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謡曲三百五十番集

能を観に行く前には、必ずその詞章を数回、音読するようにしている。
謡曲本文はたくさんある。『謡曲大観』『解註謡曲全集』をはじめ、岩波に小学館、新潮、古典全書などなどなど。
家でゆっくりと読む時は、新潮日本古典集成『謡曲集』上中下(伊藤正義校注 新潮社)を開くことが多い。頭注が詳しいし、巻末の各曲解題も読み応えがあり、もっと知りたいという好奇心を満たす道しるべとなってくれる。

でも観能のお供にするにはお荷物だ。観能のお供用として重宝しているのが、日本名著全集江戸文藝之部第29巻『謡曲三百五十番集』(野々村戒三校訂 日本名著全集刊行会)。コンパクトで持ち歩き便利。ちょこっと確認したい時や、時間つぶしの読書に最適。古書店で1000円前後で見かける。

『謡曲三百五十番集』は、金沢美術工芸大学准教授高橋明彦氏のサイト・半魚文庫で電子テキスト化するプロジェクトが進み、おおかたのテキストデーターをダウンロードすることができる。すごいいなあ。

先日、ヤフーオークションをのぞいていたら、『謡曲二百五十番集』『謡曲二百五十番集索引』 (赤尾照文堂)のセットが、相場よりも安く出ていたので購入。
『謡曲二百五十番集』は、『謡曲三百五十番集』のうち曲舞と番外を除いた謡曲二百五十三番を、拡大復刻したもの。『謡曲二百五十番集索引』は、『謡曲二百五十番集』中の詞章を検索するため、詞章を十五字前後に区切り、五十音順に配列したもの。
この索引がおもしろい。気になるフレーズや語句が、どこにどのように使われているのか、興味が尽きない。
『謡曲二百五十番集』は判形が大きく上製なので、観能のお供にはできないな。


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コメント

コスモスさん
コメントありがとうございます。
載ってましたよね〜『能楽ナビ』に!
わたしも『能楽ナビ』を読んで、うれしくなりました。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: ヨウダ | 2010.05.04 00:05

先日、渡邊保氏の「能楽ナビ」という本を見つけ、即購入し毎日読んでます。その中に、「謡曲350番集」のことが出ていて、先生も必ず読んでからお能を見られるとのこと、早速ネットで調べこのページにたどり付きました。これからの観能が益々楽しみになりました。

投稿: コスモス | 2010.05.03 22:18

ししまるさん
ぜひぜひお笛を!!
5月から私の師匠が東京のお稽古場を再開予定です。
でも3人集まらないと再開できないので、ちょっと微妙なんです。

投稿: ヨウダ | 2009.04.10 01:22

私はいつも百番集を持っていきます。
自分がお稽古を受けた曲は、舞台を拝見すると
本当に参考になります。
できれば鳴り物も習いたいのですが、、、。

投稿: ししまる | 2009.04.10 01:01

いやいや、ワタシも1番には囃子に気がいってます。
つくりものが出るときなんかは、笛方さんの指がちゃんと見える席を選びますもの。
でもシテと地謡、囃子が、ぴったりとした舞台は、本当に気持ちが良いのは確かです。そんな舞台をたくさん観たいです♪

投稿: ヨウダ | 2009.04.09 18:30

事前学習はかなり重要ですが、つい省略してしまいます。
ちゃんと詞章を読まれるとは事前学習の質が高くてすばらしいですね。
その上、資料の探索チェックも抜かりがなくて、
私のように囃子だけに気が行っている人にはとてもいい刺激になります。

投稿: F氏 | 2009.04.09 14:56

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