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8月後半の観能メモ

8月もあと二日でおしまい。それにしてもいつまで続くかこの暑さ。
力つきて後半書きかけsweat01

●8/14 河村家装束虫干し見学
観世流シテ方河村家の虫干しの見学へ行く。一般公開しているわけではなく、時間限定で、お弟子さんたちに見せてくださっているらしい。河村家の娘さんとパソコン通信時代からの知合いで、その縁で誘っていただいた。
金剛家や片山家の一般向けの展示公開とは違い、舞台と見所、楽屋まで所狭しと装束、面、お道具類などなどが広げられ、圧倒される。まるで土蜘蛛の蜘蛛の巣みたいに縦横無尽にはりめぐらされた紐に装束がかけられ、かき分けながら前に進む。
大切に受け継がれている装束や面、お道具を拝見しながら、モノに命が宿るとはどういうことかをつくづく感じた。
生まれて初めて能舞台の上に立ち、楽屋裏も拝見できたことにも興奮。

●8/16 送り火能「清経」
大文字の送り火の日には恒例の送り火能。
今年は「清経」(シテ金剛永謹)。久々に金剛流らしい能を観た気分。
外人さんが脇正面の最前列で一眼レフカメラで写真を撮るシャッター音がうっとおしかった。幸いなのは。後半寝てくれたこと。

●8/22 京都観世例会
午前中、京都観世会例会。井上裕久さんの「玉井」。初めて観る曲。すっごくおもしろかった。前場と後場のシテがなんで一致しないのか悩ましいところだけど、楽しめる場面が盛りだくさん。間狂言の貝たちの宴会。後シテの龍王の戴の龍が、腰まであるでかさ。後シテの装束も面も、目を見張る感じ。
笛は赤井啓三さん。良い感じ。以前は独特な響きが苦手だったけど、最近は、癒し効果があるように思えてならない。

●8/22 金剛定期能
午後からは、金剛定期。「氷室」も「龍田」も初めて観る曲だったので、楽しみにしていた。
「氷室」シテは宇高通成さん。こちらも間狂言がおもしろかった。雪こうこうと言いながら舞ったり、雪をころがしたり。信太朗さんの笛は、ヒシギがえらくうるさかった。
「玉井」と「氷室」を続けて観ることができて良かったかも。いろいろ考えることがあって、調べるのがちょっと楽しみ。二通りの舞働も聴き比べられたし。
「龍田」は廣田幸稔さんがシテ。好きな能役者さんのひとり。笛は左鴻師匠で、神楽がはじまると、本当に龍田姫がそこに現れて舞っているみたいに思えた。

●8/26 大阪城薪能
ツイッターで知り合った女性に誘われて、初めて大阪城薪能に行く。
大阪城薪能は初めて。入場したのが遅かったので、かなり後の席だったけど、大阪城と石垣をバックに雰囲気良し。日が落ちると涼しい風が吹いて、虫の声も聞こえる。ちょうど満月の月も舞台の後方に出て、良い感じ。
観世清和師の「翁」に、梅若玄祥師の「安宅」。
観世宗家、やっぱり良い声だわ〜。
玄祥師の弁慶、あまりにも役がぴったりすぎて感動もの。男舞、すっごくカッチョよかった。六郎兵衛さんの笛だしheart01
会場が広すぎて、マイクを使わないといけないだろうけど、もちょっと良い音を聴かせてもらえる方法はないのかしら?。

●8/28 京観世林家 家蔵展「松の響」
京観世五軒家のひとつ林喜右衛門家所蔵の書・文画書などの家蔵展が、松栄堂さんで開催されている。いかんせん書が読めないのが悔しい。何が書いてあるんだろう?列品解説のある時に行くのがマストかも。山姥の面が印象に残る。
31日まで。

●8/28 大槻能楽堂自主公演
演能の前のお話は、村井康彦先生!
今年の大槻能楽堂の自主公演のテーマは「平家物語を観る 〈戦いのあわれ!〉を語る」で、平家物語を題材にした能と、演能前にゲストを招いて関連のお話がある。正直に言うと、平家物語フェチなワタシにとって、毎回のゲストの話が、物足りない。今回、初めて、おもしろいと感じた。なぜなら平家物語という虚構の物語と、史実と、謡曲の関連について、さすがに村井先生は、きっちりと区別してお話ししてくださったからだ。時間が足らずに、少しはしょられたのが残念。
「俊寛」シテ上田拓司。

●8/29 観世青年研究能
「放下僧」シテ大江泰正 「春日龍神」シテ河村和晃

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8月前半の観能メモ

すっかり夏バテでブログがご無沙汰。
しんどいと言いながらも、週末は能へ出かけている。

忘れないうちに自分のためのメモ

●7/31幸流小鼓曽和尚靖師京都市芸術新人賞受賞記念の社中の会

●7/31大槻能楽堂自主公演
能「小督」
シテ:観世清和 ツレ:山本章弘 トモ:大西礼仁
笛:赤井啓三 小鼓:大倉源次郎 大鼓:山本哲也
端正な観世清和師を前に、不覚にも寝てしまう。赤井啓三さんの笛は、小督にピッタリだったのに、もったいない

●8/1囃子堂 京都コンサートホール

●8/8深野貴彦独立10周年記念能 京都観世会館
舞囃子「高砂」八段之舞
浦田保親
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範

能「菊慈童」遊舞之楽
シテ:浦田保浩 ワキ:福王知登 山本順三 是川正彦
笛:森田保美 小鼓:曽和博朗 大鼓:石井喜彦 太鼓:前川光範

舞囃子「松風」
深野新次郎
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞

能「道成寺」
シテ:深野貴彦 ワキ:福王和幸 永留浩史,喜多雅人 アイ:茂山正邦 茂山逸平
笛:杉市和 小鼓:大倉源次郎 大鼓:河村大 太鼓:前川光長
早くから予約していたので、お気に入りの席で拝見。
烏帽子が途中で落ちるというハプニングがあったけど、無事に勤められた。
とっても若くて美しい白拍子の印象。

乱拍子の途中で、正面の最前列に座っていた女の子が、席をたってまた戻ってきたのにびっくり。
鐘入り、鐘から出てきたときに拍手がおこる。鐘入りで拍手したい気持ちはわかないでもないけど、邪魔だと感じる。

今年はあと4回道成寺を観る予定。

●8/13河村研究能 河村能舞台
「花月」
シテ:河村紀仁 ワキ:原大 アイ:山口耕道
笛:森田浩平 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 
河村紀仁くん14歳!河村晴道さんの息子さん。直面。しなやかに舞う。
森田浩平くんは、森田保美さんの息子さん。

「西行桜」
シテ:中野洋介 ワキ:村山弘 小林努 有松遼一 岡充
笛:杉信太朗 小鼓:吉坂一郎 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範

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囃子堂最終会@京都コンサートホール

「囃子堂」とは、京都を活動の拠点とする能楽囃子方の団体である京都囃子方同明会主催の、能楽囃子を音楽として聴く試みの会だった。
だったと書くのは、8回続いた「囃子堂」が、昨日、最終回を迎えた。
毎回テーマが決められているのだが、今回は「極 能囃子を音楽として聴く ~無聲音を聴く」。曲目は、秘曲、大事な曲が並び、能舞台でもそうそう観ることができない曲を1度に聴くことができ、最終回にふさわしい番組だった。まさにサブタイトル「極」のコトバどおり。

能の中で聴く音楽とは違って、笛、小鼓、大鼓、太鼓のそれぞれがぶつかり合いながら一つになる様は、迫力満点。昨日の感動は、大切に自分の中にしまっておきたい。

欲をいえば、せっかくの曲ばかりなのだし、何が極なのか、もう少し説明するか、プログラムに解説を載せて欲しかった。
残念だったのは、後方で舞台を撮影するカメラマンのおじさんの、無線でしゃべる声が大きくて邪魔だったこと。無聲音を聴くというサブタイトルにそぐわない。カメラマンのおじさんに「プロならもっと考えろ!」と、休憩時間に言いたかったけどがまん(←クレームつけたら、後半の演奏を怒りモードで聴くことになると思ったから)。

司会の森田光廣師が最後のあいさつで、形を変えて新しく企画するとおしゃられた。どんな形になるか楽しみにしている。

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