« 尾道紀行その1 | トップページ | 閑臥庵の普茶料理 »

尾道蝋燭能〜尾道紀行その2

海沿いの道を歩きながら蝋燭能の舞台浄土寺へと向かう。
山門には「尾道蝋燭能」の看板が。

0810235

浄土寺は、聖徳太子の開基と伝え、鎌倉時代末期に再興され伽藍も整えられたという。足利尊氏ゆかりの寺でもある。門を入ると、本堂、阿弥陀堂、多宝塔と整然と並ぶ。本堂は鎌倉時代末期、阿弥陀堂は南北朝時代、多宝塔は鎌倉時代末期の建物だ。
おのみち歴史博物館で見た安永の頃の尾道を描いた「安永の絵図」のパネル(本物は浄土寺蔵)にも、今の姿とほぼ同じ配置で見る事ができる。赤丸印が阿弥陀堂。
ことに阿弥陀堂の優美な屋根の曲線は、見ていて飽きない。

0810237 0810236

さて今回の旅の目的「尾道蝋燭能」が始まる!
開場と同時に多くのお客さんが、阿弥陀堂へと入堂する。外陣に椅子席が並べられて、内陣で能が演じられる。

0810238

お客さんが皆入堂すると、阿弥陀堂は完全に閉め切られて、外からの明かりが遮られた。光は、内陣の周りと本尊の前の蝋燭のほのかな灯だけ。
能楽師・吉田篤史師の挨拶の後、お調べがはじまる。
演じられるのは源氏物語の夕顔の巻を本説とする「夕顔」。シテは吉田潔司師。
ゆらめく蝋燭の光の中で、浮かび上がったシテの姿は、幻想的。ゆったりとした時が流れて、しばし中世にもどったかのような錯覚をおこす。面にあたる蝋燭の光と陰も、なんともいえずに美しくなまめかしい。装束は暗くてはっきりとは見えなかったが、夕顔が描かれていたように思う。

師匠の笛を初めて聴いたのも寺院での蝋燭能。それがきっかけで能管の音に惹かれた。ちょど一昨年の10月。不思議な縁。

夢のごこちのうち、尾道ラーメンを食べて、京都へと戻る。
は〜幽玄の世界や〜。
尾道また行きたい。蝋燭能もまた観たい。

|

« 尾道紀行その1 | トップページ | 閑臥庵の普茶料理 »

観能メモ」カテゴリの記事

コメント

ほんに遠方よりお越し下さり誠にありがとうございました。

また記事にまでお書き下さり重ねて御礼申し上げます。

あの日は出る間際までバタバタで何話したかさっぱり覚えていません。(汗)

己の精進のなさ、うっかりものを痛感いたしました。

これに懲りず何卒今後とも宜しくお願いいたします。

未だにパソコン苦手なんで短文にて失礼いたします。

投稿: 吉田篤史 | 2008.11.01 00:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49695/42927777

この記事へのトラックバック一覧です: 尾道蝋燭能〜尾道紀行その2:

« 尾道紀行その1 | トップページ | 閑臥庵の普茶料理 »