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〈宣伝〉第9回初桜能

今週末、第9回初桜能が催されます。
初桜能とは、能楽師観世流シテ方分林道治師heart04が、毎年4月に八坂神社能舞台で催される会です。
野外の舞台なので立ち見ではありますが無料で楽しめます(椅子席は後援会などの招待客だのみ)。

今年の演目は「花月」。好きな曲のひとつなので、とっても楽しみ。
それに左鴻師匠の羯鼓が聴けるheart02

仕舞「弱法師」
片山清司

能「花月」
シテ:分林道治 ワキ:原大 アイ:小笠原匡
笛:左鴻泰弘 小鼓:林吉兵衛 大鼓:石井保彦

分林道治師のサイトはこちら

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能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴@日文研

2009年2月25日、国際日本文化センターで伝統文化プロジェクト公演会「能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴」という催しがあった。今でも忘れられない舞台。
それが、国際日本文化センターのサイトの映像ライブラリとしてまるまる公開されている!
必見必聴。他にも面白そうな講座がいっぱい公開されている。

国際日本文化研究センター映像ライブラリ

第1部の曲は、礼脇・序の舞・獅子 鞨鼓付

以下は、mixiのその日の日記に書いたもの

笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範による「獅子 羯鼓付」。
ものすごかった。
すごい気合いというか、鬼気迫るというか、激しさと緊張感で、目が離せない。4人からオーラがでているみたいで、感動で涙があふれてきた。
良いものを見せていただきました。忘れない。

日文研の伝統文化プロジェクト公演会「能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴」。
第一部が、能楽囃子の伝統的演奏。第二部が能楽と管弦楽のための組曲で、サンプラーと能楽囃子の生演奏によるコラボ。
日本の音楽と西洋の音楽、全く相反する、それぞれで完成されたもの。
このふたつを融合させるとどうなるか。
実験としての第二部の取り組みの意義はすばらしいと思うけれど、第一部の獅子を聴かされた後ではちょっと…

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3月後半の観能メモ

放射線治療、やっと半分がおしまい。あと12回。
午前中に通院して、午後から仕事。でも仕事へ行けないことの方が多い。
放射線治療自体は、痛くも痒くも熱くもないのだが、かなり疲れる。
ブログを書く気力も残らず、しばし休憩。
しかし能と笛の稽古へはせっせと通っている。私にとっては最良の薬。

3月後半の観能メモ

◆3月15日 四季彩能@京都観世会館
能「熊野」
能「女郎花」

◆3月22日 塩津哲生の會特別公演@喜多能楽堂
能「白髭」
シテ:塩津哲生 ツレ:井上真也・佐々木多門・長島茂
ワキ:宝生欣哉 ワキツレ:大日方寛・御厨誠吾 アイ:山本東次郎
笛:松田弘之 小鼓:観世新九郎 大鼓:亀井忠雄 太鼓:観世元伯

初めての喜多能楽堂。
塩津哲生師の能をずっと観たいと思っていたところに、白髭という珍しい曲をやらはるとなると、いかざるを得ない。松田弘之師の笛を聴くのも久しぶり。
喜多流はほとんど観たことがないので、ドキドキ、ワクワク。
地謡、お若い方ばかりのように見えたけど、すごい迫力。
白髭明神、悪尉の面。楽の舞、なんだか異空間な感じで面白かった。
天女が天灯、竜神が竜灯を持って現れ、作り物のお宮の左右、杉の葉で覆われた灯明台に置く。そして相舞。なんとも華やか感じ。

間狂言、狂言をひとつ分見るくらいの見応えがあった。
白髭明神の上葺のため勧進聖が清水寺へ参詣する一行に勧進をするというお話。勧進聖の乗った舟、参詣の一行が乗った舟の二艘が舞台に登場して問答する。参詣の一行が理由をつけて喜捨を断るので、聖の験力で湖の底から鮒の精が現れ鮒舞を披露。面白いなあと思ったのは、勧進聖が手に柄杓を持っていたこと。柄杓で喜捨を受けとること、まさに中世の習俗。

2時間以上かかったが、見所満載でとても短く感じた。
観世流の小鼓の能は初めて観た。座る方向が違うのにびっくり。

◆3月27日 片山定期能@京都観世会館
能「盛久」
能「藤戸」

◆3月28日 京都観世会例会@京都観世会館
能「小袖曽我」
能「桜川」
能「葵上」

小袖曽我の分林道治師、初めての直面でのシテということだ。むっちゃ良かった!ツレの浦部幸裕師との相舞、二人の息がぴったりと合っていて、美しい舞姿。竹市学師の男舞、良い感じ。

桜川、幽雪師。桜の花びらをすくう網を持っての舞姿、立ち姿にみとれる。

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古能

古書店に頼んでいたが本が届く。
『古能』(写真/萩原秀三郎 文/後藤淑 河出書房新社 1970)
能の源流である各地に残る民俗芸能をモノクロ写真でとらえた大型写真集。
大きすぎて表紙の写真をスキャンできない。B4の変型判。
すごい迫力だ。
春日若宮御祭の弓矢立合の笛方さんが杉市太郎師だと思うのだけれど…

今日は師匠の追っかけで、喜多流粟谷明生師の社中の会・大阪菊生会へ行く。
観世流の能を観ることが多いので、喜多流の謡は新鮮。
最近、喜多流がとっても気になる。来週は塩津哲生の會特別公演に行くし、来月は涌泉能へ行ってみようと思っている。

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古事記 成長する神々

100313佛教大学で神話学を教える斎藤英喜先生の新刊『古事記 成長する神々』(ビイング・ネット・プレス 1800円)が出た。さっそく読ませていただいた。

プロローグに、
『古事記』の神話世界のほんとうの魅力を知ろうとするならば、やはり「原文」にそくして理解することが一番大切だ。
そして概説やあらすじからは見えてこない『古事記』のほんとうの面白さは、原文のなかの言葉、一語、一語のなかに秘められていることはまちがいない。

と書かれていた。

そりゃそうだよなあと思いながら読み進めていくと、『日本書紀』と『古事記』では、神話の描かれ方が全く違うということを知り唖然とする。それは単に『日本書紀』が編纂モノであるということだけではない。それぞれが明確な意図と、性格を持っているようだ。日本書紀は、中国の新しい思想をふんだに取り込み、中国を意識して編集されている。古事記でも、中国の新しい思想抜きには考えられないとはいえ、古い形の歌謡や、より原始的なモノを残している。

本文は、イザナキ・イザナミの章 スサノオの章 オホクニヌシの章 アマテラスの章 天孫降臨の章 天皇と英雄の章と分かれており、それぞれの神が成長していく姿は、まるでロールプレイングゲームの主人公のよう。次はどうなるの?どうなるの?と、どんどんと読み進めてしまう。
この本は、古事記を中心に読み進めていくことが目的であるが、コラム的に「古事記偽書説」や「中世日本紀」「出雲大社参拝記」もはさまれており、さらに好奇心をくすぐる。巻末の参考文献をたよりに、日本神話探求の旅のゲームが始まりそうだ。

先日、著者の斎藤先生と会食する機会を得た。もちろん本を持参してサインしていただく。
初心者の質問にも丁寧に答えてくださり、古事記を精読してみようという気持ちがフツフツとわいてきた。ありがとうございました。
斎藤英喜先生の奥様くたくたさんのサイトはこちら 斎藤先生の部屋があります。

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片山慶次郎「洛中のお宮さんの舞台」@能

新しい治療が始まったので、ちょっとブログ休憩。
でも、ひとつだけ紹介しておきたかったので、書き留める。

最近、京都の能舞台に興味がわいてきた。
能楽堂で知合う年配の方々の話の中に、しばしば、昔の金剛能楽堂とか、丸太町の観世能楽堂などの名前が出てくる。いつでき、いつ無くなったのか、ネットで調べたら簡単にわかると思っていた。しかし、いくら検索しても解決できなかった。結局、家にある本で輪郭をつかんだのだが、疑問点がいくつか残った。不躾ながら、その答えをご存知だと思う能楽師の方にお聞きして、なんとか見えてきた。もう少し裏付けをとったら、まとめて「花にいとふ風」に書いておきたい。しばし保留。

ネット検索していて気になったのが、観世流シテ方片山慶次郎師が、京都観世会館が出している小冊子『能』に連載されていたという「洛中のお宮さんの舞台」。何年の何号に載ってたかは書かれていなかったので、『能』のバックナンバーを所蔵する府立総合資料館で、新しい号から順にページをめくる。幸いにすぐに見つかった♪
12回の連載で、京都市内の神社の能舞台について詳細に紹介されている。このまま埋もれさせてしまうのは、もったいない文章なので、12回の題名と号数を記しておく。
できたら順番に、実際に訪ねてみたいなあ。

片山慶次郎「洛中のお宮さんの舞台」(京都観世会館会報誌『能』)

1 八坂神社の能舞台(平成17年10月 569号)
2 今宮神社お旅所の能舞台(平成17年11月 570号)
3 伏見御香宮の能舞台(平成18年1月 572号)
4 伏見稲荷大社の能舞台その1(平成18年2月 573号)
5 伏見稲荷大社の能舞台その2(平成18年4月 575号)
6 粟田神社の能舞台(平成18年5月 576号)
7 岡崎神社の能舞台(平成18年7月 578号)
8 松尾大社にあった能舞台(平成18年8月 579号)
9 下桂の御霊神社の能舞台(平成18年9月 580号)
10 流転の舞台 豊響殿その1(平成18年10月 581号)
11 流転の舞台 豊響殿その2(平成18年11月 582号)
12 流転の舞台 西院・春日神社の能舞台(平成19年1月 584号)

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大阪のお稽古日〈羯鼓〉

今日は河村定期に行きたかったが、体調がいまいちなのであきらめる。
味方健先生の「藤戸」、観たかった。

NHK能楽鑑賞「土蜘蛛」をテレビで観る。
面白かった!生で関根祥人師を観たいと強く思う。
来週の日曜日、桃々会がある。東京、行きたい(行くかもしれない)…
桃々会
3月 14日 (日) 於:観世能楽堂
能「経正」 関根祥六
能「求塚」 関根祥人
能「殺生石」 関根祥丸
狂言「鬼瓦」 善竹十郎

さて夜は大阪のお稽古日。1月の初回のお稽古日以来なので久々。
今日こそは、吹き通せるようにがんばると意気込んで行ったのだが、笛の神サマはおりてこなかった。
いっぱい間違えるし、息も続かないし、なんだか情けない。
次回はとりあえず落ち着いて吹こう。
お稽古アフターは、鶴橋駅近くのいつものお店、ひげさん。
今が旬のホタルイカの炊き込みご飯が、美味しかった。

古本屋さんに頼んでいた国民文庫の『謡曲全集』上下が届く。
上巻に内外別の200番、下巻に番外曲200番が入っている。
下巻の番外曲をパラパラと拾い読み。平家モノが多いし、うれしい♪

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獅子

100303

図書館で「日本の伝統芸能と和楽器」( NHKエンタープライズ)の笛(篠笛・能管)の巻のDVDを借りてきた。
ちょうど藤田大五郎の一管「獅子」を見ているとき、クイールとルークがテレビの前で戯れだした。
おお、まさに獅子!
あわててデジカメを取りに行き、カメラを向けると遊ぶのをやめてしまう。残念。
おやつをもらえると思って、大獅子まで登場。

このDVDには、現代的な笛として 「田楽笛 即興曲」 (作曲・田楽笛:一噌幸弘)も収録されていて面白い。
藤田大五郎の一管「獅子」は、特選NHK能楽鑑賞会「一調・独吟・一管集」に収録されているものと同じ。

藤田大五郎といえば、今年で三回忌。生で聴いてみたかった。
年末には、追善能や偲ぶ会があることをネットで拾うが、ぜひとも行きたい。

獅子とペキニーズの微妙な関係は こちら

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花にいとふ風更新情報

花にいとふ風」のリンク集に、観世流シテ方河村晴道師公認ブログ「梶の葉の舟」を追加しました。
トップページの3月のお稽古日を更新しました。

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