴木まどかさんの師匠でもあるので、とても楽しみにしていた。
用いられるのは、「小雄鹿(さをしか)」と銘の入った由緒ある琵琶。今井検校は盲目なので、前に見台は置かないが、館山宣昭師は晴眼者なので、前に見台が置かれた。それで琵琶が見えなかったの残念。前の方で、拝聴すればよかったとちょっと後悔。
まず思ったのは、平曲は、やはり寺社の座敷のような狭い空間でこそ聴くべきものだということ。能の謡講のように、耳の感覚を研ぎすませて、想像の世界に遊ぶものだ。
宣昭師の語りは繊細かつ縦横無尽、その語りに琵琶の音がぴったりと寄り添うという感じ。

至福の時間を過ごせて、名古屋へ行った甲斐があった。

|

« 面白能楽館@京都観世会館 | トップページ | 一眼トイカメラ »

観能メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49695/49982492

この記事へのトラックバック一覧です: 平曲鑑賞会@名古屋市西文化小劇場:

« 面白能楽館@京都観世会館 | トップページ | 一眼トイカメラ »