未刊謡曲集
古典文庫の田中允編『未刊謡曲集』。53冊。
2403番の未刊曲の解題と翻刻が収録されている。
今年の春、全巻揃いで格安だったので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った本(それでも私にとっては高かった)。
「いったい何のために買ったん?」というダンナさんの問いに、きっぱりと宣言しましたとも。
「京都の史跡には、なんでこんな所に、こんな伝承地があるん?という所がたくさんあるでしょ。それは近世に能や歌舞伎から作られた伝承地やと思うの。私は、それを探すのを趣味にする!」
大好きな平家物語を題材の曲も多いし、こんな主人公がという曲もあるし、えっと思うような曲(キリスト復活とか朝日新聞)もあり、読んでいると面白い。
室町時代から現代にいたるまで、どれくらいの曲が作られたのか、どんな曲があるのかと興味を持たれた方は、田中允「謡曲の現存曲」「謡曲曲名総覧」(『能楽全書』第3巻所収)を読んでみてくださいませ。
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