« 遣唐留学生の墓誌 | トップページ | ぼちぼちと勉強しよう »

円仁の見た風景

ennin2.jpg

お盆休みを利用して中国山西省を旅行してきました。
仏教聖地・五台山と、世界歴史遺産・平遙古城を訪ねる旅です。

上の写真は、五台山竹林寺からの遠景です。この風景を目前にしたとき、同じ風景を目にしたであろう円仁のことを考え胸が熱くなりました。
1000年以上も前に、求法のために五台山を訪れた僧・円仁。
平安時代のはじめにここまで来るには、並々ならぬ情熱と努力が必要だったに違いありません。

●円仁(794〜864)
平安時代初期の天台宗の僧。第3世天台座主。15歳で叡山に登り最澄の弟子となる。838年44歳で入唐、約10年間滞在するが、847年皇帝武宗の廃仏に遭遇し、やむなく帰国する。
天台密教の行法である蘇悉地法を伝えたことで日本の天台密教を大成させ、また五台山念仏を伝えたことによって後の浄土教の発展に大きな影響を与えました。死後、慈覚大師と謚号。
『入唐求法巡礼行記』は、約10年間に及ぶ在唐中の日記。

●仏教聖地・五台山
中国山西省忻州地区五台県にある霊山。東・西・南・西・中の五つの峰からなり、それぞれの山頂が平らで台形の形をしていることから総称して五台山と呼ばれています。
文殊菩薩の霊場として知られています。

●五台山(竹林寺)
ennin1.jpg
五台山を目指した円仁が、まずはじめに15日間滞在した寺が竹林寺です。
円仁が訪れたころには、6つの院を持ち、40人余の僧が居住していました。
現在では荒廃し、その面影は残っていません。わずかに明代の舎利塔だけが、かつての栄華をしのばせます。
現在、文化大革命時に毀された殿舎の修復・再建の真っ最中です。

まわりには高山植物が咲き乱れ、心地よい香りにつつまれていました。
村の子どもたちに鉛筆などのお土産を持参したのですが、そのお礼にと花を摘み花束にして、私たちに差し出してくれました。わたしはもらった花束を仏様に手向けてきました。同行のS夫人は、大事に持ち帰り、押し花にして分けてくださいました。
とても大切な思い出です。

**************
上は、2000年8月に平安京探偵団の「探偵団的中国談々」というコンテンツで公開した記事です。容量の関係から中国史のコンテンツは無くしてしまいましたが、円仁の見た風景を紹介したくて載せました。

|

« 遣唐留学生の墓誌 | トップページ | ぼちぼちと勉強しよう »

「京都&歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49695/1662268

この記事へのトラックバック一覧です: 円仁の見た風景:

« 遣唐留学生の墓誌 | トップページ | ぼちぼちと勉強しよう »