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「能の輪郭」田茂井廣道師

能を初めて観るという友達に、必ずすすめるのは、こちらです。

090331

能楽師シテ方・田茂井廣道師が書かれた「能の輪郭〜能を初めてご覧になる方のために〜」というリーフレット。
A4用紙の片面で、能っていうのはどんなものかがわかるというすぐれもの。
「能とは」「能楽(能と狂言)」「能楽の歴史」「狂言とは」「能楽の流儀」「能の見方」「能の五番立」「能の様々な演奏形態」「能とその他の芸能」「能を観るときのコツ」が、簡潔にまとめれている。
私が能を見始めたころ、ああ、そういうことだったんだ!と、共感した言葉を引用させていただく。

 江戸時代ならば、能を嗜むのは将軍や大名など、一部の上流階級の特権であった。それに比べれば現代は恵まれている。だって、誰でも能に親しめるからだ。日本が世界に誇る、世界の宝・能楽を、現代に生きる日本人にぜひ愛好していただきたいと願う。要は、「解る」「解らない」ではない。「好き」か「嫌い」か、である。日本人ならば必ず「好き」と言える、それが能なのだと信じたい。

田茂井師が出演なさる能の舞台で、その日の番組の解説とともに配布されることが多い。
番組の解説も、「あらすじ」「登場人物」「舞台経過」「筆者のひとりごと」と、語句や小書の説明が記され、とっても便利な鑑賞の手引きとなっている。

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コメント

伝統芸能といっても、刻々とかわりゆくもの。
世阿弥の能が、寸分違わず演じられたいるかといえば、そうではないと聞きます。
でもその中に流れる精神的なものは、おそらく不変なんだろうと感じます。
和のこころを持ち続けて行きたいなあと思います。

投稿: ヨウダ | 2009.04.01 21:39

なるほど。能の真理ですね。
和の芸事って何事も敷居が高いイメージなので敬遠されがちですので、
愛好者の一人として私も何かできればと思っています。

投稿: F氏 | 2009.04.01 11:32

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