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京都観世例会9月

日曜日は京都観世例会。

【小督】
平家が題材の「小督」、初めて観るので楽しみにしていた。
シテの仲国は、橋本光史師。ワタクシ好みの能楽師さんのひとり。
男前が、直面で、男舞。颯爽としていてステキ。目の保養heart01

【井筒 物着】
シテは林喜右衛門師。
装束と扇がステキ。初冠から、心葉(こころば 梅の造花を冠の巾子につける)と日陰の糸が垂らされていて、喜右衛門師の上品さがさらにさらにアップ。
遅めに行ったので、席が中途半端な中正面。井戸に姿を映す場面、正面から観たかった〜

【善界 白頭】
シテは片山清司師。
1度、金剛永謹師で観たことがあり(金剛流では「是我意」)、きらびやかな舞に圧倒された印象が強くて、今回はどんな感じになるだろうとワクワク。
清司師とツレの吉浪壽晃師との問答が、良い感じ。
後場、シテの装束、黒なのか濃紺なのか、白頭・大団扇の白とのコントラストが美しい。
作り物の車の藍と白の色目がキレイ。
太鼓が小寺佐七師。拝見するのは2回目。

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姨捨@京都観世会館

「至高の華 初代梅若実百年祭二代梅若実五十年祭」へ行く。満員御礼。

舞囃子「藤戸」片山九郎右衛門
笛は杉信太朗師。聴くごとに進化していくように感じる。何が違っているの?もっといろいろ聴いてみたい。

能「姨捨」梅若玄祥
梅若玄祥師、やっぱり魅せてくれはりました。
山に捨てられた老女の霊が、昔を懐かしみ、月をめでて舞を舞う。老女というよりも、まるで月の精のよう。
都の人たちが去った後、再び一人残されるのだけれども、寂しさというよりも、昔をいとおしむ執心。きっと、また月をめでる人がやってきたら舞を舞うのだろうなあ。
後シテの長絹が、玉子色で秋草の地に、トンボや蝶、コオロギなどの虫たちが刺繍されていてラブリー。
久々に大好きな宝生閑師heart01に会えてうれし。今日は、都の人になりきってはった。来月は東京まで会いに行きますから〜

今宵はわたしも昔をなつかしみ、屋上でお酒を飲むことにしよう。
月は出てるのかな?
明日は、観世例会。片山清司師heart01の「善界」楽しみ♪

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物語と絵画〜文学と美術の出会い@大和文華館

大和文華館で開催されている、特別企画展「物語と絵画〜文学と美術の出会い」に行って来た。
正直、期待以上だったので、書かずにはいられない。
自館所蔵の作品、特別出品のもの、取り混ぜてどれもが逸品で、面白く、いつまでも見ていても飽きない。

展示は、王朝物語、仏教説話・縁起、幸若舞・御伽草子、中国故事、軍記物語と分けられている。

王朝物語のコーナーは、主に伊勢物語・源氏物語の、絵巻、屏風、白描画などなどが並ぶ。
展示室に入ってすぐに、大和文華館所蔵「伊勢物語図色紙」(6段芥川 江戸前期 伝俵屋宗達)。学園前の駅から暑い中歩いて来た疲れが、いっぺんに吹き飛ぶ。
同じく独立したショーケースに、「源氏物語浮舟帖」(江戸前期 伝土佐光吉)。
そしていよいよ国宝「寝覚物語絵巻」(平安後期)。4段のうち、3段が開帳されていた。1段目の絵には、桜の花の下で童が笛を吹いている♪
次に目がいったのは「源氏物語図屏風」(江戸中期 伝岩佐又兵衛)。又兵衛といえば、山中常磐の印象が強烈で、大型本まで買ったほど好きな画家。又兵衛の源氏絵は、やっぱり又兵衛で、個性的。ただし、又兵衛の工房の可能性もあるそうだ。
「伊勢物語下絵梵字経」(鎌倉)にも驚かされた。筒井筒と水鏡の場面の白描画の上に、梵字経が刷られている。絵巻の持ち主が無くなった後、供養のために刷られたのだそうだ。
そして新聞などで大きく取り上げられていた「宇津保物語図屏風」(江戸)。宇津保物語の俊蔭の場面が描かれている屏風で、今回が初公開。宇津保物語は、マンガでしか読んだことが無いけれど、マンガの俊蔭に久々に会えた感じ。

仏教説話・縁起コーナーでは、「道成寺縁起絵巻」(江戸後期)が、印象に残った。躍動感があって、このまま絵本の挿絵にしたいような感じ。
「病草子断簡」(平安後期)は、針治療の男。そっとのぞく女がユーモラス。

中国故事のコーナーでは、断然に「人物図扇面」(江戸前期)に見ほれる。能に使われた鬘扇。緻密に描かれている。

幸若舞・御伽草子のコーナーでは、「忠信次信物語絵巻」(桃山)がおもしろかった。詞書読めなかったけど、絵といっしょに楽しみたいなあ。
「大職冠絵巻」もステキ。海女が龍神から宝珠を取り返す場面、まさに能の「海士」を彷彿させる。海女が、懐剣を片手に宝珠を持って舟にひき上げられている。
奈良絵本の数々も、ひっつひとつが面白い。

軍記物語のコーナーは、1点のみなのだけれど、1点で十分精彩を放つ「平治物語絵巻断簡」(六波羅合戦巻 鎌倉)。今回の展覧会の大きなポスターには、原寸大で印刷されているので、帰りにお買い上げ。切り抜いて、額装するつもり(笑)

大和文華館は、2010年に50周年を迎え、この展覧会を最後に本館建物のリニューアル工事に入る。このため、1年間の休館となるそうだ。展覧会会期は27日(日)まで、あと2日。お急ぎください。

大和文華館

特別企画展「物語と絵画~文学と美術の出会い」

会期:〜9月27日(日)

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9月前半の観能メモ

9月に入って、能のハイシーズン。
行きたい催しがいっぱいでその選択に悩むところ。
先週末の金土日の観能メモ。

●片山定期能蝋燭能@京都観世会館
【砧 梓之出】片山清司 【鵺 白頭】味方玄

舞台のまわりの燭台に灯がはいると、わずかに舞台上方のかすかな照明だけ。見所は真っ暗。否が応でも期待感で胸がドキドキ。そしてドキドキに十二分に応える舞台を見せてもらって満腹。
「鵺」の後場、シテが階に足をかけた。そういう演出は、初めてみたので、印象的。

●井上定期能@京都観世会館
【屋島】吉田篤史 【夕顔】浦部好弘 【海士 懐中之舞】橋本雅夫

笛のお稽古で海士の掛の盤渉早舞を練習中なので、「海士」を観る機会があればな〜と思っていたのでタイムリー。お笛は、光田洋一先生。光田先生の笛は、昨年の薪能以来、大好き。自然と同化しているようなところが魅力。でも、五感をフル回転して聴いていたが、よくわからなかった。とほほ。

●御香宮神能@御香宮神社
【清経 替之型】杉浦元三郎 【殺生石 白頭】杉浦豊彦

師匠の追っかけheart01あいにくの大雨。客席には仮設のテントがはられたが、ずぶ濡れ。
久々に師匠の笛を聴く。なんとなく師匠の笛じゃないみたいに聴こえたのは雨のせいかなあ?
「殺生石」は何度か観たことがあるけれど、後シテの面が今まで観たのと違っていた。何という面なんだろう。般若のような感じ。

●宇高青巌会@金剛能楽堂
【竹生島】宇高竜成、宇高徳成 【鸚鵡小町】宇高通成

師匠の追っかけで河村定期に行こうかどうしようか迷ったが、こちらを選ぶ。師匠、ごめんなさいsweat01
「竹生島」を観て、竹生島に断然行きたくなった。近いうちに行こう。
「鸚鵡小町」を観るのは2回目。以前に観た観世流は、永遠に続くのかと思うくらい長いものだったので、案外にあっさりとしていたように感じる。

●相賀の能〈百五歳織師山口安次郎と至高の舞の一期一会〉@相国寺
【野宮】梅若玄祥 【葵上】観世清和

織師山口安次郎さんの能装束展の記念の薪能。山口安次郎さんの装束を着用しての演能。
足利義満ゆかりの相国寺の境内での演能は、とても意義深いことだ。
脇正面の1番前の席だったので、装束の細やかな部分まで拝見できて感激。
短縮バージョンだったけれど、鐘の音、虫の声が、彩りをそえて、趣き深い。
でもこの時期の野外能は、防寒の準備が必要と身にしみる。寒かった〜

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トップページの画像を変更

花にいとふ風のトップページの画像を変更してみました。

望遠で撮ったピンぼけ写真をさらに引きのばしているので、いまいち汚いんですが、左鴻先生の手元です。

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笛の帯

090909

ヤフオクで、笛の柄の名古屋帯を落札する。
お太鼓柄が、琵琶。前が笛と笛袋。
とても締め易そうで、重宝しそう。うれし、うれし♪
次のお稽古には、ぜひとも締めていきたいな。

飾紋を入れようと、仕立てずに呉服屋さんに預かってもらっているピンクの紬。
この帯の笛の刺繍をアレンジして飾紋にしようと思う。乞うご期待。

写真の笛は、「七草」heart01
四六時中、離せません。

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能管ができてきた♪

依頼してから1年ちょっと、待望の能管ができあがる。
笛師の先生のお宅まで取りに伺う。

最寄りの駅まで車で迎えに来てくださり、工房へと向かう。

座敷で、吹いてみてくださいと差し出された笛。輝いて見えた。
恐る恐る息を吹き込む。高い音も、低い音も難なく出る。ヒシギも気持ち良く響く。
笛師の先生が、もう1度吹かせてくださいと、目の前で吹いてくださった。
先生の笛は一噌流。
私が吹くよりも、数段響いて、うわああああと口があいてしまった。
笛を持って踊りだしたい気分。

先生に、笛に名前をつけてくださいとお願いすると、一緒に考えましょうということになり、奥様も交えて、辞書をめくる。奥様は、わたしの病気のことを気遣って、健康につながる文字を探してくださった。
先生が、ふと「ななくさ」とつぶやかれた。
その目の先には、庭の草花。秋の七草が咲き始めていたのだ。
「先生、それすっごく良いです!七は北斗七星の七でもあるし、笛の穴も七つですよね♪」
ということで、笛の銘は「七草」に決定。

笛の話はもちろんのこと、いろんなお話を聞かせていただいた。
早舞から、なかなか先へ進めないことをお話する。
「左鴻先生は、厳しいのですね」とおっしゃるので、
「いえいえ左鴻先生の前では、吹けなくなってしまうのですよ。でもこの笛で、自信を持ってのぞめます!」と申し上げると、
「わたしも背後から応援していますよ」とおっしゃってくだった。うれし、うれし。

用意して下さっていた筒とその筒の袋は、山の模様。
「七草」という名前に合わせて、別の筒と筒袋を用意してくださることになり、2ヶ月ほど先に再び伺うことになった。ありがたや。

行きも帰りも、ワタシの顔はにやけっぱなし。まわりの人からは怪しい女に見えていたに違いない。
早く左鴻先生に吹いていただきたいな。お稽古日が待ち遠しい。

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能楽名演集 DVD-BOX III

能楽名演集 DVD-BOX III(NHKエンタープライズ)が出ました♪
内容は、こんな感じ。

1 能 「卒都婆小町 一度之次第」 観世流(1967年/梅若能楽学院) 梅若六郎 半能 「松虫 勘盃之舞」 観世流(1962年/東京観世会館) 梅若六郎


能「俊寛」観世流(1975年/観世能楽堂) 観世寿夫
能「猩々乱」 観世流(1964年/梅若能楽学院) 観世寿夫


能「楊貴妃」喜多流(1983年/喜多六平太記念能楽堂) 友枝喜久夫
能「居囃子 草紙洗小町」喜多流(1992年/喜多六平太記念能楽堂) 友枝喜久夫

観世寿夫師のNHKに残っている映像が、すべてDVD化されたことになる。
思わず衝動買いしてしまった。明日の夜に楽しみます。

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初秋の能@京都観世会館

京都観世会館へ、分林道治師の「初秋の能」に行ってきた。
客席もほぼ満員で、大盛会。見応えのある会だった。

トップバッターは、大好きな道隆君heart01の仕舞「経正」。小学3年生。
鮮やか色のキモノがよく似合っていて、堂々と舞っている姿に、将来が楽しみ。

次は分林弘一師の舞囃子「梅」。
杉市和先生の笛が、とっても良い感じで、粛々とした梅の精を演じる弘一師にぴったり。

狂言は、和泉流の野村万禄師で「萩大名」。
九州で活躍なさっている方で、関西ではあまり見る機会がない。
だけどあまりにお腹がすいて、途中退場。ごめんない。

仕舞は片山慶次郎師の「井筒」と、片山伸吾師の「邯鄲」。
「井筒」がでると秋なのだなあ〜と感じる。
「邯鄲」は、楽つながり。

メインは、能「天鼓 弄鼓之舞」。
分林道治師の舞台は、この2年間でいくつか観てきたが、今日の舞台は、これまでで1番楽しめた。
前シテの子どもを亡くした老人。後シテの少年天鼓。一緒に行った能初心者のお友達は、全く別人が演じていると思っていたくらい、それぞれに個性があったのだと思う。
少年天鼓の無邪気さ、水に戯れる様、鼓を打つ様、目が離せない。えくぼのある少年の面も印象的。
道治師の装束の取り合わせのセンスも、すっごくステキだと思う。

久々の観能。やっぱり能って、楽しい♪

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能楽「笛と小鼓」〜旋律と打楽器の調べ

大阪梅田のライブハウス Royal Horse(ロイヤルホース)さんからライブのご案内

行きたいけど、無理やろうなあ、でも行きたい(>_<)

特別企画 能楽「笛と小鼓」〜旋律と打楽器の調べ
 大倉流小鼓方 清水晧祐 藤田流笛方 竹市学
【日時】9月14日(月)開場時間:17:00 ・開演時間:19:30/21:00
【料金】チャージ料金:2,500円

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9月の能狂言番組

録画し忘れないように、自分のためにメモしておこう。
一噌仙幸(ひさゆき)師のお笛を生で聴きたい(>_<) 残り少ない今年の目標にしよう!

★歌舞伎チャンネル
第49回式能 宝生流「翁」(H21.2.15・国立能楽堂)
翁:宝生和英 面箱:大藏教義 三番三:大藏吉次郎 千歳:東川光夫
【放送日】 9月 2・7・13・17・23・28

能の旅ごころIII 7「小鍛冶」(前場)
旅人:河村純子 佐藤加奈子 シテ方:河村晴久
【放送日】 9月7・10・15・19・22・28

★教育テレビ
能・狂言
9月6日 教育テレビ 15:00〜17:00
一調一管「 花重蘭曲 」 笛:一噌仙幸 太鼓:観世元伯
仕舞「野守」 観世銕之丞能
観世流「三井寺」山本順之 笛 :一噌仙幸 小鼓 :曾和正博 大鼓:柿原崇志
※岡山県内のみ、9月7日深夜0:15〜2:15に放送。
愛知県・岐阜県・三重県では、9月19日(土)14:30〜16:30に放送。

芸能花舞台  
9月24日 教育テレビ14:00〜14:44 (再)9月27日23:30〜24:14
伝説の至芸 粟谷菊生

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