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野口傳之輔喜寿記念能と囃子の会

大阪でご活躍なさっていらっしゃる森田流笛方野口傳之輔師の喜寿記念 能と囃子の会へ行って来た。
喜寿記念とあるだけに、出演者も豪華絢爛で、いっぺんに観るのはもったい。

舞囃子「絵馬」
山本章弘 大西礼久 浦田保親
笛:左鴻雅義 小鼓:上田敦史 大鼓:辻芳昭 太鼓:中田弘美

師匠のお父さまの笛。
おめでたい舞台なので、キレイな蒔絵の筒。そちらばかりに目がいくワタシって…

一管「豊後下り羽」 森田啓子
女性の笛方さんが、笛を吹く姿、とても勉強になる。
指の押さえ方、吹き込む口元ばかりみていた。

能「鷺」
梅若玄祥 大西智久 福王知登 善竹忠一郎 
笛:野口亮 小鼓:荒木賀光 大鼓:守家由訓 太鼓:三島元太郎

初めて観るのでワクワク。
もっと鷺なのかな〜と(動物的だと)想像していたのだけれど、粛々としているんだ。
全身白一色の玄祥師、似合ってた。シテのセリフって、二言なんや。
鷺乱、初めて聴く。

狂言「蝸牛」 茂山七五三 茂山宗彦 茂山逸平
休憩いれないと、もたないので、みてない。ごめんさい。来年の春秋座で観ます。

能「景清 松門之会釈」
大槻文蔵 赤松禎英 武富康之 江崎金治郎
笛:野口傳之輔 小鼓:久田舜一郎 大鼓:山本孝

こちらも初めてでワクワク。
平家好きなワタシにとっては、見逃せない能。
平家諸本によって景清の最後がどうなったかは違うし、能の中では、景清伝承がベースになっている。
松門之会釈がよくわからなかった。もっと予習していくべきだった。とほほ。
大槻文蔵師のほかの舞台も観てみたい!と強く思う。
傳之輔師、喜寿というと77歳。お姿もお笛も、そのお歳にはみえない。

一調一管「安宅」 長山禮三郎 森田徳和 清水晧祐
森田徳和師の笛は初めて。音色が高音に聴こえる。
とっても男前heart01

能「道成寺」
観世清和 福王茂十郎 善竹隆司 善竹隆平
笛:斉藤敦 小鼓:大倉源次郎 大鼓:山本哲也 太鼓:上田悟

観世宗家の乱拍子をじっくりみたいと、中正面の正面よりの前から3列目の端の席。私にとってベストポジションheart01
白拍子の装束は、鶴菱文様(だと思う)の唐織だけど、とても淡い色遣いで、地はクリーム色。その下は、薄いグリーンの鱗文様。で、黒地の丸尽しの縫箔。それが蛇になると、黒地の丸尽しの縫箔が、白地の丸尽しの縫箔にかわってた!薄いグリーンの鱗文様も別の色に!(って、何色だっけ)
観世清和師は、やっぱり家元、オーラがすごくて、ぐんぐんと引き込まれてしまう。
斉藤敦師の披きでもある。緊張気味な面持ち。後見には師匠の傳之輔師。印象的だったのは、急之舞がとても丁寧であったこと。
鐘を吊るした茂山宗彦師と松本薫師の手際の良いことったらお見事。

至福の時を過ごしたけど、体力も気力も使い果たした。
帰りの電車の中では、しばらく能を観なくてもいいと思う。
しばらくはおとなしくしていよう。

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松風@春秋座

京都芸術劇場は、2001年に京都造形芸術大学内に開設された、大学が運営する劇場だ。
歌舞伎の上演を想定してつくられた大劇場の春秋座、現代演劇・ダンスの上演を想定してつくられた小劇場のstudio21の2つの舞台がある。

今日は、春秋座で開催された「春秋座 ―能と狂言」に行ってきた。

プレトーク〈 「松風」という能〉
松岡心平(能楽研究、東京大学大学院教授)
渡邊守章(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長)

う〜ん。好みだろうけど、必要ない気がする。

狂言「昆布売」
シテ:茂山七五三
アド:丸山やすし

平家節や小歌節とか踊り節なんかがでてきて、にぎやかで楽しい。狂言には、平家節がたまに登場するんだ!

能「松風」
シテ:観世銕之丞
ツレ:梅若晋矢
ワキ:殿田謙吉
笛:藤田六郎兵衛
小鼓:大倉源次郎
大鼓:亀井広忠
後見:柴田稔、清水寛二
地謡:片山清司、梅田邦久、橋本雅夫、青木道喜、味方玄、吉浪壽晃、分林道治、味方團

歌舞伎スタイルの劇場なので、橋懸かりは花道だし、とても広い舞台の空間だし、もちろん照明もあるし、どうなるのだろうと思っていたが、すべてが見事に演出されていた。特に照明、舞台を邪魔せずに成功していたように思う。

観世銕之丞師がシテの舞台は、初めて観る2回目。
まあ、なんて美しいんだろう!まるで動く歩道にでも乗っているかのように、上体が微動だにせずに進んでいく姿、舞う姿、シオル姿。目が離せない。声もステキ。
好きな能楽師さんがまた増えた。

六郎兵衛師の笛にも胸がキュンキュンheart01

情景が目に浮かぶ詞章、月の光のもと汐を汲む美しい亡霊、恋人を思い形見の装束を身につけて物狂う様子。
「松風」がなんで人気があるのかが、よくわかった。


来年、2010年2月20日、春秋座で「春秋座狂言立ち合い」という公演がある。
和泉流の野村万作、萬斎の一座と、大蔵流の茂山千五郎家の一座による立ち合い狂言。「三番叟」(和泉流)と「三番三」(大蔵流)、狂言「蝸牛」を競演する企画で、昼の部と夜の部で、それぞれが交代して演じる。
野村萬斎さんの「三番叟」、今から楽しみ♪
笛は、萬斎さんの「三番叟」が一噌幸弘さんで、茂山逸平さんの「三番三」が杉信太朗さん。笛大好きなワタシ、この聴き比べも楽しみ♪
小鼓は、大倉源次郎、吉坂一郎、上田敦史。大鼓は、亀井広忠。

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能舞台

能舞台の平面図を、イラストレーターで書いてみた。
お絵描きは、すっごく楽しい♪線が歪んだ所があるけどご愛嬌。
昔の能舞台の平面図を見ていたら、いろんな言い方があっておもしろい。
わたしは舞台裏を見たことが無いので、鏡の間というのが、すっごく神秘の世界。
今度、大津のお稽古へ行ったら、ぜひぜひ鏡の間をのぞいてみよう。

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花にいとふ風
能の本棚能舞台

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能管教室12月のお稽古日

左鴻先生の能管教室12月のお稽古日が出そろいました。

京都 3日(木)、25日(金)
大阪 13日(日)、26日(土)
大津 1日(火)
東京 23日(火)
   

「花にいとふ風」に、ブログやmixi日記に書いたお稽古日記を、簡潔にまとめて、「管理人のお稽古日記」のコーナーに記録していこうと思います。お稽古がどんな感じかが、ちょっとでも伝わるといいなあと思います。

昨日は、京都のお稽古日。
女性の方が、お稽古見学に見え、入門を決められました。お稽古仲間が増えて、うれしいです♪
京都の教室は、私が入門した頃には、ほとんどが学生さんでしたが、今では社会人の方が多くなりました。
羯鼓、またしてもボロボロで、吹き通せません。いつになったら…

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見所

来年の1月31日、林吉兵衛襲名披露能のチケットが届いた。楽しみheart01
届いたのは、正面の1番前の席だけれど、自分では絶対に選ばない席。

能は、どこから観るのがベストなんだろうか?
能楽堂で知り合ったお友達や、お笛の兄弟子さんや姉弟子さんにたずねても、千差万別。
絶対に正面という人もいれば、脇正面という人もいる。
前の方がいい人もいるし、後の方がいい人もいる。
結局は、個人の好み。
私の場合、笛方さんの笛を吹く姿が1番美しく見える場所となるので、正面でも脇正面でも中正面寄りの席が好き。
河村能舞台や山本能楽堂は、2階席が好き。
京都観世会館の1番前の席は、演者の足下が見えないし首が痛くなるけど、金剛能楽堂の1番前は、演者の足下が見えるし好き。
大阪能楽会館の2階の桟敷席も気兼ねがなくて好き。

大きな男の人や、キモノを着ていて席に深く腰掛けない人が、前の席に座られると、ちょっと悲しい。

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よしだあきこ個展 “A´s JUNKS.11 ~at dix années~”

キモノつながりのお友達、よしだあきこさんの個展に行って来た。

よしだあきこさんは、コルクやワイヤーを使ったアート作品や、椅子や小さなボックスの木工作品を作っていらっしゃる。
今年の春にはNHKのおしゃれ工房にもコルク人形を作る講師として出演なさっている。
壁をつたうワイヤーの人形が、白壁に上手い具合に影を落として、効果抜群に展示されていた。

会場となっている雑貨屋とギャラリーを兼ねる「dix années」さんも、ステキな雑貨がたくさんあって、帰りには散財してしまう。

よしだあきこ個展 “A´s JUNKS.11 ~at dix années~”

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<とき>
2009年11月22日(日)~11月28日(土)
11:00~20:00(最終日は17:00にCLOSEします)
<ところ>
雑貨屋+レンタルギャラリー「dix années(ディザネ)
〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町1-5-23

よしだあきこさんのブログはこちら

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道明寺&一角仙人@京都観世会館

日曜日、京都観世例会。道明寺と一角仙人を観る。
どちらも初めて観る曲なので、ワクワク、ドキドキ。

●能「道明寺」笏拍子
シテ:大江又三郎師に替わり片山清司 ツレ:味方團 大江広祐 ワキ:高安勝久 アイ:茂山良暢 笛:杉市和 小鼓:吉阪一郎 大鼓:石井喜彦 太鼓:前川光長

体調がよろしくない場合は、パスさせてもらおうと思っていたのだが、行って良かった。
笏拍子という小書、おもしろかった。後シテの白太夫が、笏拍子を打って囃す。

例によって古事類苑で笏拍子を調べてみる。
拍子ははうし、又ひやうし言う。蓋し天岩戸の神遊に権輿す。故に専ら神楽に用い、又催馬楽、東遊に通用せり。拍子は二枚、其形笏に似たり。相撃ちて声を発し、以て声楽を節す。尋常の笏を用いるものを笏拍子と称するに対して、之を大拍子といえり。
(引用は、カタカナをひらがなにあらため、句読点をほどこしました)
絵巻とかにも、貴族が笏拍子を打っている場面が出てくるし、あんなふうに使うのかなあ〜と想像するとおもしろい。

間狂言の末社の神の舞もおもしろかったし、来序や、イロエとか、聴き所いっぱいの笛は杉先生heart01

●能「一角仙人」醉中之舞
シテ:味方玄 ツレ:分林道治、河村浩太郎、河村和晃 ワキ:福王和幸 山本順三 笛:光田洋一 小鼓:林光壽 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

施陀夫人が、分林道治師だったので、すっごく楽しみだった。
期待どおりに美しく、一角仙人をたぶらかせてくれた。玄師との相舞(と言ってもいいのかな?)、ちょこっとづつずれながら一角仙人が、施陀夫人のあとをついて舞う姿が、とっても自然で良い感じheart02
最後、神通力を失い龍神に追われた一角仙人は、揚幕の中へ前転で飛び込んだ。角がある面をつけたまま、すごい!あっ!と声が出てしまった。

最近、楽の能を観てないなあと思ってたら、2回も楽が聴けて、満足。

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安宅@大槻能楽堂

「梅原猛の能を観る」、今月は、友枝昭世の安宅。
友枝昭世を観るのは2回目。ワクワク、ドキドキ。
大好きな宝生閑も、完璧に富樫になりきって、弁慶との丁々発止なやり取りが、真に迫っている。
友枝昭世の弁慶は、思慮深く知的。男舞が美しかった。
なんだか、あっという間に時間がたっていた。

座った場所が悪かったせいか、せっかくの杉先生の笛なのに、エコーかかったみたいに聞こえる(>_<)

残念だったこと。
能を観るシリーズでは、詞章をパンフとしてくれるのだけれど、それをいっせいにめくる音が、舞台を邪魔する。前に自然居士を観たときも、同じ現象が起ったのだけれど、クレームでないのかなあ?

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千野の摘草

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森田光風編『千野の摘草ー森田操遺稿』(ペリカン社 1986年)

帯の表章先生のコトバを引用すると、
能楽笛方の名手だった森田操の遺稿集『千野の摘草』は、能の秘事・口伝を惜しげもなくちりばめ、能楽史上の興味深い逸話を満載した好著として定評があるが、入手し難い稀覯本としても著名であった。それが、索引を新たに添えた使い易い形で再刊されるという。研究者にとって福音たるのみならず、能楽愛好家の渇をいやす快挙と言えよう。

ずっと欲しかった本を手に入れた。
欲しい、欲しいと心から願っていると、必ず手に入る。
思いがけずに夢がかなったとき、神サマは絶対にいると確信する。
これでもし、『能楽叢書 要技類従』を手に入れたら、自分に超能力があると信じるかもしれない。

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マック10歳になるの巻

昨日は、マックの10歳のお誕生日birthday
ありがとうマック、ずっと一緒にいてくれて。

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犬のケーキ屋さんが店を閉めてしまったので、牛肉の刺身を買ってきてやる。大喜び。

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みんな殺気立ってます。ルークは初めての生肉体験。

花にいとふ風に、能管のお稽古に関することで、新しいコーナーを新設♪
お稽古に行けない分、思い出して書きながら復習です。

追記
あれだけ苦労した中之舞が吹けない(>_<)
完全に、忘れてる!

追記
新コーナー、ダメ出しがいっぱいで、あえなく削除。

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おそうじスリッパ

ママは、ヘンなスリッパをはいて、ボクを挑発するんだ。

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明日はマック兄ちゃんとボクのお誕生日会です。楽しみです。

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乳ガンその後 その2

抗がん剤投与1回目からちょうど2週間で、副作用の脱毛が始まる。手で髪をすくと、髪の毛がまとまって抜けるようになり、3日目で、まるで妖怪ぬらりひょんみたい。おまけに頭皮がピリピリと痛む。このままでは悲しいので、思いきって全部剃ってしまった。スーパーモデルみたいになることを期待したのだけれど、ダンナさんに言わせると、小坊主みたいですって!失礼な!
用意していたワッチ帽や、ケアのための帽子が役立つ。ウイッグも買ったが、外出時、ウイッグをつけると、どうしても公共交通を利用して移動しなければならない。季節柄、インフルエンザの感染が怖いので、ワッチ帽にヘルメットをかぶり、原付で外出してしまうので、ウイッグの出番が少ない。

1週間ごとの血液検査では、白血球がどんどん低下。低下を止める注射をするが、この注射の副作用が微熱と腰痛。階段の上り下りも困難なほど腰痛がでたが、痛み止めのロキソニンで、なんとか緩和。

その翌週、2回目の抗がん剤投与。事前に行う血液検査では、注射の成果か、白血球数が元の値に戻っている。1回目の抗がん剤投与は入院だったが、2回目からは通院で受ける。部屋には、5つのリクライニングチェアーと、それぞれに小型テレビとDVD機器が備え付けられている。だいたい1時間半くらいかかるので、次回は、能のDVDを持って行こう。
季節性のインフルエンザの予防注射も受ける。2週間後には、新型インフルエンザの予防注射も受ける予定。
当日、翌日は、あまり変化は無かったが、3日目の晩に、むかつきと吐き気が交互に襲い、夜がつらい。1回目のよりもきついかも。口の中は常に乾燥して水分が欲しいし、爪の色も変わってきた。食欲もない。頭痛。便秘。
がまんできないほどではない。仕事へも行っているし、遊びにも行く。ただ、体力、気力が落ち、疲れやすくなっているのはたしか。無理はできないと強く感じる。
お酒は止められているわけではないのに、身体がまったく受け付けない。不思議なモノだ。

仕事は、週に3日間だけ働いている。体調の悪い時は、休ませてもらう。
まわりに支えられて、本当にありがたい。

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能楽で寿ぐ@茶道資料館

茶道資料館開館30周年記念秋季特別展「わび茶の誕生−珠光から利休まで−」にあわせての能楽囃子のミニコンサート「能楽で寿ぐ」に行く。
曽和尚靖師と杉信太朗師の一調一管。
短い時間に、小鼓と能管の解説と、演奏があった。やっぱり能楽囃子、大好きheart04
尚靖師の小鼓を打つ姿は、凛としていて美しく、小鼓の説明もいつもながら分かり易く楽しい。ミニコンサート終了後、資料館の副館長筒井先生が挨拶の中で、尚靖師を呼び出し、絶賛のコトバに、ちょっと照れ照れな尚靖先生でした。
信太朗師の笛は、若さいっぱい。そうでなくてもパワフルなのに、一管での早笛、すっごい吹き込みに、目をみはる。
帰りに、杉市太郎追善公演のチケットを売る信太朗師に、握手してくださいと頼むと、能楽界のハニカミ王子は、照れながら握手してくれました。完璧にミーハーな怪しいおばさんです。いえいえ、信太朗師のような、強い吹き込みができるようになりたいというおまじないのつもりheart02
家に帰ったら、手も洗わずに、1番にお笛の練習をしましたよ(笑)

コンサート終了後、30分だけ特別展を見せていただけた。
興味を引かれたのは、『室町殿行幸御餝記』と、『禅鳳雑書』。
『室町殿行幸御餝記』は、永享9年(1437)、後花園天皇が室町幕府第6代将軍足利義教の邸宅・室町殿に行幸した際、その会所のしつらえなどが書かれた記録。
『禅鳳雑書』は、金春禅鳳の伝書。

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比較日本文化研究会「第14回研究大会」

ご案内をいただきましたので、宣伝いたします♪

比較日本文化研究会第14回研究大会

大会テーマ『能楽の「文化遺産」化を問う—「伝統芸能」の現在—』

研究活動報告

【日時】 2009年12月05日(土)13時〜17時10分
【会場】大阪市立弁天町市民学習センター(大阪市港区弁天1-2-2-700 オーク2番街 7階)
・JR環状線「弁天町駅」下車 北口徒歩3分
・地下鉄中央線「弁天町駅」下車 西口A出口より徒歩3分

【概要】
 世界無形遺産へ登録された能楽は、国内のみならず海外からも評価される、きわめて高名な伝統的日本文化のひとつです。その一方で、直接的な当事者間では、存続の危機すら囁かれていることは、ほとんど知られていません。
 現代の能楽が置かれた状況について、能楽師・研究者・公演企画者それぞれから発表をうかがい、文化研究全般が置かれた状況をとらえかえす議論を目指します。

【発 表】
帆足 正規 氏(能楽笛方森田流)
藤田 隆則 氏(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター・准教授)
安田 貞雄 氏(セクター88・代表)
【コメント】
才津 祐美子 氏(長崎大学・准教授)
【司 会】
永原 順子 (高知工業高等専門学校・准教授)

研究会事務局
〒621-8555亀岡市曽我部町南条大谷1-1
京都学園大学人間文化学部 佐々木研究室
比較日本文化研究会http://d.hatena.ne.jp/hikakunihon/

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橋弁慶@京都観世会館

片山定期能で「橋弁慶」を観る。すっごく楽しい曲だ。
能には二通りあると思う。ひとつは、詞章の美しさを聴く能。ひとつは、見て楽しむ能。
「橋弁慶」は、まさに見て楽しむ能。
誰もが知っている弁慶と牛若丸の五条橋でのお話。間狂言も、声を出して笑える。
牛若丸は子方が演じる。今日の子方は味方和ちゃん。
和ちゃんがんばれ!と、熱くなって見入ってしまった。
笛が師匠だったので、なおうれしheart01(って、師匠の追っかけで行ったのですもの当然)

実は、金曜日に2回目の抗がん剤治療を受けたところで、能1番だけを観て帰るつもりだった。
でも、「橋弁慶」が楽しくて、能を観たいアドレナリン急上昇。
もうひとつの能は大好きな曲「葵上」で、笛は杉信太朗師。
「葵上」は聴いて楽しめ、見ても楽しめる一粒で二度美味しい曲。
最近、信太朗さんの笛を聴いていないので、聴いて帰ることにする。
いつもながら、インパクトのある音色でしたheart04

信太朗さんといえば、来週の火曜日、茶道資料館開館30周年記念「能楽を寿ぐ」にご出演。楽しみnote

茶道資料館開館30周年記念「能楽を寿ぐ」

【出演】小鼓:曽和尚靖  笛:杉信太朗
【日時】2009年11月17日(火) 開場18時 開演18時30分
【会場】裏千家センター1階ホール
【入場料】入館料のみ(一般800円 大学生500円 中高生300円)
【申込み方法】電話またはFAXで予約 先着100名
詳しくは裏千家のホームページ

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羯鼓

お笛のお稽古、先月から「羯鼓(かっこ)」に入った。
羯鼓は、大好きな能「自然居士」や「花月」に出てくるので、お稽古できて、うれしい。
しかしながら、てこずっている(涙)
初段。唱歌も指も覚えたけれど、なんだか師匠の前に出ると間違えてしまう。
張扇(はりおおぎ)の音に、ついていけない。いつものことだが、張扇の音を聞こうとすると、唱歌や、特に指が飛んでしまう。
練習あるのみ!

「羯鼓」は、「自然居士」や「花月」「望月」などで、喝食(かつしき)や放下僧が、お腹につけた羯鼓という楽器を撥で打って舞う舞事のひとつである。

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鞨鼓という楽器は、『古事類苑』楽舞部2-33によると、

鞨鼓、古へ羯鼓二作ル、戎羯ヨリ出ヅルヲ以テ名トス、或ハカツコト云ヒ、又ハに作る者は、音通ヅルヲ以テナリ、撃ツニ両杖ヲ用異ル、故二又ヰル両杖鼓ノ名アリ

とある。

上の写真は、京都市立芸術大学・伝統音楽研究センターに常設されている雅楽に使われる鞨鼓。

能管のお稽古はいつでも見学を受け付けています♪
興味がある方は、こちらまでメールください。
京都のお稽古場は、月2回の木曜日。夕方から午後8時ごろまで。
大津・大阪・東京の教室もあります

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クイールとルークの秘密基地

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段ボールの犬小屋。
今日はクイールとルークが入っていたので、屋根を開けてパチり。
やっぱりクイールは、いるのかすらもわからない。トホホ。

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京都謡曲史跡案内「橋弁慶」

週末、片山定期能の11月公演がある。
体調が良ければ行きたいので、「橋弁慶」の予習。
詞章を読む。読んだら書く。この習慣はいいかも。

橋弁慶」。てぬぐいの写真を「清水寺参詣曼荼羅」の五条橋の写真に差し替えたい。

昨日、田茂井廣道師の「道の会」、すっかり忘れてた。
全部は無理だし、「望月」だけでも、観に行こうと思ってたのに…ショックだ(涙)

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マックの秘密基地

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生協カタログに、子ども用の段ボールでできた秘密基地があった。
犬たちの小屋にもいいかも、さっそっく買ってみた。
入れ替わりで、マックとクイールが使っている。
子どもたちが自分でお絵描きするように、段ボールは真っ白。ペキニーズのカレンダーとかを貼ってみようかと構想中。

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京都謡曲史跡案内「頼政」更新

花にいとふ風の京都謡曲史跡案内「頼政」を更新しました。

明日は、扇の芝を更新予定。

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京都謡曲史跡案内「経政」

停滞中の「花にとふ風」ですが、久々に記事をひとつ更新。
これからは能を観たらすみやかに書くことを実践しよう!

京都謡曲史跡案内の曲目解説ページの「経政」。

語り物系の平家物語では、平経正が幼少の頃に仕えたのは守覚法親王となっているので、謡曲でもそうなっている。でも史実では、経正が稚児として仕えたのは先代の覚性入道親王で、当然ながら男色関係にあったと思われる。
そんなこんなでゆかりの史跡を書いてみたが、何も残ってないでは史跡案内にならないか。御室の桜がキレイな時にでも写真を撮りに行こう。町名プレートの写真になる可能性大(汗)

そうそうヘッダの画像も菊から天女へ替えました。「二曲三体人形図」からとったのだけど、天女舞とわかるでしょうか?

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未刊謡曲集

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古典文庫の田中允編『未刊謡曲集』。53冊。
2403番の未刊曲の解題と翻刻が収録されている。

今年の春、全巻揃いで格安だったので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った本(それでも私にとっては高かった)。
「いったい何のために買ったん?」というダンナさんの問いに、きっぱりと宣言しましたとも。
「京都の史跡には、なんでこんな所に、こんな伝承地があるん?という所がたくさんあるでしょ。それは近世に能や歌舞伎から作られた伝承地やと思うの。私は、それを探すのを趣味にする!」
大好きな平家物語を題材の曲も多いし、こんな主人公がという曲もあるし、えっと思うような曲(キリスト復活とか朝日新聞)もあり、読んでいると面白い。

室町時代から現代にいたるまで、どれくらいの曲が作られたのか、どんな曲があるのかと興味を持たれた方は、田中允「謡曲の現存曲」「謡曲曲名総覧」(『能楽全書』第3巻所収)を読んでみてくださいませ。

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先週末の観能メモ

●京都大学観世能 「経正」@京都観世会館
シテ:高林周平 ワキ:塚田亮 笛:左鴻泰弘 小鼓:成田達志 大鼓:河村大
地謡は、オール女子学生!

体調悪しでギリギリまで行くのを迷っていたのだけど、シテはお笛の兄弟子さんにあたるので、その晴姿をどうしても見ておかねばと、思いきって出かける。
前半は母親になった気分でハラハラしたけど、途中からは安心して見入っていた。地謡がみんな女子だったのに最初びっくりしたけれど、全く違和感なし。
「経正」は平家モノだし、好きな曲。修羅物なんだけれど、わたしには修羅物に思えない。
御室の稚児、平家の公達、和歌、琵琶の名手、管絃講、琵琶の名器「青山」、夜遊の舞…キーワードを並べただけでも、きらびやかで、華々しくて、経正が昔をなつかしむ感じ。
師匠のカケリの笛の音、経正の修羅の苦しみというよりも、高揚したトランス状態をあらわしているように聴こえた。

●同研能「井筒」@嘉祥閣
シテ:寺澤幸祐 ワキ:原大 アイ:茂山童司 笛:左鴻泰弘 小鼓:久田陽春子 大鼓:石井保彦

能の中で1番好きな曲は「自然居士」。2番目が「井筒」。おまけに師匠の笛とくれば、行かねばなりません。
寺澤幸祐師は、大阪の方。初めて拝見する。とても良い声で、他もみてみたい。
クライマックスの井戸を覗き込む場面、ススキをかき分けるのを、右手でするか左手でするかによって、ススキの位置が違う。今回は左手。どう違うのかなあ?右手でかき分けた方が、自然のように思うのだけど…

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CD幸若舞に能の源流をみる—中世芸能の伝承と復元〈敦盛〉

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京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター主催の平成20年度第4回公開講座「幸若舞に能の源流をみる—中世芸能の伝承と復元〈敦盛〉」で、上演された福岡県みやま市瀬高町大江地区の幸若舞保存会による幸若舞の音源を収録したCD。
11月26日の国立能楽堂での企画公演が幸若舞なので、このCDをご紹介しておきます。

幸若舞(こうわかまい)とは、室町中期から末期にかけて流行した簡単な動作を伴う語り物で、曲舞(くせまい)という芸能のひとつです。単に「舞(まい)」ともいい、戦国時代の武将に愛好されました。

【出演】幸若舞保存会 (福岡県みやま市瀬高町大江)

【日時】平成21年2月7日

【場所】ウィングス京都イベントホール

【収録曲】
〈安宅〉下 太夫:松尾裕二 シテ:堤日出夫 ワキ:松尾義文  鼓方:松尾正巳

〈敦盛〉 1回目の上演 太夫:椛島健夫 シテ:松尾成功 ワキ:松尾正春  鼓方:松尾正巳

〈敦盛〉 2回目の上演  太夫:椛島健夫 シテ:松尾成功 ワキ:松尾正春  鼓方:松尾正巳

【編集発行】京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター

※頒布価格は600円。入手方法は、日本伝統音楽研究センターのサイトでご覧ください。

このCDが録音された上演会と、上演会の前日に行われたワークショップに参加した。
ワークショップでは、幸若舞保存会の現家元と、「敦盛」を復元した前家元へのインタビューを聞き、幸若舞を体験。希望者に、実際に教わるところを体験してもらいましょうという提案に、いちはやく手を挙げ、おうむ返しに幸若舞を教わることを体験。習ったのは、もちろん「敦盛」。人間五十年〜♪
大江の幸若舞は、素朴な芸能。でも古い型を残していて、「ソンキョ」など考察してみたいことがいっぱいある。

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平家琵琶鑑賞会@永雲院

くろ谷金戒光明寺の塔頭・永雲院さんでの2回目の平家琵琶鑑賞会が開かれた。
語ってくださったのは、「小督」と、熊谷直実にちなんで「一二懸」、必ず最後に語る「上日」。
私は残念ながら病院の予約が入っていたので、「小督」だけを聴かせていただく。

前田流平家詞曲相伝者・鈴木まどかさんは、今年の春から平曲研究所を立ち上げて活動のはばを広げられています。まどかさんは、関東在住ですが、今後も、京都でも演奏活動を続けていただけると聞いております。多くの方に平家琵琶とはどういうものかを知っていただければと思います。私も及ばずながら応援してまいりたいです。

カメラを忘れていって、写真が無いのが、返す返すも悔しい。

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【宣伝】杉市太郎三十三回忌追善能

師匠の師匠である杉市和先生の主催なので、勝手に宣伝いたします。

「三輪 白式神神楽(はくしきかみかぐら)」、興味津々。
チラシの裏の演能写真の、作り物の位置を見ながら、見所のどこに座るのが、シテと杉先生の姿が一番美しく見えるのかなあと考えるだけでもワクワクする。

杉市太郎三十三回忌追善能


平成21年12月9日(水)午後5時始曲(午後4時半開場)

京都観世会館

主催 杉追善会


一管「平調音取」 杉市和


舞囃子「清経」 大江又三郎 笛:森田光廣 小鼓:林光壽 大鼓:谷口有辞


素囃子「獅子」 笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:河村大 太鼓:前川光範


舞囃子「井筒 段之序」 金剛永謹 笛:光田洋一 小鼓:竹村英雄 大鼓:谷口正喜


狂言「魚説教」 シテ:茂山千作 アド:茂山千之丞


一調「玉之段」 片山慶次郎 大鼓:石井喜彦


仕舞「景清」 杉浦元三郎


能「三輪 白式神神楽」 シテ:片山九郎右衛門 ワキ:福王茂十郎 間:茂山忠三郎 笛:杉市和 小鼓:曽和博朗 大鼓:河村総一郎 太鼓:前川光長 後見:青木道喜 地頭:片山清司

KENSYOの杉先生のインタビュー記事はこちら
追善能への思いが語られています。

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秋の古本まつり

091101

秋の古本まつりに行って来た。
体調がよろしくないので、午前中だけだけど、持ってなかった本を買えた。全部1冊500円。

角川の鑑賞日本古典文学のシリーズは、解説がとっても、とっても充実している。たとえば今日買った『謡曲・狂言』の中には、表章先生の「間狂言の変遷」とか入っているしね。
河出の日本の古典には、狂言の伝書『わらんべ草』が入っている。
なかでも欲しかった『校註謡曲叢書』全3巻を見つけて、ちょっとうれしい。校註は役立つとは思わないけど、548番入っているし、謡曲大観や謡曲全集に入ってない曲の詞章を読むことができる。って、ホンマに読むんかいなとつっこまないでください(汗)

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定家@大槻能楽堂

良い舞台をみると、五感が喜ぶ。昨日の舞台は、身体中が喜んだ。
大槻能楽堂での梅原猛さんの能を観るシリーズ。
講演と能のセットなんだけど、梅原氏の講演は、体調不良のため遠慮させてもらう。

「定家」
シテ:片山九郎右衛門 ワキ:宝生閑 アイ:野村万作 地頭:片山清司
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:大倉源次郎 大鼓:山本孝

六郎兵衛さんの序之舞、ため息がでるほどステキheart01 高貴な女性の舞にふさわしい。
最後に塚の中に入り、その場にうずくまる姿が、あやうはかない感じで、印象的。定家葛(恋の妄執)にまとわりつかれている様なのかしら。
前シテの面が本当に美しくて、うっとり。


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