能管ができてきた♪
依頼してから1年ちょっと、待望の能管ができあがる。
笛師の先生のお宅まで取りに伺う。
最寄りの駅まで車で迎えに来てくださり、工房へと向かう。
座敷で、吹いてみてくださいと差し出された笛。輝いて見えた。
恐る恐る息を吹き込む。高い音も、低い音も難なく出る。ヒシギも気持ち良く響く。
笛師の先生が、もう1度吹かせてくださいと、目の前で吹いてくださった。
先生の笛は一噌流。
私が吹くよりも、数段響いて、うわああああと口があいてしまった。
笛を持って踊りだしたい気分。
先生に、笛に名前をつけてくださいとお願いすると、一緒に考えましょうということになり、奥様も交えて、辞書をめくる。奥様は、わたしの病気のことを気遣って、健康につながる文字を探してくださった。
先生が、ふと「ななくさ」とつぶやかれた。
その目の先には、庭の草花。秋の七草が咲き始めていたのだ。
「先生、それすっごく良いです!七は北斗七星の七でもあるし、笛の穴も七つですよね♪」
ということで、笛の銘は「七草」に決定。
笛の話はもちろんのこと、いろんなお話を聞かせていただいた。
早舞から、なかなか先へ進めないことをお話する。
「左鴻先生は、厳しいのですね」とおっしゃるので、
「いえいえ左鴻先生の前では、吹けなくなってしまうのですよ。でもこの笛で、自信を持ってのぞめます!」と申し上げると、
「わたしも背後から応援していますよ」とおっしゃってくだった。うれし、うれし。
用意して下さっていた筒とその筒の袋は、山の模様。
「七草」という名前に合わせて、別の筒と筒袋を用意してくださることになり、2ヶ月ほど先に再び伺うことになった。ありがたや。
行きも帰りも、ワタシの顔はにやけっぱなし。まわりの人からは怪しい女に見えていたに違いない。
早く左鴻先生に吹いていただきたいな。お稽古日が待ち遠しい。
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コメント
筒の袋が七草に似合うのがあったので、それに合わせて筒を作ってもらうのです。
用意してくださった筒では、七草の袋に入らなかったの。
もう四六時中、吹いていますよ〜
投稿: ヨウダ | 2009.09.09 22:51
筒も銘に合ったものにしていただけるのは嬉しいですね。
顔がにやけっぱなし・・・姿が想像できます(笑)。
でも、私が購入したら多分そうなります。
投稿: F氏 | 2009.09.09 01:26