灯台下暗し
一昨日、雲林院の記事を書いているとき、世阿弥自筆本の雲林院と現行曲の雲林院の後場が違うことを知る。話の筋だけみるとすっごく面白そう。詞章をぜひ読みたいと思う。家には世阿弥の自筆能本の影印本はあるのだけれど、読めない(汗) 刊本が出ているに違いないと思うのだけれど、ネットで検索できなかった。
今日、なにげなく岩波の新日本古典文学大系『謡曲百番』をパラパラしていると、巻末に「古今曲名一覧」がついていて、翻刻・影印されている曲は、所収書が載せられているのに気がついた(気づくのが遅い!)。あららと思い雲林院をひいてみると、なんと岩波の旧版の日本古典文学大系に載っていることが判明。
さっそく一読。こっちの方が現行曲よりも好み。復曲されたようだが、観てみたかった…
今日の教訓 灯台下暗し。
新日本古典文学大系『謡曲百番』(岩波書店)の巻末「古今曲名一覧」は、便利だ。
これと『能・狂言必携』(学燈社)の「能作品全覧」は、常に机の上に置いておこう。
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