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片山家・能装束能面展@京都文化博物館

今日から、片山家の「能装束・能面展」が、京都文化博物館で始まったので、さっそく行って来た。
今回のテーマは継承の美。

10時すぎくらいに到着すると、片山幽雪師による展示品の解説が始まっていた。途中で片山清司師にタッチ交代。装束や面が、どの舞台に使われたなどを伺いながら拝見すると、目の前に舞台がひろがってくるような気がする。切畑健氏もいらしたので、装束の説明も詳しくしていただけた。また今回は伝書類も多く展示されていた。

継承の美のテーマにあわせた映像は、片山幽雪師から片山清司師へとの継承を中心に編集されていておもしろかった。
ほとんどが藤田六郎兵衛さんの笛だが、聞き慣れない笛の音はいったい誰だろうと思っていたら、杉市太郎師!ほんの数十秒だけど、魅了される。とても軽やかで鈴を手のひらでころがすような早笛の音色。個人的には、この映像で、杉市太郎師の笛の音を初めて聴けたことが何よりも幸せであり収穫。片山清司師の初シテの能「岩船」の映像。最晩年だと思うのだけれど、そうは聴こえない。思わず、5回繰り返して観てしまう。
映像の中で、動物園で手をつないで駆け回る幼少の幽雪師と弟の片山慶次郎師の姿も必見。

映像を長々と観ていたので、幽雪師がおそらく社中の方々(だと思うのだけれども)相手に、再び解説を始められたので拝聴。清司さんの姿がなかったので、すべての展示品を解説された。
展示されている装束をつけた演能のパネル、映像の中でも見受けられ、上手くリンクされていたように思う。

能装束・能面展 継承の美
平成22年7月30日〜8月1日
京都文化博物館
午前10時〜午後6時(最終日のみ午後5時まで)
入場無料

8月1日には、味方健師を迎えての、片山幽雪、片山清司師による「片山家について」と題するトークセッションがあるそうです。午後2時から。
興味あるけれど、囃子堂の日だから行けないなあ〜。

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〈チラシ〉平成22年囃子堂〜極〜能囃子を音楽として聴く

囃子堂が今週末に迫ってきました。
8回続いた能囃子を音楽として聴くという囃子堂ですが、なんと今回が最後となるそうです。
最後を飾るにふさわしい曲ばかりなので、必見必聴。

京都囃子方同明会 サイトはこちら

平成22年 囃子堂 極 能囃子を音楽として聴く〜無聲音を聴く〜

【日時】平成22年8月1日(日) 14時開演(開場13時半)
【会場】京都コンサートホール(小ホール)
【入場料】前売券 一般3000円 当日券 一般3500円( 全席自由席)
【番組】
素囃子「獅子」 
笛:杉信太朗 小鼓:林大和 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範

素囃子「乱」
笛:杉信太朗 小鼓:林大輝 大鼓:谷口有辞 太鼓:井上敬介

「三調会釈」
笛:帆足正規 地謡:宇髙通成 宇髙竜成

素囃子「老女舞」
笛:光田洋一 小鼓:竹村英雄 大鼓:井林清一 

一調「勧進帳」
大鼓:石井喜彦 地謡:浦田保親

居囃子「三輪 白式神神楽」
笛:森田保美 小鼓:林吉兵衛 大鼓:石井保彦 太鼓:井上敬介
地謡:味方玄 浦田保親

居囃子「屋島 大事」
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介
地謡:浦田保親 味方玄 

「無謡一調」    
小鼓:曽和博朗

一調一管「鷺」
笛:光田洋一 太鼓:前川光長 地謡:宇髙通成

居囃子「道成寺」
笛:相原一彦 小鼓:竹村英敏 大鼓:武重方軌
地謡:味方玄 浦田保親

居囃子「翁」
笛:左鴻泰弘 小鼓:曽和尚靖 伊吹吉博 古田知英
地謡:宇髙通成 宇髙竜成

祝言「高砂」
笛:左鴻泰弘 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範
地謡:宇髙通成 宇髙竜成

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7月の観能メモ

iPhoneとiPad,を入手。新しいおもちゃに夢中。

◆7/4 花の能 京都観世会館
仕舞
「養老」吉田和史
「屋島」吉田潔司

仕舞
「雨之段」大江又三郎
「笠之段」井上裕久
「鼓之段」林喜右衛門
「玉之段」杉浦豊彦

能「道成寺」
シテ:吉田篤史 ワキ:江崎金治郎 間:茂山千三郎 茂山童司
笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

道成寺のはりつめた緊張感が好き。
目付柱寄りの最前列だったので、いろんなモノを見たり聞いたりできた。
篤史さんの息子さん和史くん、かわいい。しっかりと舞ってはった。

◆7/10 初めてでもわかる能 神戸新聞松方ホール
囃子方による解説
舞囃子「敦盛」
能「天鼓」弄鼓之舞
シテ 片山伸吾 ワキ方:江崎敬三 アイ:茂山逸平
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:吉阪一郎 大鼓:山本哲也 太鼓:上田慎也

花習塾主催。神戸ハーバーランドにある神戸新聞松方ホール。立地最高!久々に海を眺めた。
松方ホールでの能は、残響が長すぎて、地謡がまるで教会でグレゴリオ聖歌を聴いているみたいな感じ。
能を初めて観る人にはとてもとても良いプログラムで、お客さんも満足していたように思うけど、ちょっと欲求不満。六郎兵衛さんの笛が、六郎兵衛さんの笛に聴こえないんだもの。

◆7/11 稽舞会 大江能楽堂
京都でお囃子をお稽古している学生さんの発表会。
お稽古仲間のみなさんが出演されているので聴きに行く。

◆7/14 ろうそく能「清経」 兵庫県立芸術文化センター 中ホール 
解説「お能へようこそ」塩津圭介
仕舞「教盛」友枝雄人 「船弁慶」狩野了一
能「清経」
シテ:塩津哲生 ツレ:大島輝久 ワキ:福王和幸
笛:杉信太朗 小鼓:成田達志 大鼓:大倉慶乃助

観世流の能を観ることがほとんどなので、喜多流の謡がとても新鮮。
塩津哲生さん、やっぱり好き。
ホールならではの舞台演出の効果も抜群。舞台バックに途中から本物かと見紛うような月が出た!
杉信太朗さんの笛も、しっとり情感を出していて、大満足な舞台だった。

◆7/15 蝋燭能 第二夜 大槻能楽堂
狂言「清水」善竹忠一郎 善竹隆司

能「項羽」
シテ:観世銕之丞 ツレ:西村高夫 ワキ:福王和幸 間:善竹隆平
笛:大野誠 小鼓:曽和尚靖 大鼓:河村眞之介 太鼓:上田慎也
二日続けて蝋燭能を観ることができて幸せ。
昨日はホールでの蝋燭能なので、それを活かした演出が効果を倍増させていた。能楽堂での蝋燭能は、限界があるのかなあと思う。

◆7/16 囃子堂プレイベント マンガミュージアム
左鴻師匠の追っかけ。

◆7/18 観世青年研究能 京都観世会館
能「羽衣」
シテ:大江広祐 ワキ:原大
笛:左鴻泰弘 小鼓:吉阪一郎 大鼓:石井保彦 太鼓:井上敬介

狂言「左近三郎」
シテ:茂山正邦 アド:茂山逸平

能「車僧」
シテ:河村浩太郎 ワキ:有松遼一  間:島田洋海
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範

車僧、初めて観る。有松さん、かっこ良かった♪

◆7/22 京都能楽養成会発表会
能「菊慈童」
シテ:大江広祐 ワキ:有松遼一
笛:杉信太朗 小鼓:林大輝 大鼓:河村凛太郎 太鼓:前川光範 地頭:分林道治

分林道治さんが地頭をするとどんな感じになるのか、楽しみにしていた。
想像していたのとまるっきり違って、ドキドキする。堪能、堪能。

◆7/25 片山定期能
能「半蔀」
シテ:分林道治 ワキ:原大 アイ:小笠原匡
笛:杉市和 小鼓:曽和尚靖 大鼓:河村大

狂言「御冷し」
小笠原匡 山本蒙一

能「鞍馬天狗」
シテ:橋本忠樹 子方:橋本淑香ほか ワキ:小林努 アイ:小笠原匡 和泉慎也
笛:森田保美 小鼓:成田達志 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光範

楽しみにしていた分林道治さんの半蔀。
橋掛を歩く姿が美しくて、それだけでジーンときてしまう。装束の取り合わせもステキ。ドキドキする。

そして今週末は大槻能楽堂の自主公演で〆かな。

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6月後半の観能メモ

なんだか暑さでヘロヘロ。
だけど能は観に行っている。能楽堂は涼しいもの♪
自分のための観能メモ。

◆6/26 若手能 京都観世会館
観世流舞囃子「東方朔」
味方團 河村浩太郎
笛:相原一彦 小鼓:竹村英敏 大鼓:井林久登 太鼓:加藤洋輝

金剛流能「巻絹」
シテ:豊島晃嗣 ツレ:宇高徳成 ワキ:小林努 アイ:茂山正邦
笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:河村大 太鼓:前川光範

観世流舞囃子「敦盛」
大江泰正
笛:左鴻泰弘 小鼓:林大和 大鼓:渡部諭

◆6/26 山口鷺流狂言ー地域伝承の可能性 大江能楽堂
「柿山伏」「千鳥」「鬼瓦」
山口鷺流狂言保存会

◆6/27 京都観世例会 京都観世会館
能「通小町」
シテ:浦田保浩 ツレ:片山伸吾 ワキ:清水利宣
笛:野口傳之輔 小鼓:久田舜一郎 大鼓:石井喜彦
地頭:林喜右衛門

能「楊貴妃 台留」
シテ:杉浦元三郎→杉浦豊彦 ワキ:江崎敬三 間:小笠原匡
笛:杉市和 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大
地頭:大江又三郎

能「雷電」
シテ:吉浪壽晃 ワキ:小林努 間:泉愼也
笛:森田保美 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範
地頭:井上裕久

◆6/30 TTRライブ能 in Miite
居囃子「砧」
激突対談「謡と囃子の勝負」
一調「歌占」
一調一声「玉鬘」
居囃子「玉之段」
出演 成田達志 山本哲也 片山清司 浦田保親

居囃子「砧」、思わず涙ぐむ。ライブならではの距離感で、気迫がひしひしと伝わってくるのに圧倒される。
サイン入りCDをゲット。

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〈チラシ〉分林道隆くんテレビ出演

勝手に応援している子方の分林道隆くんが、今日の朝日放送「がんばれ!元気ッズ」にご出演です!

祇園祭の菊水鉾でのお茶会で、道隆くんがお茶を点てる様子が放映されるとのこと。
お姉ちゃんと妹ちゃんも一緒♪
楽しみ、楽しみ。

7月28日(水)18時18分~18時24分
朝日放送「がんばれ!元気ッズ」

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大江戸捜査網

死して屍拾う者なし

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暑くって人間も犬も、討死状態。しばしお休み。

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祇園囃子の源流に関する研究

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笛を習い始めてから、祭囃子にも興味津々。
町家の2階から聴こえてくる祇園囃子に耳をかたむけると、真似っこして吹いてみたくなる。
京都の祇園祭の祇園囃子の笛は、能管が使われている。

さて祇園祭ということで、祇園祭つながりの本を紹介。

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター研究報告3
『祇園囃子の源流に関する研究』
田井竜一編
A5判 頒価600円

祇園囃子の源流 〈田井竜一〉
山鉾を囃す稚児舞 〈植木行宣〉
羯鼓稚児舞・獅子舞・しゃぎりにみる旋律および拍節構造 〈樋口 昭〉
文献資料一覧
音響資料・映像資料一覧

※入手方法は、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターのサイト

研究報告書ではあるけれど、民俗芸能や祭囃子に興味があるものにとっては、一気に読める。
巻頭のに田井竜一氏の「祇園囃子の源流」は、祇園囃子の成立と展開について考察されていて、読み応えがある。ひとつだけ残念に思うことは、本文に出てくる絵画資料や、民俗芸能を生で見てみないと、実感がわかないというか、想像がつかない。巻末には、文献資料・音響資料・映像資料一覧がついているので、ぼちぼちと探して楽しもう。

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CD「Next Generation!〜ライブ能ミュージック」

ご無沙汰してすみません。ちょっと復活いたします。
書きたいことがたまってます。

まずは先月手に入れた能楽囃子のCDのご紹介。これはかなりイケてます!
参加されている囃子方4人の直筆サイン入りを、TTR能ライブの会場で入手♪

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CD「Next Generation!〜ライブ能ミュージック」
TTR能プロジェクト 定価2800円(税込)

1ライブ能
笛:竹市学 小鼓:成田達志 大鼓:山本哲也 太鼓:前川光範
2一調「景清」
謡:片山清司 大鼓:山本哲也
3一調「松虫」
謡:浦田保親 小鼓:成田達志
4「望月」より
謡:片山清司 浦田保親
笛:竹市学 小鼓:成田達志 大鼓:山本哲也 太鼓:前川光範

上は、TTR能プロジェクトによるCD「Next Generation!〜ライブ能ミュージック」。
2009年にスタジオ録音されたものだ。

TTR能プロジェクトとは、幸流小鼓方成田達志師と、大倉流大鼓方山本哲也師のお二人がコンビを組み、能企画の活動をされているユニット名。能公演、ライブ能をはじめ、能公演前には、レクチャー講座などがあり、老若男女を問わず人気。
能ライブを、昨年、今年と拝見した。その絶妙なしゃべくり(?)に大笑いし、気がほとばしるライブの迫力に圧倒される。

TTR能プロジェクトのサイトはこちら
9月には、TTR能プロジェクト夏公演「砧」(9/12 大阪能楽会館) がある。

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