能楽風土記
家に帰ると、古書店に頼んでいた本が届いていた♪
薮田嘉一朗著『能楽風土記 能楽の歴史地理的研究』(檜書店 1972年)。
先日、吉田東伍と世阿弥が結びつかなかったのと同様、この本を手に取るまで、薮田嘉一朗氏が、金石文の研究で有名な薮田嘉一朗氏であることに全く気がつかなかった。
序文に言う
題して『能楽風土記』というが、これは題名から安易に推察されるような、単なる能謡名所の案内所ではない。能楽に関する歴史地理的研究書のつもりである。
少し読んでみる。「花にいとふ風」の謡曲史跡案内で、やりたいと思っている方法で、「高砂」「弓八幡」「賀茂」「清経」「敦盛」「江口」「松風」「熊野」「蝉丸」「小督」について読み解かれている。
読み応えがあり、おもしろい。ああそうかと思ったり、調べてみなきゃと思ったり、違うよ〜と思ったり。
連休中のお楽しみができた♪
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コメント
「日本の古本屋」は、よく使います。値段の相場を知るにも便利ですし。
でもネットのおかげで、掘り出し物がみつかりにくくなりました。
目録を送ってくれる書店は大きなところが多いので、たいていは加入しいるように思います。
古文書・和本を扱う書店さん、ターゲットをしぼった専門書を扱う書店さんは、目録中心でしょうかねえ。
投稿: ヨウダ | 2009.04.25 22:57
私は古書情報は「日本の古本屋」と「スーパー源氏」、「JCROSS」というサイトを使っていますが、
目録を送ってくれる古書店の中にはこのようなサイトに載ってないところもあるんでしょうね。
投稿: F氏 | 2009.04.25 01:56
ダンナさんの仕事柄、全国の古書店から定期的に目録が送られてきます。
国文学に強い古書店さんは、芸能関係もたくさん扱っているみたいで、欲しい本は、同じ書店さんが持っていることが多いです。
さて連休は、京都では恒例の古本祭♪掘り出し物を探しますよ〜。
投稿: ヨウダ | 2009.04.24 21:38
これはいい本を入手しましたね。
いつも行きつけの古本屋さんがあるのでしょうか。
座右の書となりそうな1冊ですね。
投稿: F氏 | 2009.04.24 00:02