片山慶次郎「洛中のお宮さんの舞台」@能
新しい治療が始まったので、ちょっとブログ休憩。
でも、ひとつだけ紹介しておきたかったので、書き留める。
最近、京都の能舞台に興味がわいてきた。
能楽堂で知合う年配の方々の話の中に、しばしば、昔の金剛能楽堂とか、丸太町の観世能楽堂などの名前が出てくる。いつでき、いつ無くなったのか、ネットで調べたら簡単にわかると思っていた。しかし、いくら検索しても解決できなかった。結局、家にある本で輪郭をつかんだのだが、疑問点がいくつか残った。不躾ながら、その答えをご存知だと思う能楽師の方にお聞きして、なんとか見えてきた。もう少し裏付けをとったら、まとめて「花にいとふ風」に書いておきたい。しばし保留。
ネット検索していて気になったのが、観世流シテ方片山慶次郎師が、京都観世会館が出している小冊子『能』に連載されていたという「洛中のお宮さんの舞台」。何年の何号に載ってたかは書かれていなかったので、『能』のバックナンバーを所蔵する府立総合資料館で、新しい号から順にページをめくる。幸いにすぐに見つかった♪
12回の連載で、京都市内の神社の能舞台について詳細に紹介されている。このまま埋もれさせてしまうのは、もったいない文章なので、12回の題名と号数を記しておく。
できたら順番に、実際に訪ねてみたいなあ。
片山慶次郎「洛中のお宮さんの舞台」(京都観世会館会報誌『能』)
1 八坂神社の能舞台(平成17年10月 569号)
2 今宮神社お旅所の能舞台(平成17年11月 570号)
3 伏見御香宮の能舞台(平成18年1月 572号)
4 伏見稲荷大社の能舞台その1(平成18年2月 573号)
5 伏見稲荷大社の能舞台その2(平成18年4月 575号)
6 粟田神社の能舞台(平成18年5月 576号)
7 岡崎神社の能舞台(平成18年7月 578号)
8 松尾大社にあった能舞台(平成18年8月 579号)
9 下桂の御霊神社の能舞台(平成18年9月 580号)
10 流転の舞台 豊響殿その1(平成18年10月 581号)
11 流転の舞台 豊響殿その2(平成18年11月 582号)
12 流転の舞台 西院・春日神社の能舞台(平成19年1月 584号)
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コメント
もとよさん
読んでいてかわいそうな状態の舞台もあれば、現役な舞台もあり、いろいろです。
流転の舞台は、文字通り、あちこちと移設されていく舞台のこと。歴史とドラマですねえ。
神社の舞台ですから、奉納のために演能されるのでしょうね。
来月の4月3日は、八坂神社の初桜能です!
投稿: ヨウダ | 2010.03.13 01:51
ヤマギワさん
でしょ、でしょ。
まだまだ京都には知らないこと知りたいことが山ほどあって、興味がつきませぬ。
投稿: ヨウダ | 2010.03.13 01:47
こんばんは。
お身体、お大事に。
それにしても、京都にはこんなにたくさんの能舞台があったのですか?マジ?と聞き返したくなるほど、にわかには信じられませんが・・
八坂、今宮、伏見、粟田、岡崎、松尾、 ほんとうにこんなにあったのですか!かなり補助金が出てないと、やっていけてないのじゃないかな?・・・?
それと、流転の舞台って、いったいどういうのでしょう?なんだか、想像するだけで、胸の動悸が高まるというものです。
投稿: もとよ | 2010.03.12 23:07
それは興味深い!楽しみが増えました!
「お宮さん」という表現もなんともいえませんね!
曇りのち晴れ!!!(時々雨も降るでしょう)
投稿: ヤマギワ | 2010.03.12 08:20