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尾道蝋燭能〜尾道紀行その2

海沿いの道を歩きながら蝋燭能の舞台浄土寺へと向かう。
山門には「尾道蝋燭能」の看板が。

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浄土寺は、聖徳太子の開基と伝え、鎌倉時代末期に再興され伽藍も整えられたという。足利尊氏ゆかりの寺でもある。門を入ると、本堂、阿弥陀堂、多宝塔と整然と並ぶ。本堂は鎌倉時代末期、阿弥陀堂は南北朝時代、多宝塔は鎌倉時代末期の建物だ。
おのみち歴史博物館で見た安永の頃の尾道を描いた「安永の絵図」のパネル(本物は浄土寺蔵)にも、今の姿とほぼ同じ配置で見る事ができる。赤丸印が阿弥陀堂。
ことに阿弥陀堂の優美な屋根の曲線は、見ていて飽きない。

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さて今回の旅の目的「尾道蝋燭能」が始まる!
開場と同時に多くのお客さんが、阿弥陀堂へと入堂する。外陣に椅子席が並べられて、内陣で能が演じられる。

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お客さんが皆入堂すると、阿弥陀堂は完全に閉め切られて、外からの明かりが遮られた。光は、内陣の周りと本尊の前の蝋燭のほのかな灯だけ。
能楽師・吉田篤史師の挨拶の後、お調べがはじまる。
演じられるのは源氏物語の夕顔の巻を本説とする「夕顔」。シテは吉田潔司師。
ゆらめく蝋燭の光の中で、浮かび上がったシテの姿は、幻想的。ゆったりとした時が流れて、しばし中世にもどったかのような錯覚をおこす。面にあたる蝋燭の光と陰も、なんともいえずに美しくなまめかしい。装束は暗くてはっきりとは見えなかったが、夕顔が描かれていたように思う。

師匠の笛を初めて聴いたのも寺院での蝋燭能。それがきっかけで能管の音に惹かれた。ちょど一昨年の10月。不思議な縁。

夢のごこちのうち、尾道ラーメンを食べて、京都へと戻る。
は〜幽玄の世界や〜。
尾道また行きたい。蝋燭能もまた観たい。

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尾道紀行その1

2008年10月23日、広島県尾道市の浄土寺・阿弥陀堂で、尾道蝋燭能が開催された。
師匠が囃子方として出られるのと、浄土寺・阿弥陀堂での蝋燭能にひかれて、行ってきた。
日帰りではあったが、尾道を1日、めいっぱい楽しむ。
尾道は、とてもなつかしく静かなところ。たちまち好きなってしまった。

京都駅8時半発の新幹線で尾道へ向かう。福山で新幹線から在来線に乗り継ぎ、尾道駅に着いたのは、10時半頃。思ったよりも近い。
初めての尾道、まずは駅の観光案内所でマップをいただき、古寺めぐりコースに沿って山側を歩くことにする。
散策コースは石畳になっており、案内板もわかり易く迷うことなく歩くことができる。坂を上がったり下がったり、映画に出てきた風景を楽しみながら、いくつかの寺院をめぐり、高台にある千光寺へと向かった。

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千光寺は、弘法大師の開基の寺で、頼山陽ら文人墨客に愛された撫松庵があった所。境内からの尾道の街の眺望は、頼山陽でなくとも、愛でたいと思わせる。
寺の周りは公園として整備されており、美術館や展望台がある。展望台のレストランで、尾道丼(タコとのしイカの天ぷらの卵とじ)を食べ一休み。

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千光寺からの下りは、ロープーウェイを利用。短い間だが、これまた景色抜群。
古寺めぐりの後半も歩きたかったが、蝋燭能の開演時間があるので、残りの時間は海側を歩くことにする。
海側は、山側とまた違った雰囲気。路地のひとつひとつをのぞいて歩きたい感じ。猫が多かったのも印象的。
レトロな酒屋さんを見つけて広島の地酒をたくさん購入。宅配♪

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なつかしい街並を歩き、おのみち歴史博物館、おのみち映画資料館を見学し、蝋燭能の舞台浄土寺へと向かう。

次は蝋燭能編♪

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