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第1回日本古楽演奏会@神奈川公会堂

平成21年4月29日、神奈川公会堂で開催された、日本古楽協議会主催による第1回日本古楽演奏会へ行って来た。一気に5つのジャンルの音楽を楽しめるという貴重な演奏会。

日本古楽協議会事務局のサイトから引用

日本古楽には雅楽(ががく)、声明(しょうみょう)、平曲(へいきょく)、能楽(のうがく)の四大古楽があるとされてきましたが、私ども日本古楽協議会では15世紀に発祥した琉球宮廷音楽である御座楽(うざがく)を加えて、日本五大古楽という呼称と概念を提唱しています。

午後3時から7時までの長丁場だったが、あっと言う間に時間が経った。

【平曲】鈴木まどか
「鵺」 、「千寿前」

鈴木まどかさんは、数少ない平家詞曲の相伝者のひとり。さきごろ平曲研究所を正式にたちあげられ、ますますご活躍中。応援しています!
いつもパワーポイントを使って解り易い解説を加えながら、平曲を語られる。
しみじみとコトバが入って来て情景が目に浮かぶ。

【御座楽】首里王府御座楽保存会
演奏「太平歌」「紗窓外」「萬年歓」、琉球舞踊「初穂」「しょんだう」「桿舞」

初めて触れた沖縄の音楽。短い時間の間にも、日本と全く違う独自の文化の主張、中国との関わりが大きいことを感じた。
「御座楽」は、明清の音楽の影響があるというが、まさに明清の音楽に近い。
「桿舞」の桿とは、太鼓の長いバチのことをいうそうだ。腰につけた太鼓を長いバチで叩きながら踊る姿は、中国の映画で見たようなイメージ。
「しょんだう」の美女と醜女が掛け合いの踊りは、ユーモラスで笑いを誘う。

【雅楽】平安楽舎、橋本薫明
古代神楽「薦枕」、平安朝雅楽「平調郎君子」「平調林歌」「沙陀調最凉州」 「盤渉調鳥向楽」(嵯峨天皇の雅楽)

能も、世阿弥のころとは違うものだとは知ってはいるけど、雅楽もそうだとは知らなかった。平安楽舎の楽団長・長谷川景光氏は、古典雅楽の中の平安朝雅楽の楽譜解読、復元、演奏活動を行っているそうで、今回演奏されたものも、復元した平安朝雅楽だそうだ。
たしかになんとなく違う。
最初の古代神楽「薦枕」は、神楽笛と和琴による演奏は、心を打つ音色。思わずひきよせられた。真ん中くらいに座っていたのだけれど、気がつくと、1番前の席へと走っていた。もう一度聴きたいし、神楽笛を習ってみたい衝動にかられる。
家に帰ってから、能管で、真似して吹いてみる(師匠ごめんなさい!)。

【能楽】松田弘之
「津島」、「乱」
一管の演奏で、能楽といえるのだろうかはなはだ疑問。せめて舞囃子くらいにしてもらわないと、能楽とはいえないんじゃないかなあ。謡の中には、平曲と同じ言い回しとか節があるのに、残念。

松田弘之師の笛を聴くのは2回目。初めて聴いたのは、能の中だったので、一管で聴けたのは笛好きなワタシにとってはうれしい。松田師の笛は、思っていたよりも、丸みを帯びた音で、なおかつシャープ。すっごく力強く吹いているにも関わらず、一噌流や、藤田流みたいにがつんと前に出てこないのは、森田流ぽい?
演目は「津島」「乱」だったが、どこまで「津島」なのか、途中で「乱」になったのか、よくわからなかった(泣)

【声明】天台聲明七聲會
「法華懺法」
40分間、声明を聴くのは、ちょっとつらい。すみません。途中で寝てしまいました(汗)
でも、清少納言が『枕草子』の中で、お坊さんは声が良いのがいいと言っているのが、よくわかった。
使われた散華をいただいた。

来年度は、日本古楽祭として開催したいとのこと。ぜひまた聞きに行きたいと思う。

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能管教室・東京のお稽古場再開のお知らせ

左鴻泰弘先生の能管教室、東京のお稽古が再開です♪

平成21年5月10日(日)

場所:薬王山三念寺(東京都文京区本郷2-15-6)

営団地下鉄丸の内線「本郷三丁目」、都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目」、JR御茶ノ水(御茶ノ水橋改札口利用)

※本郷給水公園を目指してください。

時間:午後6時30分ごろから

見学大歓迎! 見学希望は、こちらまで。

能管は、本当に不思議な楽器だと思います。
「能管は、人間の本能や思いをそのまま息にして管に吹き込むように作られた楽器」(『日本楽器法』三木稔著 音楽之友社)というのは、よくわかるような気がします。
いえいえ、能管は楽器ではありませ。お道具だそうです。大切に、代々と伝えられていく道具なのです。

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京都観世会4月例会@京都観世会館

京都観世会4月例会へ行く。

「實盛」
「實盛」という曲も、観世銕之丞師は、初めて拝見する。
能とは、「幽霊が出てきてワタシの話しを聞いてよ!という語りの演劇」だと教わったことがある。修羅能を観ていると、本当にそうだなあと思う。
後場、實盛の幽霊が、事の顛末を事細かに語り、首を落とされる場面、首を洗う場面も、自身で演じてみせる(考えてみれば、自分の首を自分で洗うってのもヘンなんだけど…)。
脇正面の1番前に座っていたということもあって、迫力満点。平家好きなのも加わってか、實盛の語りに、情景が目に浮かんできて涙が出そうになった。

「熊野」
最近、熊野の道行きのコースを考えていることもあって、楽しみにしていた。
熊野の車に同乗して、一緒に道行きをしているような気分♪

「項羽」
初めて観る。お話としては、あんまり面白くなかったけど、後場、ノリよく楽しめる。
身を投げた虞美人を、項羽が矛の柄で探す場面があって、びっくり。
片山伸吾師の舞姿は、ステキ。後ジテの装束もきらびやかでいい感じ。なんていう文様なのだろう。
笛は左鴻先生heart02

雨降りの寒い日に、カフェのテラス席で食事をしたのが災いして、風邪をひいてしまったみたい。とほほ。

京都観世会4月例会 平成21年4月26日(日)

能「實盛」

シテ:観世銕之丞 ワキ:江崎金治郎 ワキツレ:和田英基 江崎敬三 アイ:山口耕道

笛:杉市和 小鼓:林光寿 大鼓:石井喜彦 太鼓:前川光長

能「熊野」村雨留

シテ:青木道喜 ツレ:浦部幸裕 ワキ:高安勝久 ワキツレ:原大

笛:光田洋一 小鼓:久田舜一郎 大鼓:河村大

能「項羽」

シテ:片山伸吾 ツレ:梅田嘉宏 ワキ:宝生欣哉 ワキツレ:御厨誠吾 アイ:茂山良暢

笛:左鴻泰弘 小鼓:曽和尚靖 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範

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片山定期能4月公演@京都観世会館

片山定期能4月公演へ行く。

「富士太鼓」
好きな能楽師さんのおひとりである分林道治師がシテで、子方は息子さんの道隆君heart02
道隆君、長い、長いセリフをしっかりと覚えて、頼もしいぞ!将来が楽しみ。応援しているからね♪
「富士太鼓」は、夫を殺された妻が、夫の形見の装束を身に着けて、狂乱して太鼓を敵だと打ち鳴らし舞い、また故郷へ帰って行くお話。
杉信太朗師の勢いよく高くひびく笛の音は、夫の霊が乗り移った妻が舞う姿に、とても合っていたように思えた。

花にいとふ風」に、「富士太鼓」の舞台をあげていますので、ご覧下さい。
花にいとふ風>謡曲史跡案内>二条富小路内裏跡

「小塩」
片山九郎右衛門師がシテ。
装束が美しいし、それを身にまとう九郎右衛門師の舞姿も美しい。しなやかでいながら、一瞬、一瞬にぴしっと緊張感があって…う〜ん。ボキャブラリーがとぼしいぞ>自分
冠の桜の挿頭花もステキだった。
観世会館のロビーには、後シテで身につける装束と扇のレプリカが飾られていた。
久々に聴く藤田六郎兵衛師の笛にメロメロ。小鼓・曽和博朗師、大鼓・河村総一郎師、太鼓・前川光長師の音色には、安心して身をゆだねられる。あ〜、能の囃子、好きだ〜heart02

写真は、先日行って来た「小塩」の舞台、大原野神社の参道。

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片山定期能4月公演 平成21年4月25日(土)

能「富士太鼓」

シテ:分林道治 子方:分林道隆 ワキ:平木豊男 アイ:茂山茂

笛:杉信太朗 小鼓:吉阪一郎 大鼓:石井保彦

狂言「盆山」

シテ:茂山千五郎 アド:茂山正邦

能「小塩」

シテ:片山九郎右衛門 ワキ:殿田謙吉 ワキツレ:御厨誠吾 平木豊男 アイ:茂山七三五

笛:藤田六郎兵衛 小鼓:曽和博朗 大鼓:河村総一郎 太鼓:前川光長

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能楽風土記

家に帰ると、古書店に頼んでいた本が届いていた♪

薮田嘉一朗著『能楽風土記 能楽の歴史地理的研究』(檜書店 1972年)。

先日、吉田東伍と世阿弥が結びつかなかったのと同様、この本を手に取るまで、薮田嘉一朗氏が、金石文の研究で有名な薮田嘉一朗氏であることに全く気がつかなかった。

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序文に言う

題して『能楽風土記』というが、これは題名から安易に推察されるような、単なる能謡名所の案内所ではない。能楽に関する歴史地理的研究書のつもりである。

少し読んでみる。「花にいとふ風」の謡曲史跡案内で、やりたいと思っている方法で、「高砂」「弓八幡」「賀茂」「清経」「敦盛」「江口」「松風」「熊野」「蝉丸」「小督」について読み解かれている。
読み応えがあり、おもしろい。ああそうかと思ったり、調べてみなきゃと思ったり、違うよ〜と思ったり。
連休中のお楽しみができた♪

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立命薪能@立命館大学衣笠キャンパス

立命館大学能楽部主催の「立命薪能」へ行って来た。
立命館大学能楽部のサイトによると、大学内で学生による薪能が行われるのは立命館大学だけだそうだ。

立命館大学衣笠キャンパスの広場に特設能舞台、篝火が2つが設けられる。
OBによる仕舞が2つ、番外仕舞は青木道喜師。
そして火入れ式。

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舞囃子「難波」、能「羽衣」和合之舞と続く。

良いな〜、気持ち良さげで。学生時代の良い思い出になるのだろうな〜。
能でワキをやっていた学生さんは、お笛のお稽古仲間のKさん。会う機会は少ないけれど、とってもかわゆい女の子。それがびしっと決めてくれるものだから、母ほど歳の違う姉弟子としては、うれしかったよ〜♪
舞囃子と能の笛は左鴻師匠heart02
夕方からえらく風が強くて、風にのって耳に入ってくる音は、またいつもと違う感じがする。

しかし、寒かった! おまけに篝火の火の粉で、すすだらけ。
教訓:夜間、野外の能を観るときは、しっかりと防寒対策をしよう

立命館大学能楽部は、創部80周年になるそうで、それを記念して6月には、「記念能楽会」が京都観世会館で開催される。こちらも楽しみ♪

立命館大学能楽部創部80周年 記念能楽会

6月14日(日) 9時開場  17時頃終演予定 京都観世会館

能「犀龍小太郎」、能は「半蔀」他 OB、現役学生、講師らによる仕舞・素謡・連吟・舞囃子など

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大津の能管教室&辻一さん

大津の能管教室のお稽古場は、大津市伝統芸能会館(大津市園城寺町246-24)。
三井寺に隣接する会館。ついこの間までは、三井寺の山門がライトアップされ、桜がとても美しかった。
少し駅からは遠いのが難。でも、古い門前町の町並みを歩くのも楽しい。
さて、今日は早舞10回目。
指をひとつ間違えて覚えていたようで、次回に持ち越し。
きついGパンをはいていたので、なんだか音がでなくて息も続かない。
早舞、思ったよりも先が長そうだ…

教訓:お稽古のときは、スカートかゆるめのパンツにしよう

お稽古はいつでも見学を受け付けております♪

興味がある方は、こちらまでメールくださいませ。

大津のお稽古場は、月2回の火曜日。夕方から午後8時ごろまで。

お稽古アフターは、決まって「辻一」さん。
マスターも気さくで、とっても落ち着けるお店。お料理も美味しいし、お酒もこだわりがある。
残念ながらデジカメを忘れて、携帯の写真しかないけれど…

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四辻の辻一(よつつじの・つじ)

大津市長等3の3の12

営業:17:00~24:00

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能の絵ハガキ

昨年の古本祭で、古い能の絵ハガキを手に入れる。
気になるのは、笛方さん。どなたなのかご存知の方、教えてくださいませ。

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上が「田村」、下が「小鍛冶」。

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サマーカットの季節

サマーカットの季節がやって来た!

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毎度のことながら、なんだか不思議な生き物に変身。


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別冊太陽「能」

能にはまりだして1年ちょっと、なんとなく増えてくる能関連の本、本、本。
夜中に思い立って、自分の部屋の掃除に励み、能関連の本を整理整頓。
でも、手に取るごとに見入ってしまうので、なかなか前には進まない。

そんな中からこの1冊♪

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1978年の別冊太陽「能」。
味方健先生が、伝書を読む会の講義の中で、とても良い雑誌だとおっしゃっていたので購入。

構成が表章先生なので、おもしろくないはずがない。
特別付録にとして原寸大の「世阿弥自筆金春禅竹宛書状」「桃山時代小謡色紙」「小鼓打ち宮増弥左衛門画像」がついている。
解説はもちろん、舞台や史料・装束、面などの写真ページが豊富で、能ってこんなもんなんだよ〜と雄弁に語りかけてくれる。

古書店でしか手に入らないけれど、能が気になるという人におすすめ♪

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Abats奥村

日本酒とキモノつながりのお友達と、キモノで美味しいお酒とお料理を食べる会。

今回は、Abats奥村さんへ連れて行ってもらう。
長いカウンターとテーブル席。テーブル席は掘りごたつ式になっている。
キモノの美女がテーブルを貸し切り状態は壮観(かな?)。
店内は、靴を脱いであがるので、落ち着けて、ジャズが流れる隠れ家的な空間。
Abats(アバ)というのは、フランス語で内蔵という意味で、その名のとおり、牛刺やホルモンの塩焼きが美味しいとの評判。
今回のお料理にも、ふたつとも登場。

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私は、ホルモンの塩焼きが気に入る。添えられた岩塩と胡椒をミックスしたものをちょっとつけて食べると美味が増す。黒七味(だと思う)も合っていた。
サラダのドレッシングが、野菜本来の味を損なうことなく美味。
天ぷらにはユキノシタ、たらの芽が盛られていた。

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七海姉さんの帯は、南蛮図屏風の図柄。すっごくいい感じ★
日本酒は持ち込みです♪玉川、大治郎、梅の宿、萩の露。

誰かを連れて行きたいお店が増えた。

Abats奥村

京都市下京区松原通烏丸東入

075-352-8125

PM8:00〜AM0:00 日曜定休

会の前に、日本酒つながりの着付けのお師匠さんの紹介で、山科にある着物屋「きもの庭」さんに、絽刺工芸帯の作家坪倉鳳祥瑞さんの個展を見に行く。
絽刺というのは、専用の絽生地に、織目の孔を一目ずつ、絹糸で埋めて文様を表す刺繍。公家文化の中から生まれたものだという。
とても細かく手間ひまのかかる手作業から生み出された帯は、それだけの値打ちがあるのは十分に理解できた。
帰り道、欲しいね〜と、ため息ばかり。

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京都祇園 きもの庭(京都市山科区竹鼻竹ノ街道町10-5粟津ビル1F)

公家文化伝承 絽刺工芸帯 坪倉鳳祥個展

2009年4月17〜20日

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ルーク!

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末っ子のルークは、真っ黒なので、なかなか良い写真が撮れない。
珍しく、自然の表情が撮れた♪
もうすぐ2歳。

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笛の音が…

ダンナさんが帰って来て、開口一番。

「笛吹いてたやろ」
「へっ?吹いてないよ」
「町内中に、まる聞こえやで。夜は吹いたら迷惑や」
「へへへ。上手やった?」
「家で聞くよりは、上手に聞こえる」
「とほほsweat01

スカパーで録画しておいた近藤乾之助師がシテの能「国栖」を見る。
笛は一噌庸二師。
能楽囃子大系をiPodに入れて、聞いている。その中でも、好きな笛の音♪と何度も繰り返して聞く曲が決まってくる。私が買った能楽囃子大系には、解説書がついていたなかったので、どなたの笛の音がわからなかった。師匠に解説書をお借りして、改めてどなたの笛の音かと確認すると、びっくりしたことに、すべてが藤田大五郎師と、一噌庸二師だった。
「国栖」の中での一噌庸二師の笛は、ヒシギが響かなかったけど、あ〜好きな笛の音♪と感動。生笛を聴いてみたい。
あっ、もちろん、1番好きな笛は、左鴻先生の笛です!

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地主の桜

先日、能「熊野」の道行を追体験してみた。
少し満開は少し過ぎてしまったかな。

清水寺は、平日にも関わらず、ものすごい人。
花山法皇の一千年遠忌で、清水寺のご本尊が特別開帳している。
また開山堂も、ご開帳しており、坂上田村麻呂の像を拝見できる。
詳しくは、清水寺サイトで。
(平成21年3月1日〜同年5月31日)

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地主の桜は、期待して行っただけに、ちょっと…(>_<)

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「熊野」の道行部分の詞章を、一句づつ検証していきたいと思う。
いずれ「花にいとふ風」の謡曲史跡案内で…

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丸岡明著『能楽鑑賞事典』

先日、能を観に行った時、大切なモノを座席に置き忘れてしまった。
あわてて次の日に取りに行き、無事手元も戻る。良かった〜
だってお気に入りの本だもの♪

その本は、丸岡明著『能楽鑑賞事典』(河出書房新社 1961年)。四六判でコンパクト。
1年前ほど前に、古本市で手にいれた。ちょうど能に興味を持ち始めたころで、この本のおかげでたくさんの基礎知識を得ることができた。私の観能のお供の常連である。

3つの章に分かれており、第1章は「能の解説」、第2章は「能の鑑賞」、第3章は「能の歴史・他」。
「能の解説」では、簡潔明瞭に、能についての基礎知識、用語等を解説してくれる。
「能の鑑賞」では、255曲をアイウエオ順に並べ、作者、曲柄、時、所、登場人物とその装束、持ち物を記し、〈能の鑑賞〉〈小書〉〈備考〉と本文が続く。
「能の歴史・他」では、能の歴史の解説と、狂言の解説。
全体を通して、特殊な用語に、ルビがほどこされているところが、初心者には親切でありがたい。

私は、観能前に詞章を繰り返し読んだ後、この『能楽鑑賞事典』で曲の流れを確認しておかないと、わけがわからなくなって、寝てしまうのです…

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見渡せば柳桜をこきまぜて

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先日、鴨川べりを通ったら、桜と柳が交互に植わっており、今が盛りだった。
まさに、「見渡せば 柳桜をこき交ぜて 都は春の錦 燦爛たり」(西行桜)

写真は、夕暮れの車の中からなので、ぼやけてますが…

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図録「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」

吉田東伍といえば、『大日本地名辞書』を作った人、歴史地理の学者としての認識しか無かった。能にはまってから、初めて能楽研究史上でも、とても有名な人だったと知る。
世の中に「世阿弥」の名前を広く知らしめたのは、明治42年(1909)、吉田東伍博士校註『世阿弥十六部集』が刊行されたことによる。

先日、京都観世会館の檜書店売店で、図録「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」を買った。これは、2009年3月1日〜3月25日に早稲田大学演劇博物館で開催された企画展「世阿弥発見100年 吉田東伍と能楽研究のあゆみ」の図録である。
図録を見ていると、貴重な史料が、たくさん展示されていたようで、行けば良かった〜と後悔。史料の写真が掲載さているし、所収されている論文も読み応えがあり、500円で得した気分♪

以下、目次は、早稲田大学演劇博物館の刊行物情報より引用。

「世阿弥発見100年によせて」 竹本幹夫
Ⅰ 歴史家吉田東伍
  「祖父・吉田東伍」 吉田ゆき
Ⅱ 能楽研究の黎明
Ⅲ 世阿弥発見
Ⅳ 能楽研究から芸能研究へ
Ⅴ 吉田東伍の死とその後

論考編
「能楽論研究100年の歩み」 表章
「松廼舎文庫本世阿弥伝書の記録—堀家旧蔵本および種彦本申楽談儀—」落合博志
「『十六部集』刊行後の世阿弥受容」横山太郎

資料編

定価 500円(税込) B5判

角川選書からも、千田稔著『 地名の巨人 吉田東伍—大日本地名辞書の誕生 』という本がある。

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ペキニーズオフ@神戸

神戸市北区にあるドックカフェ「キャンディキャンディ」さんで、ペキニーズのオフ会が開かれた。
2月に続き、2回目の参加♪ でも熱さで、犬も人間もヘロヘロ。

このオフ会で、マックの甥っ子というペキ君に会う。大パパさん家の大ちゃん。
マックよりひとつ年上の11歳。がんこなところがそっくりかも♪
(大ちゃんとマックのツーショットは、マックパパのブログ・平安京閑話にも写真があります)

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大ちゃんの弟分、しんちゃん。すっごく毛並みが美しくて、ペキニーズの見本みたい。

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帰りの車の中、楽しかったねポーズのコンビ♪マックは爆睡中。
クイールが仲良くしてもらったゆずちゃんとのツーショットが無いのが残念。

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第29回杉浦能公演

第29回杉浦能公演を観に京都観世会館へ行く。
京都は暖かいというよりは、熱いくらいの日中。岡崎辺りは、たくさんの人出。

能「通小町」雨夜之伝
小野小町と深草の少将のお話。
深草の少将の霊がでてきて、小野小町の霊の袖を、後からぐわっしとつかむ瞬間が、なんとも切なく悲しい。
ストーカーといってしまえば、見も蓋もないけれど、妄執するほど恋いこがれれば本望かも。
左鴻先生のアシライの笛、大好き♪

能「海士」懐中之舞
「海士」を観るのは3度目。その中でも、今日の玉の段は、特に印象的。何が違ったんだろう?
杉浦豊彦師は、好きな能楽師さんのひとり。やっぱりいいな〜と思う。

第29回杉浦能公演 2009年4月11日(土)

能「通小町」雨夜之伝

シテ:杉浦元三郎 ツレ:片山伸吾 ワキ:村山弘 

笛:左鴻泰弘 小鼓:林光壽 大鼓:石井喜彦

能「海士」懐中之舞

シテ:杉浦豊彦 子方:杉浦仁也 ワキ:小林努 ワキツレ:有松遼一 間:茂山千三郎

笛:杉信太朗 小鼓:曽和尚靖 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介

京都観世会館の観能時には、すぐそばの「オ・タン・ペルデュ」さんでランチを食べることが多い。
でも今日はいっぱいで入れなかったので、ランチボックスを買う。

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遵や

お友達夫婦に誘われて、滋賀の坂本にある和創料理屋さんの「遵や」さんで飲む。
こちらのお店に来たのは2回目。滋賀で美味しいお魚は、望めないというのは、嘘です。
お魚が美味しい。

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今日は、今が旬のホタルイカのしゃぶしゃぶを賞味。美味しかった〜♪

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近江牛も、舌がとろけそうに美味しい。

美味しいお酒に、美味しい料理。そして絶妙な会話。
相乗効果で、人を幸福にする。

遵や

大津市坂本7丁目32-12-1

JR湖西線「比叡山坂本」駅前

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西行桜

桜の季節になったら、西山の花の寺(勝持寺)へ、桜を見に行こうと思っていた。
西行法師は、勝持寺で出家し、庵をもうけたとされている。
西行法師と老桜の精が問答する能、「西行桜」の舞台でもある。
境内には、たくさんの桜の木が植えられていて、まさに満開。鐘楼の横には、西行桜と名付けられた1本があり、謡曲保存会の駒札が立つ。

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花の寺を後にして大原野神社へ行く途中、道を間違えて、山手の集落の中に入り込んでしまった。坂道のためか、原付のエンジンが突然止まってしまう。ああ、どうしよう!と思った瞬間、桜の大木が目の前に現れた。古木のようなのに、花のボリュームがすごい。もし老桜の精が現れるなら、この木かもしれないと思った。

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「西行桜」の中で、老桜の精は、京の桜の名所を数えあげる。その詞章の中に、ちょっと気になることがあるので、調べてみようと思う。そのまとめは、「花にいとふ風」で、いずれまた。

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謡曲三百五十番集

能を観に行く前には、必ずその詞章を数回、音読するようにしている。
謡曲本文はたくさんある。『謡曲大観』『解註謡曲全集』をはじめ、岩波に小学館、新潮、古典全書などなどなど。
家でゆっくりと読む時は、新潮日本古典集成『謡曲集』上中下(伊藤正義校注 新潮社)を開くことが多い。頭注が詳しいし、巻末の各曲解題も読み応えがあり、もっと知りたいという好奇心を満たす道しるべとなってくれる。

でも観能のお供にするにはお荷物だ。観能のお供用として重宝しているのが、日本名著全集江戸文藝之部第29巻『謡曲三百五十番集』(野々村戒三校訂 日本名著全集刊行会)。コンパクトで持ち歩き便利。ちょこっと確認したい時や、時間つぶしの読書に最適。古書店で1000円前後で見かける。

『謡曲三百五十番集』は、金沢美術工芸大学准教授高橋明彦氏のサイト・半魚文庫で電子テキスト化するプロジェクトが進み、おおかたのテキストデーターをダウンロードすることができる。すごいいなあ。

先日、ヤフーオークションをのぞいていたら、『謡曲二百五十番集』『謡曲二百五十番集索引』 (赤尾照文堂)のセットが、相場よりも安く出ていたので購入。
『謡曲二百五十番集』は、『謡曲三百五十番集』のうち曲舞と番外を除いた謡曲二百五十三番を、拡大復刻したもの。『謡曲二百五十番集索引』は、『謡曲二百五十番集』中の詞章を検索するため、詞章を十五字前後に区切り、五十音順に配列したもの。
この索引がおもしろい。気になるフレーズや語句が、どこにどのように使われているのか、興味が尽きない。
『謡曲二百五十番集』は判形が大きく上製なので、観能のお供にはできないな。


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京都のお稽古場

京都の能管のお稽古場は、御所八幡宮境内の御池会館(京都市中京区御池通高倉東南角)。

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御所八幡宮は、室町幕府をひらいた足利尊氏の邸宅の鎮守社という由緒ある場所。御池通をはさんで向かい側には、足利尊氏邸宅・等持寺跡の石碑も建つ。

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京都のお弟子さんは、大学の能楽部に所属する学生さんが多い。今年になって社会人の割合も増えてきた。
お稽古はマンツーマンで進む。師匠がお稽古場でお手本に笛を吹くことは無い。張扇(はりおおぎ)を小鼓と大鼓に見立て、拍子盤(ひょうしばん)と呼ばれる木製の四角い枕状のものを打ち拍子をとられる。それにあわせて、お稽古をつけていただく。稽古時間は、教わっている曲の長さや、進み具合によって多少の差が出る。

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さて、わたしが今やってる曲は「盤渉早舞」。
能管を習い始めて1年と10ヶ月の変遷は、お調べ→中之舞→男舞→中之舞→男舞→神舞。
中之舞がなかなクリアできず、気分転換に男舞に進み、男舞をクリアして再び中之舞。そして山伏掛と答拝掛の男舞を経て、神舞へ進み、やっと盤渉早舞。
もうすでに9回もお稽古しているのに、まだクリアできませぬ(>_<)

お稽古はいつでも見学を受け付けております♪

興味がある方は、こちらまでメールくださいませ。

京都のお稽古場は、月2回の木曜日。夕方から午後8時ごろまで。

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役者の読む世阿弥 『金島書』

能楽師観世流シテ方・味方健師による「世阿弥伝書」特別講義 役者の読む世阿弥も第9期を迎え、その初日。
今回読むのは、『金島書』。
『金島書』とは、世阿弥が配流先の佐渡で書いたという紀行文的小謡・曲舞集。
なぜ世阿弥は佐渡に流されたのか?そこで書かれたという「金島書」にはいったいどんなことが記されているのか?想像するだけでも楽しい。

「世阿弥伝書」特別講義〈役者の読む世阿弥〉第9期 『金島書』

【日時】4月6日・20日、5月11日・25日・25日、6月8日全5回 18時半~20時半

【場所】京都産業会館2F

【受講料】 一般5000円(全5回通し券)・1500円(1回)、学生2000円(全5回通し券)・500円(1回)

能楽堂に置かれていたチラシに、「どなたでも、いつからでもご参加ください」とあったので、1年前から参加させていただいている。ちょうど、『申楽談儀』の最後の方の条からだった。
伝書を読むことはもちろんだけれど、それ以上に勉強になるのは、味方先生の講義の合間に、研究史や、研究者、能楽師のことなどなどの貴重なお話を聴くこと。この時に興味を持った本を買い集めることで、私の能の本棚は、コレクション化されつつある。

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第12回廣田鑑賞能@金剛能楽堂

第12回廣田鑑賞能に行く。

第12回廣田鑑賞能

平成21年4月5日(日)金剛能楽堂

能「隅田川」後之彩色

シテ:廣田幸稔 子方:西村墾 ワキ:福王和幸

笛:左鴻泰弘 小鼓:林光寿 大鼓:河村 大

前日に、「百万」を観て、続けて親子の離別をテーマにした「隅田川」を観ることができたことは良かったと思う。
同じテーマといっても、「百万」は親子が再会するハッピーエンドで終わるが、「隅田川」は子どもの死と向き合う母という悲劇。

わが子がすでに死んでいることを知る場面、亡き子の塚を掘り返す場面、亡き子を弔うために鉦を叩き念仏をする場面、そして亡き子の幻を見て抱き寄せようとする場面、最後に茫然として泣く場面。
どれをとっても、涙が出そうになった。終わってからも、重たい空気が流れる。

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第8回初桜能@八坂神社能舞台

初桜能とは、観世流能楽師シテ方・分林道治師が、毎年4月に野外の八坂神社能舞台で催される会である。
土曜日、第8回初桜能へ行って来た。
今年の演目は「百万」。

天気予報では、曇りから雨で、ちょうど演能時間には70%降水予報。どうかやみますようにと祈ってはみたものの、本降りになってしまった。
早めに行ったが、雨にも関わらず、すでに多くの方々が開演を待っていらした。
お友達と一緒に脇正面に座る。ちょうど能舞台横の桜が正面に見えるベストポジション♪
八坂神社、円山公園の桜は、ほぼ満開に近い。

まず片山清司師の仕舞「箙」から始まる。座っていた長椅子が、雨を避けるため、能舞台の軒の真下に置かれていたので、舞台と接近しており、迫力満点。
「百万」は、初めて観る曲なので、楽しめた。
シテの百万が手にしているのは、通常は笹なのけれど、この日は、本物の桜の枝。
門前の男を押しのける場面、桜の枝でハタと男を叩くと同時に、桜の花びらが舞い散る。
そして群衆の中、わが子を求める姿が、今まさに清涼寺釈迦堂なのかと錯覚しまう。

神社や寺院への奉納を目的とする野外の能は、格別な思いがこもっているためか、観ていても清々しい気持ちになる。

分林道治師のサイトはこちら
http://www4.ocn.ne.jp/~wakeba/index.html

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第8回初桜能のお知らせ

第8回初桜能が、今週の土曜日、4月4日(土)にあります。
今年は桜の早いので、文字通りの初桜能。八坂神社の能舞台。
椅子席は、後援会会員のみですが、立ち見は無料です。
左鴻先生が笛を吹きはるので、もちろん参ります。
それに、道治先生の息子さん、子方の分林道隆くんのファンでもあります。将来が楽しみ♪

第8回初桜能

平成21年4月4日(土)午後2時 八坂神社能舞台

仕舞「箙」片山清司

能「百萬」 シテ:分林道治 子方:分林道隆 ワキ:原大 間:茂山千三郎

笛:左鴻泰弘heart04 小鼓:林光寿 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光範


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堀川に清流復活♪

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29日、京都市内を流れる堀川の水流を復活させる工事が、やっと完成♪
犬君たちの格好のお散歩コースとなりそうだ。

一条戻橋の下には、水車を利用した水力発電があったり、野外ステージみたいなスペースがあったり、ベンチで休憩もいいし、二条城の前あたりなんかでは昔の石垣探しもいいかも。
夜は灯が無いので暗く、サスペンスドラマの殺人現場みたい。


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