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丸岡明著『能楽鑑賞事典』

先日、能を観に行った時、大切なモノを座席に置き忘れてしまった。
あわてて次の日に取りに行き、無事手元も戻る。良かった〜
だってお気に入りの本だもの♪

その本は、丸岡明著『能楽鑑賞事典』(河出書房新社 1961年)。四六判でコンパクト。
1年前ほど前に、古本市で手にいれた。ちょうど能に興味を持ち始めたころで、この本のおかげでたくさんの基礎知識を得ることができた。私の観能のお供の常連である。

3つの章に分かれており、第1章は「能の解説」、第2章は「能の鑑賞」、第3章は「能の歴史・他」。
「能の解説」では、簡潔明瞭に、能についての基礎知識、用語等を解説してくれる。
「能の鑑賞」では、255曲をアイウエオ順に並べ、作者、曲柄、時、所、登場人物とその装束、持ち物を記し、〈能の鑑賞〉〈小書〉〈備考〉と本文が続く。
「能の歴史・他」では、能の歴史の解説と、狂言の解説。
全体を通して、特殊な用語に、ルビがほどこされているところが、初心者には親切でありがたい。

私は、観能前に詞章を繰り返し読んだ後、この『能楽鑑賞事典』で曲の流れを確認しておかないと、わけがわからなくなって、寝てしまうのです…

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コメント

これを機会に、能管はいかがですか?( ̄▽ ̄)
はい。行きますよ〜♪

4月29日に神奈川である日本古楽演奏会というのに行くつもりです。
平家琵琶の鈴木まどかさんが出てはるし、松田弘之さんの笛を聴いてみたいし。
その日の晩は、鎌倉泊。翌日は、北鎌倉を散策予定です。

投稿: ヨウダ | 2009.04.15 19:02

その本、見てみたいです。あるのは興味だけでナマはちゃんとしたの見たことないですし・・・。オペラでそのテの本は持っていますが、あったらいいなと思います。
で、今度いらっしゃるんですね?

投稿: もにゃきち | 2009.04.15 17:11

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