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平成21年度降誕会祝賀能@本願寺南舞台

平成21年度降誕会祝賀能に行く。西本願寺の南舞台での演能。
西本願寺には北と南のふたつの能舞台が現存する。北能舞台は日本最古の能舞台として国宝に指定されており、南能舞台は白書院対面所の南側に位置し、現存する最大の能舞台だそうだ。
もちろん、能にも感動したが、重文に指定されている南舞台と、国宝の書院のしつらえや意匠に感動する。
普段、能楽堂でしか能舞台を見ていないので、本来はこうあったんだという南舞台のような姿を見ると、それだけで圧倒されてしまう。しかも、美が凝縮したような書院の障壁画、天井画、杉戸の絵画などなど、時間を忘れるほど見入ってしまった。

さて降誕会能、初めて行ったので、勝手がわからず、出遅れた。
降誕会能を観るには、チケットを買うのではなく、5000円以上の懇志を納める。懇志を納めた代わりに、国宝の飛雲閣でのお抹茶券と観能券をいただける。懇志は、当日の受付。
12時半の始まりなので、11時頃に行って、懇志を納めたのだが、入場のための整理券が朝の9時半から配られたいたようだ。いただいた整理券は、最後の方。11時半に集合してくだいと言われたので、お茶席に行く時間も、お昼を食べる時間もない。
次回、行く機会があるならば、朝1番に行って、懇志を納め、整理券をもらってから、お茶席でお茶をよばれて、飛雲閣をじっくりと見、近くでお昼のランチをすませてから、能に臨もう。

11時50分くらいから入場。正面の前の方に座ることができたが、人がいっぱいで、足も崩せず、苦痛。おまけに前の人の頭で舞台が見えにくい。
12時半になると、裃姿の男性が、正面から舞台に上がり、幕に向かって何か言うと、幕内で後見(?)が、お辞儀をし、いったん幕がさがると、「お調べ」が聴こえてきて能がはじまる。
最初の能は、「三笑」。シテ片山九郎衛門師。
見えにくかったこともあり、双眼鏡を忘れたこともあり、身動きできない状態だったこともあり、能に集中できない。とほほ。
「三笑」の舞台は、中国廬山の麓。書院の枯山水の庭園のひとつに「虎渓ノ庭」がある。江戸初期の作庭で、まさに中国廬山の虎渓を模して造られたの。御影堂の屋根を廬山に見たてているそうで、「三笑」が演じられるのは、ぴったりかも。
風があったせいか、ときおり雲間よりの光の加減で、舞台の空気が微妙に変わるのが、舞台自身が生きているように見えて不思議だった。

仕舞、狂言、仕舞と続くが、終わるごとに人が減り、どんどん前の方へ行くことができたけれど、足が痛いのと、人にくっついているのが嫌で、席をたつ。障壁画や、天井画を眺めてため息をつきながら過ごす。
最後の能「杜若」恋ノ舞が始まったら、地謡の後を正面とする席へと移動する。こちらは人も少なくて、ゆったりと座れ、普段では観ることができない角度から拝見できたことがとても新鮮。

能が終わった後も、ギリギリまであちこちを見て回る。
廊下の天井には書物が描かれているが、その中の1枚には猫がいる。「八方にらみのネコ」といって、書物をネズミから守っている。
びっくりしたのは、上段の間から見る能舞台の鏡板の松。真近くでみるとなんだかはっきりわからなかった松の絵が、上段の間から見るとはっきりと松の姿が浮かび上がる。光のかげんかなあ?
板戸に敦盛と直実の場面♪見ている間にも何度も開け閉めされて、痛まないのかなあと心配。

平成21年度降誕会能

平成21年5月21日 本願寺南舞台

能「三笑」

シテ:片山九郎衛門 ツレ:片山清司 梅田邦弘 子方:味方和 間:茂山七五三

笛:杉市和 小鼓:大倉源次郎 大鼓:河村大 太鼓:前川光長

仕舞「網之段」杉浦元三郎

仕舞「笹之段」片山慶次郎

仕舞「鵜之段」橋本雅夫

狂言「土筆」茂山忠三郎 茂山千之丞

仕舞「春日龍神」浦田保浩

仕舞「兼平」杉浦豊彦

仕舞「笠之段」大江又三郎

仕舞「船弁慶」井上裕久

能「杜若」恋ノ舞

シテ:林喜右衛門 ワキ:福王和幸

笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:石井喜彦 太鼓:井上敬介

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コメント

さすがに本願寺です!
国宝の方の北舞台も拝見したいなあと思いました。
そのうち行くぞ!

投稿: ヨウダ | 2009.05.25 00:16

お疲れ様でした!

最初の大盛況ぶりには辟易しちゃいますよね。

あの書院は国宝だったのですね~。
1年越しで知りました。。。

襖絵、天井画、しつらえなど目を見張る素晴らしいものですよね。
しかも、目の前で観られるぜいたくさ。

今度私も行く機会があったらじっくり見てみたいと思いました。

投稿: エトワール | 2009.05.24 23:24

うちは浄土宗なんですう(>_<)
「お能はじめませ」
なるほど〜!ありがとうございます。
きっと来年も行きたいです。
見逃した龍の板戸があります。

投稿: ヨウダ | 2009.05.24 21:12

降誕会祝賀能、お疲れ様でした。

西本願寺の末寺のお寺に知り合いは居られませんか。あれば、お願いすると拝観券を取っていただけるようですよ。

それと、裃姿の方が幕に向かって言うのは「お能はじめませ」だったと思います。

来年は私も忘れずに行きたいと思います。

投稿: 山名騒然 | 2009.05.24 19:16

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